RIZINが本来あって欲しい場所について語った金原(C)金原正徳の金ちゃんTV
RIZINフェザー級で2連勝している金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が、自身のYouTubeチャンネル『金原正徳の金ちゃんTV』でRIZINに警鐘を鳴らした。
2022年10月23日(日)マリンメッセ福岡A館『湘南美容クリニック presents RIZIN.39』の対戦カードが10月5日に発表されたことを受け、注目カードやその試合展開予想をした金原。
「ある意味一番注目カード」としてあげたのは、フェザー級(66kg)5分3Rの芦田崇宏(BRAVE)vs.中田大貴(和術慧舟會HEARTS)の一戦だった。
「あっしーは僕も戦っているし、DEEPで十段とやって攻略してまたRIZINに戻って来て。ザ・リッチ(中田のキャッチコピー)も1年くらい前かな、堀江君とやって負けてしまったんだけれども、その後パンクラスで前回もRIZINに出ている内村君をKOしてRIZINに戻って来た、チャンスを掴み取ったって形になりますね」と、両者がRIZINで敗れた後に自分の主戦場に戻って勝利して戻ってきたことを評価。
「本来はこうあるべきだと思うんですよ、RIZINって。誰でも出られるような舞台ではないし、特にナンバーシリーズは。誰でも出られる大会であってはいけないし、負けたら自分の所属団体に戻ってまた星を重ねてこうやって戻って来るというあるべき姿が理想ですよね。数字持ってるから出られるとか話題になるから出られるという舞台であって欲しくないというのが僕の願望であるし」と、両者は理想的な段階を踏んできたとする。
(写真)金原は、9月の『RIZIN.38』でバンタム級JAPAN GP覇者扇久保がキム・スーチョルに敗れた事態を重く見る
「そういう風にやってしまうと、競り合わないことで日本格闘技界全体のレベルも下がってしまうし、誰でも出られる舞台になってしまうとそっちの方向で頑張ってしまうことがあっちゃうし。それが如実に見えたのが扇久保とキム・スーチョルの試合だし。別に扇久保選手がどうこうではなくて、ああいう風に競り合って行かないと、日本人選手自体が。強い外国人選手が来た時に全部飲み込まれてしまいますよ、というのが僕がずっと言っていることだったので。日本人選手でもたくさんもっと競り合わせないと。で、残った人がRIZINに出られる。その中でも残ったトップの選手が外国人選手とやるっていう構造がしっかり出来ていないとナメられてしまう」と、外国人選手の招聘が可能となった今、日本人同士がもっと競り合いその中から勝ち上がってきた選手が外国人選手とやるようにならないと、海外からナメられてしまうと語った。