2022年9月11日(日)神奈川・横浜アリーナにて開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~』の一夜明け会見が、12日(月)都内にて行われた。
K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、挑戦者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を判定3-0で破り、初防衛に成功した大和哲也(大和ジム)が出席。前夜の試合を振り返った。
「無事防衛できたこと、アベンジできたことは良かったと思いますが、試合内容は練習してきたことが全然できなくて試合後にも怒られたり反省点しかない。一撃必倒と言われている僕なのでそういう試合を見せたかったんですが、こういう凌ぎ合い、削り合い、魂が震える試合を見せられてよかったと思っています。気合い、根性、執念、大和魂の試合だったと感じています」
ベルトが無事手元に戻ったことには「もちろん手放すつもりはなかったんですが、ホッとしています。大蔵選手という最強のチャレンジャーを退けてベルトを巻いたので王者と言えるかな、と思えます。最短防衛記録(王座獲得から初防衛するまでの期間が最も短かった)と言えるのも良かったと思います」と、王者として胸を張れるとした。
再戦となった佐々木の印象は「2年前に負けた時は印象がなくて、上手いと思ったくらいでしたが、今回はさらに上手くなって強くなっていてやりづらい、強いと1Rから焦ってしまいました」と、手ごわい挑戦者だったと評する。
同じ一夜明け会見では、2019年12月に対戦して大和がKO負けしている不可思が「ベルトを獲りたいという気持ちがより強くなりました。もちろんやらせてもらいたい」、林健太が「俺、大和選手とやったことないんですよ。林がまだやってないわって関係者はざわついてますよ」とそれぞれ大和とのタイトルマッチをアピール。
それについて聞かれると「自分は今回の試合がアベンジロード第一章と言っているので、大蔵選手に負けてベルトを懸けて戦いました。第二章は不可思選手とやりたいと思っています。ベルトを懸けて戦いたい気持ちが強い。王者として、不可思選手とやらせてもらいたいです。K-1のストーリーとは関係なく自分の意志で早くベルトを懸けてアベンジしたい」と、次の防衛戦は不可思とやりたいと熱望した。
激闘を物語る腫れとあざだらけの顏で会見に出席した大和。「試合後から久しぶりに試合したなって感じがします。K-1ルール以外ならこんなに腫れないんですよね。だから独特の顏の痛みを感じています。節々も痛いし、顏の痛み、疲労感と久々の感じがしています。でもベルトがあることが嬉しいし、また頑張りたい。まずはひとまず休みたいですが、これからの自分に対する想いが強くなっていますね」と、顏は痛いが次の試合へ気持ちは向かっているとした。
12月で35歳を迎えることになる大和。ベテラン選手は試合間隔を開けることが多いが、どれくらいのペースでやっていきたいかと聞かれると「今年はこれで終わりでいいかなと思っています。1年で3試合くらい出来たらいいかなと思っていますね。KOして言いたかったんですが、34でまだまだ進化していると思っています。よく年齢は単なる数字だと言いますが、年齢は年齢ですよと。疲れも出てくるし(苦笑)、ダメージも抜けにくいし、僕の場合は蓄積もあると思いますが、練習がハードでこれ何年できるのかなって思って練習した結果、体調は良かったんですが気合いと意気込みから空回りして緊張して身体が固かったです。65戦目でそれを改めて感じました。3Rが終わって後半でダウンをとったのは自信になりましたね。成長材料になると思います」と、自身の進化は感じるが、年齢を感じることも多くなってきたと笑った。
今回が65戦目。目指すところは100戦かとの問いには「100戦はむりです(笑)。100戦前に終わっちゃってます。K-1ルールでは無理ですね。K-1はKOを見せる大会ですから、命がもたないので100戦は目指してないですが、そんな戦績の数を超えるような濃い内容の試合を見せて、一撃必倒を見せていきたいと思っています」と、数よりも内容を重視していきたいと語った。