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【BKFC】素手のボクシング「ベアナックルファイト」でBellatorのマイケル・ペイジが、元UFCのマイク・ペリーに延長ラウンド判定負け

2022/08/22 12:08
 2022年8月20日(日本時間21日)、英国ロンドンのOVOアリーナ・ウェンブレーにて、素手ボクシングの『BKFC 27: MVP vs. Platinum』が開催された。  メインイベントには、MMA20勝2敗でBellatorウェルターランキング2位のマイケル・ペイジ(英国)が、Bellatorの許可を得て出場。元UFCファイターでMMA14勝8敗のマイク・ペリー(米国)と対戦した。  “MVP”の愛称で人気のペイジは、東洋武術に傾倒し、192cmの長身を活かした半身構えの変則的なスタイルで、2021年10月のドゥグラス・リマ戦まで6連勝。しかし、2022年5月に、ローガン・ストーリーとのBellator世界ウェルター級暫定王座決定戦でスプリットの判定負けで、王座獲得に失敗した。  対するペリーは、14勝中11KOの強打者。プロボクシング戦績1勝1敗で、2021年11月にプロボクサーのマイケル・シールズとのカスタムルールでスプリング判定勝ちすると、2022年2月にBKFCに初参戦。TUFにも出場したジュリアン・レーンを5R 判定3-0に下している。  ペイジもペリーと同じくプロボクシング経験者で、2017年と2018年に欧州で戦い、2戦2勝(2KO)を記録しているが、ペイジにとっては、初の素手のボクシングマッチとなる。  潤沢な資金をもとに、急激に勢力を拡大しているBKFC=ベアナックルファイトに、Bellator王座獲得失敗から参戦するペイジは再起を果たすことができるか。  175ポンド(79.37kg)契約試合。手首のみをテープで固め、拳は剥き出しのベアナックルファイト  ボクシングシューズを履き、「MVP」のTシャツをはおり入場するペイジは、4本ロープの円形のサークルリングに向かう。  ともにオーソドックス構え。1Rからクラウチングスタイルで構え、じりじりと圧力をかけるペリーに対し、いつものように広いスタンスでほぼノーガードで前後に細かくステップするペイジ。  ペリーの踏み込んだ右ストレートに、ペイジも右フックを合わせに行くが、先に鼻先をとらえたのはペリーの右! 素手の打突に免疫が無かったか、思わずダウンを喫したペイジだがすぐに立ち上がり、カウント7まで待ってうなずく。  2Rには遠間を保ち、真っ直ぐの速い左ジャブで出入り。ペリーの左右を空を斬らせると、ペリーの左にカウンターの右ストレート! ペリーは前のめりに一瞬、両手をマットに着くもすぐに立て直しダウンは取られず。ページはペリーの左に再三の右のカウンターを狙う。  後半は、距離を潰したいペリーは懐に入り、頭を下げての左右ボディ打ち。しかし突き放すペイジはペリーの突進を左右にかわし、頭を後方に遠ざけてディフェンス。  いつものように半身構えを取り、ペリーの入りに少し下がりながら、一転、右で飛び込み顔面に当てるペイジ。クリンチからペリーの右の打ち終わりに左もかぶせるペイジ。しかしブルファイトのペリーの前進は止まらず。  4R終了時で左目上をカットしているペリー。ドクターチェックではペリーのアゴの具合を確認されているのに対し、ペイジの顔はあまり腫れてはいない。最終5Rにも前に出るペリーの右の大振りからの左ジャブにペイジは後退。  5Rの判定はスプリットドロー。BKFCのルールでは、延長1Rが定められている。延長戦に進むのは、BKFC4年間の歴史の中で2度目のこと。  6R目も顔面を血に染めながら前に出るペリー。ペイジはカウンターを狙うが、その突進に距離が足りない。より積極的に攻めたのはペリーだった。ゴングにペイジセコンドは肩車。顔面を血に染めるペリーも右手を挙げる。  頭を冷やされながら判定を待つペリー。ペイジの顔も腫れている。判定はマジョリティディシィジョンでペリーが勝利。ペイジは一瞬苦笑いを浮かべてから、ペリーに歩み寄り、互いに肩を抱いた。  ベアナックルファイトで2勝目をあげたペリーは、試合後、アゴを骨折しているであろうことを明かし、「クソッ、6Rやるって言ったら、彼は『引き分けにはしない』と言ったんだ。5Rで決着がつくはずだったけど、もっと血まみれになりたかったからね」と激闘を振り返った。  続けて、「素手で戦うことが出来るかなんて分からなかったけど、今はこう思っている。これは間違いなく俺のためのものだ。多くのタフマンがこれを恐れているから、俺は最もタフな野郎になりたいんだ」と語ると、サークルリング上で、ジェイク・ポールにも「互いに対戦相手が必要だろ? ここに来るのが怖いか?」と宣戦布告している。  一方、敗れたMVPは、「マイク・ペリーを少し過小評価していたようだ。タフな男だ。着弾という点では十分だったと思っているけど、彼はよりプレッシャーのあるファイターだった。僕の方が少し多く打てたと思うけどね。でも、それは重要なことではない。ジャッジに決定打を与えられなかったんだ。またいつかここに戻ってきたいと思う」と語っている。
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