MMA
レポート

【UFC】アーノルド・アレンがUFC10連勝、グリフィンがミーンズに判定勝ち、ゴアが強烈ギロチン! アルロフスキーが一本負け、ジョンヨンが一本勝ち、フライ級はダーデンが勝利

2022/10/30 08:10
 2022年10月29日(日本時間30日)、米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXにて、『UFC Fight Night: Kattar vs. Allen』が開催された。 『UFC Fight Night: Kattar vs. Allen』速報 【メインイベント】 ▼フェザー級 5分5R○アーノルド・アレン(英国)19勝1敗(UFC10勝0敗)145.5lbs/66.00kg [2R 0分08秒 TKO] ※ケーターが右足負傷×カルヴィン・ケーター(米国)23勝7敗(UFC7勝5敗)146lbs/66.22kg  前日計量では、メインを戦うフェザー級5位のカルヴィン・ケーター(米国)と、6位のアーノルド・アレン(英国)がともにパス。ケーターは146ポンド(66.22kg)、アレンは145.5ポンド(66.00kg)で体重計に乗った。  上位ランカーのケーターは、MMA23勝6敗(UFC7勝4敗)。2020年位以降は3勝2敗で、ジェレミー・スティーブンスに2R TKO勝ち、ダン・イゲに判定勝ちで2連勝も、2021年1月にマックス・フォロウェイに判定負け。  しかし、2022年1月に“ギガキック”のチカゼにレスリングで詰めて蹴りの間合いにさせずに判定勝ち。チカゼの連勝を「7」で止めている。2022年6月の前戦では、レスラーのジョシュ・エメットを相手に、ジャブで制するも、エメットの前進と大振りが評価され、スプリット判定負けを喫した。  対するアレンは、MMA18勝1敗でUFC9勝無敗。初の上位ランカーとの試合になる。カナダのトライスタージムでトレーニングを積むアレンは、2014年6月の『Cage Warriors 69』でマルチン・ゾセクに判定負けが唯一の黒星。  2018年5月にマッズ・バーネルをギロチンチョークで極めると、ジョーダン・リナルディ、ギルバート・メレンデス、ニック・レンツ、ソディック・ユサフに判定勝ち。2022年3月の前戦ではダン・フッカーの右で腰を落としながらも反撃の左ハイ、左ストレート、左ヒジ3連打で打ち勝ち、オクタゴンの初回で自身初のTKO勝ちしている。  ここ4試合でメインの5R戦を経験しいているケイターは「アレンにとって未知の領域」と公式インタビューで語り、初メインでUFC10連勝と王座戦線入りを目指すアレンは「5Rを戦う準備はできている」と語っている。  1R、サウスポー構えのアレンに、オーソドックス構えのケーター。右前手を突くアレンに、ケーターも左ジャブを突き、ワンツーの右を伸ばす。  左ボディストレート、右回りで右を突くアレンに、ケーターも左に回ろうとするが、その外足を塞ぐアレンが左右で前に。ガードを固め凌ぐケーターは押し返す。  アレンの左ストレートのダブルにアゴが上がるケーター。右から左ヒザの二段蹴りも着地時に右足を傷めたか座り込んだケーターにアレンは左右連打からダースチョークを狙うもブザー。  2R、ドクターチェック後、再開。アレンが右ローを突くと、ケーターは蹴られた左足ではなく右ヒザを押さえてダウン。レフェリーが試合を止めた。  UFC10戦無敗をマークしたアレンは、「早くケーターの怪我が治ることを願うよ。タイトルに挑戦させてほしい」と語った。 [nextpage] 【コ・メインイベント】 ▼ウェルター級 5分3R○マックス・グリフィン(米国)19勝9敗(UFC7勝7敗)170.5lbs/77.34kg[判定2-1]×ティム・ミーンズ(米国)32勝14敗(UFC14勝11敗)170.5lbs/77.34kg  ウェルター級戦。ミーンズは2試合連続でのコメイン登場。2020年8月にラウレアノ・スタロポリに判定勝ち後、11月にマイク・ペリー、2021年6月にニコラス・ダルビーに、いずれも判定勝ちも、2022年6月の前戦ではケビン・ホランドに2R ダースチョークに一本負け。  対するグリフィンは、2020年10月にラミズ・ブラヒマジにTKO勝ち後、キーナン・ソンにに1R TKO勝ち。