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【UFC】ヴィアナがフレイを47秒TKO! バティスタが後ろ三角から腕十字で3連勝、黒帯柔術家ムニョスがウクライナ代表レスラーのショリニアンをジャブで制し判定勝ち

2022/11/06 07:11
『UFC Fight Night: Rodriguez vs. Lemos』 2022年11月5日(日本時間6日)UFC APEX米国ネヴァダ州ラスヴェガス 日本では6日の朝5時開始予定のプレリムがUFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されているほか、UFC FIGHT PASSではプレリムを含め、8時開始予定のメインカードもライブ配信中(※計量結果)。 ▼女子ストロー級 5分3R〇ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)13勝5敗(UFC4勝4敗)115.5lbs/52.39kg[1R 0分47秒 TKO] ※左右4連打→パウンド×ジン・ユウ・フレイ(米国)11勝8敗(UFC2勝4敗)115.5lbs/52.39kg  女子ストロー級。ヴィアナはMMA12勝5敗(UFC3勝4敗)で12勝すべてを決着しているフィニッシャー。UFCでの3勝は腕十字とリアネイキドチョークでいずれも一本勝ち。  対するフレイは、元Invicta FCアトム級王者。RIZINでは浜崎朱加の王座にも挑戦し、ROAD FCではハム・ソヒとも対戦。UFC2勝3敗で、前戦はヴェネッサ・デモポウロスと接戦の末、スプリットで判定負けしている。  1R、サウスポー構えのフレイは右ロー。オーソドックス構えのヴィアナはフレイの入りに鋭い右のテンカオ! さらにフレイのワンツーをバックステップでかわすと、サウスポー構えからワンツースリーフォーと4連打を当ててフレイを後方にダウンさせて、鉄槌もすぐにレフェリーが間に入った。  タバタ・ヒッチ戦の判定負けから再起したヴィアナは、「1月のブラジル大会でまた試合が出来たら」と語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ミランダ・マーベリック(米国)11勝4敗(UFC4勝2敗)125.5lbs/56.93kg[判定3-0] ※30-26×3×シャナ・ヤング(米国)8勝5敗(UFC1勝3敗)126lbs/57.15kg  3年ぶりの再戦。前回は、2019年9月のInvicta FCフライ級ワンナイトトーナメントで5分1Rを戦い、マーベリックがリアネイキドチョークを極めている。  マーベリックはUFC2連勝後に2連敗も、2022年3月の前戦はサビナ・マゾを2R、リアネイキドチョークで極めている。ヤングはバンタム級から2022年4月のジナ・マザニー戦でフライ級に戻し、2R TKO勝ち。  1R、先にワンツーで詰めるサウスポー構えのマーベリックに、オーソドックス構えのヤングは下がりながらも右を返す。  右サイドキックはマーベリック。さらに左ハイもかわすヤング。マーベリックは左から右アッパー狙い。ヤングはワンツーがヒット。マーベリックのテイクダウン狙いを切るが、マーベリックも蹴りからの組みで金網に押し込み、ダブルレッグテイクダウン! ヤングの両足を束ねて立ち際をバックを奪いマウント&パウンドも残り12秒でブザー。  2R、圧力をかけるマーベリック。ヤングが押し戻してきたところにダブルレッグテイクダウン。左で脇差しパスガード。背中を見せたヤングのバックを奪い、パウンドを入れてリアネイキドチョークへ。しかし前に落としたヤング。  なぜか組みに行ったヤングをがぶったマーベリックがシングルレッグから小外がけでテイクダウン。すぐにパスしてマウント&パウンド。金網を蹴って亀になると、マーベリックはバックマウントでパウンド。  3R、左の蹴り、左のダブルで圧力をかけるマーベリック。さらにワンツーからボディロックテイクダウン。ヤングは亀で首を守るが、マーベリックはバックマウント。前転して抜けようとするヤングを追って、立ち際を再びボディロックテイクダウン。ヤングは亀から腕を掴んで脇を潜るもブザー。  判定は3-0(30-26×3)でマーベリックが勝利。ロンダ・ラウジーに憧れ、レスリングから18歳でMMAへ転向した25歳のマーベリックがUFC2連勝を決めた。