2022年7月22日(金)シンガポール・インドアスタジアムにて『ONE 159: De Ridder vs. Bigdash』が開催された(ABEMA配信)。
柔道・ブラジリアン柔術黒帯のデリダーは、強いグラップリングを武器にプロMMA15勝無敗。アウンラ・ンサンと2度対戦し、2020年10月のミドル級王座戦でリアネイキドチョークで一本勝ち、2021年4月のライトヘビー級王座戦で判定勝利し、2本のベルトを獲得。2022年2月にはャムラン・アバゾフを3R 肩固めに極めている。今回の試合に向け、サンフォードMMA(現キルクリフFC)で2月にビグダシュと対戦したンサンと練習。さらにグラップリングでもブシェシャ、ダナハー組と練習を積んできた。
対するビグダシュは、2018年12月の新村優貴戦の判定勝ち後、3年ぶりにファン・ロンにギロチンチョークで一本勝ち。さらに2022年2月にアウンラ・ンサンに判定勝ちで3連勝中。
▼ONE世界ミドル級(※93.0kg)選手権試合 5分5R〇ライニア・デリダー(オランダ)王者[1R 3分29秒 横三角絞め]×ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)挑戦者※デリダーがミドル級王座防衛
1R、サウスポー構えのデリダーは跳びヒザ蹴りから近づくと、そこに左フックを狙うビグダシュ。
さらにデリダーは金網に詰めて組みへ。そこにギロチンチョークを合わせたビグダシュ! クローズドガードの中に入れて絞め上げるが、徐々にクラッチを外したデリダーは首を抜き、中腰からパウンド。
さらに片足を抜き、左手で枕に抱いて寝かせると、右手でキムラクラッチに。そこにスクランブルで上体を立てたビグダシュ。デリダーはアームバーに変化も下に。
左足の外側で右腕を掴んだままのデリダー。右足はビグダシュの胸に当てている。左手を掴んだままデリダーは腰を切り、左足を顔にかけると、腰を上げて右足を外に出してヒザ裏とロック!
横三角絞めを極めたデリダー! パンチを突くビグダシュだが、極めがタイト過ぎて、左ヒザを頭に突くことは出来ず。その身体が痙攣している。すぐに失神し、レフェリーが間に入った。
16勝無敗、ミドル級&ライトヘビー級の二階級王者のデリダーは試合後、「ギロチンチョークは驚いたしタイトだった。サンフォードやATTで練習してきたことがつながった。世界の誰でも倒せるし、一本を取れる。次? アナトリー・マリキン(ヘビー級暫定王者)、そういう展開を期待しているよ」と三階級制覇に意欲を示した。
ONEミドル級は93kg、ライトヘビー級は102kg、ヘビー級は120kgだが、果たして王者デリダーの次なる挑戦は?