2021年7月にカーロス・コンディットに判定勝ちとこちらもUC3連勝をマークも、2022年3月の前戦でニール・マグニーにスプリツト判定で敗れている。  1R、サウスポー構えのミーンズ。オーソドックス構えのグリフィンは出入りで左ロー、右ボディストレート。そこに打ち下ろしの左ストレートを狙うミーンズだが頭の位置が動かないため、グリフィンの右ストレートでダウンする。パウンドにミーンズはシングルレッグで立ち上がり。金網まで押し込みヒザを突くが、離れるグリフィン。  ダウンのダメージはどこまで残るか。ミーンズは左右の蹴りで距離を取ると、グリフィンはなおも右を当て、ボディストレートと上下に散らす。右前足でロー、前蹴りとジャブがわりに蹴りを使うミーンズ。後ろ廻し蹴りも繰り出すがグリフィンはかわすとシングルレッグへ。そこにミーンズがヒジを落としてブザー。  2R、右の高い前蹴り、右ボディストレートはミーンズ。徐々に圧力をかける。グリフィンは細かくステップを踏み、ミーンズの左ハイをブロッキング。グリフィンの入りを右前蹴りでストッピング。左ハイは左回りでかわすグリフィン。ミーンズは右ローでサークリングを止めにかかる。グリフィンはまたも右を効かせると、一瞬動きが止まったミーンズにダブルレッグテイクダウン! トップのままブザーを聞く。  判定はスプリットに割れ、29-28、28-29、30-27で、ダウンを奪ったグリフィンが勝利した。 [nextpage] 【メインカード】 ▼ヘビー級 5分3R○ワルド・コルテス・アコスタ(ドミニカ)8勝0敗(UFC1勝0敗)260.5lbs/118.16kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ジャレッド・バンデラ(米国)12勝10敗(UFC1勝6敗)259lbs/117.48kg  8月のContender Series 2022で勝利したコルテス・アコスタはUFCデビュー戦。ボクシングがバックボーン。バンデラはUFC1勝1敗から4連敗中。7月の前戦はチェイス・シャーマンに3R KO負け。  1R、ともにオーソドックス構え。詰めるアコスタにサークリングするヴァンデラは頭を下げて右を振る。さらにワンツーの右がアコスタをのけぞらせる。下がらされるアコスタは右ロー。ヴァンデラがサウスポー構えになると右インローを突く。  2Rも前に圧力をかけるのはヴァンデラ。アコスタは組んで小手に巻いて払い腰を狙うが、残すヴァンデラ。ジャブの刺し合いのなかでアコスタの右ローが当たる。ヴァンデラは右オーバーハンドも、それを掻い潜ったアコスタはダブルアンダーフックも崩せず。左ボディストレートはヴァンデラ。さらに右ローに、アコスタが右ストレートをカウンターで返す。  3R、ワンツースリーとまとめるヴァンデラ。アコスタはジャブ&ローもジャッジはアコスタを支持。判定3-0でアコスタがオクタゴンデビュー戦を勝利で飾った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R○トレーシアン・ゴア(米国)4勝2敗(UFC1勝2敗)185.5lbs/84.14kg[2R 0分49秒 ギロチンチョーク]ジョシュ・フレムド(米国)9勝4敗(UFC0勝2敗)185lbs/83.91kg  ミドル級戦。UFC2敗のゴアは、MMA3戦でTUFに出場。2勝し決勝進出も負傷欠場。UFCデビュー戦ではTUF決勝で対戦予定だったブライアン・バトルに判定負け。2戦目はコーディ・ブランデージに1R KO負けし2連敗中。  対するフレムドはUFC1敗。2022年4月にUFCデビューも、アンソニー・ヘルナンデスに判定負けしている。どちらが先にUFC初白星をつかむか。  1R、ともにオーソドックス構え。ゴアのダブルレッグにギロチン引き込みはフレムド。首を抜くゴアはフレムドの立ち上がりにがぶり。フレムドも首を抜くとゴアが両脇を差して金網に押し込み、ダブルレッグに移行すると、尻下でクラッチして持ち上げテイクダウン! すぐさまバックを奪うが、フレムドも正対し離れる。  右ローを当てるフレムド。ゴアも鋭い左ジャブを突くと、フレムドはコンパスを活かした長い蹴りを多用。