2022年10月16日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2022 vol.6』にて、中島弘貴(LARA TOKYO)とKNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級3分3R延長1Rで対戦するクンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
クンタップはルンピニースタジアムで2位、ラジャダムナンスタジアムで3位(ウェルター級)まで上り詰めた実力者で、その後は日本で活躍。WMC世界ウェルター級王座、M-1スーパーウェルター級王座、WMAF世界スーパーウェルター級王座を獲得し、新田明臣、白須康仁、石毛慎也など国内トップ選手と数多く対戦。2004年にはアンディ・サワーと対戦したほか、MMAにも挑戦して2005年に矢野卓見、2012年に星野大介と戦っている。現在42歳でどこまで実力を維持しているか分からないが、ベテランならではの巧みな試合運びを見せるか。戦績は71勝(21KO)18敗9分。
最後は当然、倒して勝ちたいと思います
(写真)巌流島で現RISEランカーの伊藤澄哉に勝利しているクンタップ──公式な試合に出るのは久しぶりですよね。いつ以来になりますか?
「2019年5月の巌流島(伊藤澄哉に3ラウンド一本勝ち)以来の試合になります。キック、ムエタイは2018年6月のNJKF(YETI達朗に1ラウンドKO負け)以来ですね」
──今回、久々にリングに上がろうと思った理由は何ですか?
「日本に来てからこれまでの僕は、常に戦う場所を探していました。コロナに入り、時間がもったいないと感じました。そんな中、42歳になりましたが、それでも僕は、まだまだ試合をしたかった。それが参戦を決めた理由です」
──今はジムの会長として忙しいと思いますが、自分の練習、コンディション作りはできていますか?
「僕はいつでも用意できています。もちろん、純粋な選手として過ごした頃と同じ練習ではありません。その中でもやれることはあります。準備はできているので、楽しみにしていてください」
(写真)2004年11月にはアンディ・サワー(右)と対戦し、5Rまで粘った──中島弘貴選手は長く現役を続けている選手です。彼のことは知っていましたか? 知っていたら、どういう試合を覚えていますか?
「ナカジマのことは、昔からよく知っています。僕が、彼のジム(当時)の会長の新田明臣さんと対戦した時、挨拶に来てくれたことをよく覚えています。K-1に出ていたことも知っていますし、いい選手だと思います」
──改めて、対戦相手としての中島選手の印象は? 警戒するべき部分はどこですか?
「中島選手はいいストレートを持っていると思います。警戒というよりも、それを攻略するのが僕の課題となるでしょう」
──それに対して、自分はどう戦おうと思っていますか?
「ムエタイスタイルを貫き、そして勝ちます。今回のルールはムエタイではないけれど、その中でどう見せるか、みんなに楽しみしていてほしいです。そして最後は当然、倒して勝ちたいと思います」
──今回はヒジ禁止のBLACKルールですが、問題はないでしょうか?
「日本に来てからも、ヒジ禁止ルールでの試合は数え切れないほどやってきて、もう慣れました。対応はできているので、問題ありません」
──『KNOCK OUT』についての印象は?
「『KNOCK OUT』には非常にいい印象を持っていて、発足当時から出たいと思ってました。特に初期の頃はタイ人の出場選手も多く、母国の友人達を応援しに、何回も試合場に行ったことを覚えています」
──『KNOCK OUT』はスアレック選手のように、タイ人選手も勝っていけばタイトルのチャンスがあります。タイトルについてはどう思いますか?
「もちろんタイトルマッチをやってチャンピオンになりたいです! やりたくない人はいないと思います」
──ジムの会長としては、どんな気持ちで指導を行っているんですか?
「会員さんたちには、強くなってほしい、健康でいてほしい、といつも思っています。試合に出なくても、挑戦することで自信がつき、気持ちも強くなります。特に子供たちはそうですね。リングに上がるのも学校に行くのも同じ面があると思います。挨拶をキチンとしたり、人に優しくしたりしてほしい。ジムを通じて、人として成長してほしいと思っています」
──その会員さんたちにも勝つところを見せたいですよね?
「カッコいいところを見せたいと思っています。僕は42歳だけど、歳は関係ない。そんな僕の姿勢を見てほしいです。そして、その姿を見てみんなには頑張ってほしいですね」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこですか?
「僕のムエタイスタイルを見せます。楽しみにしていてください!」