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇マリオ・バティスタ(米国)11勝2敗(UFC5勝2敗)135.5lbs/61.46kg[1R 4分54秒 腕ひしぎ三角固め]×ベニート・ロペス(米国)10勝2敗(UFC2勝2敗)138.5lbs/62.82kg ※※ロペスが体重超過。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のバティスタに報奨金の20%を支払う  ロペスが2.5ポンドオーバーでバンタム級戦から138.5ポンド(62.82kg)契約試合に。  2連勝中のバティスタは柔術&レスリングがバックボーン。コーリー・サンドヘイゲンとトレヴィン・ジョーンズと強豪相手に黒星も、2月にジェイ・ペリンに判定勝ち。6月の前戦ではブライアン・ケレハーに1R、リアネイキドチョークを極めている。  足の怪我から3年ぶりの復帰戦となるロペスはチーム・アルファメール所属で身長178cm、リーチ185cmの長身を誇るが、今回は2.5ポンドの体重超過でキャッチウェイト戦にした。  1R、サウスポー構えから入るバティスタ。オーソドックス構えのロペスに、スイッチして右カーフを当てる。ロペスも右ハイ、さらに前足での左ハイを打つ。  ブロッキングするバティスタは速い出入りでワンツーから左ボディ、ボディから顔面と上下に打ち分ける。金網に詰まり顔面を防御するロペスにダブルレッグテイクダウン。  下のロペスの足関節狙いにバティスタは素早く回転して抜いて、上からヒジ! 右で脇差しマウントを奪うとパウンドを入れてうつ伏せでストレートアームバー狙い、さらに後ろ三角に組んで、背後からヒジを突いてから腕十字を極めた。  バティスタはUFCで初の3連勝。オクタゴンの中で、「いい場面があったからここだと思って極めた。トップ15と、2023年すぐにやりたい」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ジョニー・ムニョス(米国)12勝2敗(UFC2勝2敗)135.5lbs/61.46kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ルドビク・ショリニアン(ウクライナ)9勝3敗(UFC0勝2敗)135.5lbs/61.46kg  バンタム級のショリニアンはレスリングでウクライナ代表。TUF29に出場も敗れ契約ならずも、2021年9月にサイード・ヌルマゴメドフの代役としてUFCデビュー。ジャック・ショアに判定負け。  黒帯柔術家のムニョスはMMA11勝2敗で7つの一本勝ち。UFC1勝2敗でリアネイキドチョークでの一本勝ちをマークしている。  1R、ともにオーソドックス構え。ショリニアンは左ジャブから。ムニョスは右カーフ狙い。プレッシャーをかけるショリニアンはワンツーも左回りでかわすムニョスは左の蹴りの動きも見せる。  その左の蹴りを掴んで崩すショリニアンだが、ムニョスの寝技を警戒してか深追いせず。すぐに態勢を戻すムニョスも左ヒザを突く。さらにワンツースリーで詰めて右ストレートを当てる。  2R、蹴りの動きで前に出るムニョスに左ストレートを当てるショリニアン。ワンツーで詰めるムニョスは左で差して組むも突き放すショリニアン。  今度はショリニアンがローシングルもスプロールからバック狙いのムニョス。ヒザを立てて押し込み立ち上がるショリニアンに首を抱えるムニョス。ショリニアンはダブルレッグでクラッチしかけるが外れてスタンドに。  詰めるショリニアン。ムニョスの跳びヒザが金的に入り中断もすぐに再開。ムニョスがワンツーを見せてブザー。  3R、右オーバーハンドを振るショリニアン。さらに左も、その大振りになったところにボディロックし詰めるムニョス。その頭にヒジを連打で落とすショリニアンだが、ムニョスがボディロックテイクダウン。  バックを狙ったところを正対し立つショリニアンが左右を振って前に。右ストレートを当てるとムニョスが後退。詰めるショリニアンだが、ムニョスもジャブを打ち返し、アウトボクシングで逃げ切り態勢か。  詰めるショリニアンに、前蹴りのムニョス。右オーバーハンドのショリニアン。さらに大きな右も、そこにダブルレッグテイクダウンはムニョス。残り15秒で決定的なマウントも奪いブザー。  判定は3-0でムニョスが勝利し、UFC2勝目をマーク。「楽しい時間ではなかったけど、成長は示せた。日々の鍛錬が結果に繋がった。ジャブを活かして戦った。レスリングもどうだった?」と語った。
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