右ストレートをガード上から当てて前進して跳びヒザも。ブロッキングのゴアは右脇を差すが、突き放すフレムドがまたも跳びヒザで前に。  2R、右前蹴りから入るフレムド。かわすゴア。ともに右ローから右の連打で前進しシングルレッグはフレムド。頭を左出してテイクダウンに行くが、そこにギロチンチョークを合わせたゴアは、右脇下でフレムドの首を抱えて絞ると、フレムドはケージを蹴って仰向けに上を向くが、それを首を引っ張り下に引き落としたゴア。右足の横に座り込んだフレムドをブルドッグチョークと向きは逆ながらサイドで絞め上げ寝かせるとフレムドが失神した。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R○カリル・ラウントリーJr.(米国)11勝5敗(UFC7勝5敗)205lbs/92.99kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ダスティン・ジャコビー(米国)18勝6敗(UFC6勝3敗)204lbs/92.53kg [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3R○ロマン・ドリーゼ(ジョージア)11勝1敗(UFC5勝1敗)186lbs/84.37kg)[1R 4分09秒 KO]×フィル・ハウズ(米国)12勝4敗(UFC4勝2敗)185.5lbs/84.14kg [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R○マルコス・ホジェリオ・デ・リマ(ブラジル)20勝8敗(UFC9勝6敗)261lbs/118.39kg[1R 1分50秒、リアネイキドチョーク]×アンドレイ・アルロフスキー(米国)34勝21敗(UFC23勝15敗)241lbs/109.32kg [nextpage] ▼ミドル級 5分3R○パク・ジョンヨン(韓国)15勝5敗(UFC5勝2敗)185lbs/83.91kg[2R 3分04秒 リアネイキドチョーク]×ジョセフ・ホームズ(米国)8勝3敗(UFC1勝2敗)185.5lbs/84.14kg 1Rにもバックを奪ったジョンヨンが2Rにリアネイキドチョークで一本勝ち。UFC戦績を5勝2敗とした。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R○スティーブ・ガルシア(米国)13勝5敗(UFC2勝2敗)146lbs/66.22kg[1R 1分32秒 TKO]×チェイス・フーパー(米国)11勝3敗(UFC3勝3敗)145lbs/65.77kg  ともにサウスポー構え。ガルシアの左ストレートに腰を落としたフーパーに、スタンド勝負のガルシア。左フックを上下に効かせ、KO勝ち。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R○コーディ・ダーデン(米国)13勝4敗(UFC2勝2敗)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×カルロス・モタ(ブラジル)8勝1敗(UFC0勝0敗)125.5lbs/56.93kg  1R、右ストレートを当てるダーデンがトップを奪いパウンド。2Rも組んでテイクダウンはダーデン。モタは下から腕十字狙いも察知するダーデンがトップから攻める。  3R、ダーデンのシングルレッグを切るモタがヒザ十字狙いも潰したダーデンがバックに。判定3-0でダーデンが勝利した。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R○クリスチャン・ロドリゲス(米国)8勝1敗(UFC1勝1敗)136lbs/61.69kg[1R 4分07秒 アナコンダチョーク]×ジョシュア・ウィームス(米国)10勝3敗(UFC0勝1敗)139.5lbs/63.28kg ※体重超過 ※ウィームスは体重超過。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のロドリゲスに報奨金の30%を支払う。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント