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【RIZIN】クレベル不利か、矢地「あっさり牛久選手が勝っちゃうかも」、金原も牛久勝利を予想。佐々木憂流迦は「クレベルが『不動の王座』になる」

2022/10/12 19:10
 2022年10月23日(日)『RIZIN.39』(マリンメッセ福岡 A館)にて、「RIZINフェザー級タイトルマッチ」として、王者・牛久絢太郎(K-Clann)と挑戦者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が対戦する。  DEEPで中村大介、神田コウヤ、そしてRIZINでの斎藤裕との2連戦の4試合をすべて「タイトルマッチ」として勝利している牛久。RIZINでカイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦、萩原京平との試合を、5連続一本勝ちしているクレべル。  この両者の試合を、RIZINファイターたちが予想している。  同じ福岡大会で、ボイド・アレン(南アフリカ)と対戦する矢地祐介(フリー)は12日の公開練習後、メインイベントについて、「あっさり牛久選手が勝っちゃうかも」と王者の2度目の防衛を予想した。  2016年4月にPANCRASEで自身「最後のフェザー級戦」でクレベル・コイケと対戦した矢地は、「僕がクレベルとやったのは、随分前ですし、あれがフェザー最後の試合で病人みたいな感じで、あまりよく覚えてないんですけど」と前置きしながら、王座戦を予想。 「牛久選手が勝ちそうな気がしますけどね。しっかり集中力を切らさず丁寧にやれば。打撃は牛久選手の方が強いと思うし、スタミナも、力も高パワーの出力のままずっと戦える人だなと思うので、意外と……あっさり勝っちゃうのかななんて思いますけど、最近の試合を見ていると」と、フルラウンド動きの落ちない牛久が「丁寧に」クレベルの仕掛けを潰していけば、危なげなく勝つ可能性があるとした。 [nextpage] 牛久は防御力が強い。15分こなせる体力と心の強さがある(金原)  同じく、牛久有利を予想するのが同すフェザー級の金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)だ。  自身のYouTubeで「みんなが思っているほど、クレベルは(牛久に)簡単には勝てないと思う」と言う金原は「たぶん、俺は牛久が勝っちゃうんじゃないかなと思っているんです」と、牛久の勝利を予想する。 【写真】2月大会で摩嶋一整の組みを切って3R TKO勝ちした金原  その理由は、牛久には自身のペースを保てる強さがあるという。 「クレベルの強さっていうのは試合でやり切っちゃう気の強さ、今もずっと勝ち続けている勢いはクレベルの方が絶対的にある。ただ、牛久はそのクレベルの勢いを止められちゃうような性格の人だから。付き合わずにね、マイペースの人だから、性格が本当に。そういうのもファイトスタイルに出て来て、最近そのファイトスタイルが洗練されつつあり、自分のやりたいことをやって勝ち切るという安定感も出てきたから。昔みたいな穴があるファイトじゃないから、クレベルがパチッと取るようなイメージはなかなかしづらい」と、矢地の予想と同じく、クレベルの動きに付き合わずに、徹底して戦略を貫く強さを評価する。 【写真】牛久のテイクダウンディフェンスは強い、クレベルが引き込んだ場合は…  さらに、「ディフェンス力もしっかり強いし、それを淡々と15分こなせる体力と心の強さはあるから、牙城を崩すのは難しいのかなと思う。クレベルがテイクダウンを取っても極め急ぎすぎてしまうと、牛久のペースになる。クレベルはどこまでテイクダウンにこだわるか、引き込んだりすると牛久のペースになるか、いつも通りクレベルが下から取っちゃうかもしれないけど、世間の予想のように、クレベルが牛久を圧倒して勝つということはないと思います」と、と、牛久のディフェンス力と心身のスタミナにより、牛久有利だとした。 [nextpage] 四つになったらクレベル、2R目も怖い(佐々木)  一方、今年2月にクレベルと対戦したばかりの佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)は、肌感覚を持って挑戦者の強さを語る。 「クレベルやっと、タイトルやん。“早く獲んなよ”と思っていた。負けた後に(笑)。萩原くんとやって、今回牛久選手と対戦する。『不動の王座』が来るんじゃないかな」と、本命がやってきたとする。  自身のYouTubeの冒頭で語ったのは、ストライカーとしての牛久の強さだ。 「サウスポーの牛久選手はトリッキーで、最近ヒザ蹴りも得意。それとハイキック、後ろ廻し蹴りもあるけど、後ろ廻しは組まれるから怖い。ヒザ蹴りは懸念しています。クレベルは特別タックルが上手なわけじゃない。強引に組むイメージが強いので、ヒザのチャンスがたぶん何回かある。萩原選手も(序盤の組みは)切っていたから」と、クレベルの組み際に、牛久の打撃が当たる可能性を示す。 【写真】ケージレスリングから脇を潜って投げて崩したクレベル。  同時に、牛久が強さを見せる四つ組みで、クレベルも対抗できるほどの力を持つという。 「僕はクレベル選手が勝つんじゃないかと思いますね。ふたを開けたら1Rで極めるんじゃないかと思っています。最初の2、3分くらいで四つの展開から極めてしまうか、もしくは1Rは相手の様子を見て、2Rに極めるか」と、中盤までのクレベルの一本勝ちを予想する。 【写真】この際で大外刈を合わせて上になったのは牛久だった。 「牛久選手は、斎藤(裕)選手との試合で四つになる展開が多かったんですけど、四つになったらクレベル、手が長くて滅茶苦茶強かったんで、四つの展開作られたら早めにバックを取られるか、ただ下からの三角(絞め)の仕掛けはもうバレている……牛久選手は寝技も結構強いのかどうか」と、四つ組みになれば、クレベルがバックを取ると予想した。  周囲が牛久の豊富な練習量に裏打ちされたスタミナ面での優位を語るなか、佐々木はクレベルの尻上がりのスタミナも評価する。 「1Rにクレベルを凌いでもスロースターターだから、あまり出して来ない可能性もある。2Rにギアを上げてくるから、だから1R目に2回くらい四つの展開を切ったとしても、2R目も怖いよな、とちょっと思ってしまいます。何にせよ、やたら極め力がすごいから。ほぼ、8、9割極めていて……エグいな」と、自身も先にダウンを奪いながら、2Rにリアネイキドチョークで逆転の一本負けを喫した展開を振り返った。  一方で牛久にも勝ち筋はある、という。 「牛久選手としては、判定まで持っていけたら、全然、勝ち筋はある。クレベルは打撃が意外と拳が硬くて威力がある。牛久選手としては、蹴りを多用して、スイッチをして(相手の立ち位置の)正面にいずにサイドを取っていって。クレベルは追い方が上手くはないので、回れると思う。その中で当たったらいいという判定勝ちを狙う考え方の方がしっくりくるような気がしますね」と、牛久が15分をスタンドで削って勝つ可能性も語った。  佐々木は、勝負は牛久の作戦遂行能力と、クレベルの極め力の戦いにあると語る。 「牛久は、斎藤戦でも試合巧者だったから結構、作戦を練り込んでくる。牛久選手の戦術勝ちか、クレベルが圧倒的な極め力で勝つか。クレベルとやっている俺としては、クレベルの極め力が優ると思います。メッチャいいヤツだけど、僕ももう一回やりたい」  プロファイターを持ってしても予想が異なる、牛久絢太郎vs.クレベル・コイケのフェザー級王座戦、果たして最後にベルトを巻くのは?
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