2022年11月5日(日本時間6日)米国ネヴァダ州ラスヴェガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Rodriguez vs. Lemos』が開催された。
▼フライ級 5分3R〇タギル・ウランベコフ(ロシア)14勝2敗(UFC2勝1敗)124.5lbs/56.47kg[1R 2分11秒 ギロチンチョーク]×ネイト・マネス(米国)14勝2敗(UFC3勝1敗)125.5lbs/56.93kg
フライ級15位のウランベコフと、バンタム級から落としてきたマネスが対戦。
ダゲスタン出身、チーム・ヌルマゴメドフ所属のウランベコフはMMA14勝2敗でUFC2勝1敗。UFC2連勝後、ランカーのティム・エリオットに挑戦も判定負け。仕切り直しの一戦となる。
マネスはバンタム級でUFCデビューから3連勝も、4戦目でウマル・ヌルマゴメドフに苦い判定負け。今回から初のフライ級で戦う。2.4韓国大会出場が決まり、ランキング入りを目指す日本の平良達郎にとって注視すべきファイターたちだ。
1R、ともにオーソドックス構え。頭を下げて左右を振るマネス。ウランベコフは右を振ってシングルレッグで中央に引き出して、軸足を刈ってテイクダウン! 上体を立てるマネスを腰を抱いて再び寝かせると、亀から立ち上がろうとしたマネスをがぶりから立ったままハイエルボーギロチン! 金網に押し込みつつ、ヒジを上げて極めてタップを奪った。
試合後、ケージの中でダニエル・コーミエーのインタビューを受けたウランベコフは、「前回(敗戦)からとても練習してきた。今回は3Rやるつもりでいた。相手はタフだったから。ダナ、5万ドルのボーナスがほしい」と、最後のリクエストのみ、しっかり英語でアピール。AKAのハビア・メンデスとハグをかわした。
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▼ライト級→157.5ポンド契約 5分3R〇グラント・ドーソン(米国)18勝1敗(UFC6勝0敗1分)157.5lbs/71.44kg ※体重超過[3R 2分05秒 リアネイキドチョーク]×マルク・マドセン(デンマーク)12勝0敗(UFC4勝0敗)155lbs/70.31kg
※ドーソンが体重超過。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のマドセンに報奨金の30%を支払う。
ドーソンが1.5ポンドオーバーのため、157.5ポンド(71.44kg)契約試合に。ドーソンはUFC6勝0敗1分け。フェザー級で5連勝後、体重超過もありライト級に転向したが、ライト級でも体重超過。
2021年3月にレオナルド・サントスに3R KO勝利後、10月にリック・グレンとドロー。2022年4月の前戦ではジャレツド・ゴードンを3R リアネイキドチョークで極めている。
38歳のマドセンはデンマークのオリンピアン。2016年のリオ五輪グレコローマンレスリングで銀メダルに輝いている。MMA12連勝UFC4連勝中だ。
1R、ともにオーソドックス構え。先にワンツーで詰めるマドセンが右ストレートを当てて腰を落とさせるが、ドーソンは足にからんで下からシングルレッグで、なんとマドセンに尻を着かせるとケージレスリングでバックを奪う! 両足を胴に4の字ロックするマドセン。マドセンは首を守る。
2R、右カーフキックを当てて、シングルレッグから金網まで詰めてケージレスリングを挑むマドセン。シングルレッグに背を向けヒザまで抜くマドセンだが、なおも片足を組み直すドーソンがテイクダウン! 足を効かそうとするマドセンを横に寝かせてニアマウントへ。しかしマドセンも足を戻そうとする。
3R、右カーフキックを効かせるドーソン! バランスを崩すマドセンはチェック出来ず。ドーソンはさらに右カーフでダウンを奪うと、マウントから前腕チョーク狙い。さらにバックから4の字でリアネイキドチョーク。マドセンがタップした。
ドーソンは2017年8月のコンテンダーシリーズから8勝のうちチョークで5勝をマーク。ケージの中のインタビューで体重超過をわびたドーソンは、14位のトニー・ファーガソンとの試合を望んだ。