【RIZIN】ボンサイ柔術のヒロ・ヤマニハ「目から気持ちを見せる。相手の力量、気持ちが分かる」＝11月6日（日）『LANDMARK 4』で寝技師・河村泰博と対戦

　2022年11月6日（日）に愛知・ドルフィンズアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』のバンタム級（61.0kg・5分3R）で、Fighting NEXUS同級王者の河村泰博（和術慧舟会AKZA）と対戦するアラン“ヒロ”ヤマニハ（ボンサイ柔術）が14日、クレベル・コイケ、鈴木博昭とともに公開練習を行った。 　寝技を得意としながらタイプが異なる両者の試合は、名古屋大会の隠れた好カードとされている。 　約3週間後の試合に向け、ヤマニハは追い込みで「ちょっと疲れています」というが、鈴木を相手に3分のマススパーを披露。オーソからサウスポーとスイッチしながら自ら圧力をかけて鈴木と対峙した。 　ヤマニハは、2021年の6月から開幕したRIZINバンタム級JAPAN GPに参戦。1回戦で倉本一真に判定勝ちすると、同年9月の2回戦で朝倉海に判定負け。2022年3月の大阪大会では2年半振りの再戦となる手塚基伸から2Rにリアネイキドチョークで一本勝ちでリベンジを果たすも、連戦となった4月大会では元谷友貴に判定負けを喫した。 　元谷戦についてヤマニハは、「もっと動くようにする」と反省点を挙げる。 　同門の　関根“シュレック”秀樹は、ヤマニハについて「ヒロはバンタム級の身体で俺とグラップリングを互角に戦い、もちろんストライキングのテクニックは、もしかしたらボンサイの中でもトップ」と評価。 　また、前戦について「元谷選手との試合はショートノーティス（短期間）のオファーということで、減量に失敗してすごく細くしてしまった。負けの原因ははっきりしています。だから次は絶対、勝つと思う」と、手塚戦からわずか1カ月の連戦が緊急参戦で、体重調整に失敗していたことを明かす。 　7カ月ぶりの試合に向け、ヤマニハは、「ヤスヒロは打撃が上手じゃない。寝技の極めもアグレッシブでもない。私の方がアグレッシブだから（試合を）決めます。相手は身長が高いから私が触って動く」と、スタンド、グラウンドとともに自ら試合を作るとした。 NEXUSE王者・河村は『RIZIN余裕で勝てそう』 　対する河村は、PANCRASE 、ZST等を経て、FightingNEXUSで開花。2021年7月に渡部修斗が返上したバンタム級の王座決定戦で福島啓太を得意の寝技地獄に引き込み、2R 三角絞めで一本勝ち。タイトルを獲得した。 　その後、2021年11月の「VTJ 2021」で佐藤将光に挑むも、序盤の引き込みを潰されて、バックマウントからのパウンドで1R TKO負け。2022年8月の再起戦で、『RIZIN TRIGGER 3rd』で渡部修斗にスプリット判定勝ちでMMA6勝無敗だった須藤拓真を2R ダースチョークで極めて王座防衛に成功している。 　会見で河村は、「ちょうど1年前にTwitterで『RIZIN余裕で勝てそう』と言ったらちょっと炎上したんですけれど、ようやく1年経ってこの舞台に立つことが出来ました。僕は思い出作りのためにこの舞台に来たわけじゃないので。ちょっと今、バンタム級があまり盛り上がっていなくてフェザー級の勢いにのまれている感じがするので、僕がこれから、今回ヤマニハ選手と戦うんですけれど、いろいろな選手と戦ってバンタム級をかきまわしてやろうと思っています。（ケージの試合になることは）僕はパンクラスでデビューしてFighting Nexusで王者になったんですけれど、ほとんどの試合がケージだったので、今回ケージということで勝つ確率は上がったかなと考えています」と、RIZIN初参戦を語っている。 僕の寝技の方がもっと強い（ヤマニハ） 　その河村との対戦に向け、ヤマニハは、「鈴木先生が作戦マスター、クレベルが寝技や壁レスリングでの作戦も授けてくれる。ヤスヒロのリーチだけが心配だけど、同じくらいの体格のクレベルと練習しているから大丈夫」と死角はなく、河村が得意とする寝技についても、「僕の寝技の方がもっと強い。ボンサイの形はもっと強い」と自信を見せた。 　須藤戦で足関節からのトランジションを凌ぎ、2Rにがぶりからダースチョークを極めた河村。これまでも三角絞め、ギロチンチョークと首系の極めも際立つが、トップからの寝技をパウンドをからめてMMAで極めるヤマニハは、寝技巧者の手塚を下したときと同じように、「バックチョークで極める」と予告した。 　苦杯を嘗めたGPでは、扇久保博正が優勝。「最初から心、強い集中力があった。そこが彼の強さ。もし戦うのなら作戦があります」と、優勝者との対戦も望んだ。 　強いまなざしで相手を見据えて戦う。その目力について問われると、「フェイス・トゥ・フェイスのときに大事。相手の試合の気持ちが目から分かる。“相手が嫌かな、怖いかな”と。次の試合も“強いかな”と目から分かる。マイク・タイソンもそう。目から自分の気持ちを見せる。私の試合、いつもたくさんの気持ちがある。いつも優しいけど、フェイス・トゥ・フェイスではスイッチが入る」と語る。 　ケージで戦う河村とのフェイスオフで、両者の目にも注目だ。 「次の試合は私の『THE MATCH』。ホームで戦えるなんて光栄です。私が住んでいる街、名古屋を代表して戦い、全てのファンと友人とショーと喜びを与えたいです。11月6日は名古屋が揺れるでしょう。ファンの人たち、応援してください。出来ればドルフィンアリーナで」と意気込みを語るヤマニハに、RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザは、「ヤマニハ選手は1Rか2Rで絶対KOで勝つことができます」と太鼓判を押した。