MMA
インタビュー

【DEEP】ケイト・ロータス「簡単に勝てる相手ではない」が「2Rたっぷり使って焦らずにやれば大丈夫」

2022/07/09 22:07
 2022年7月10日(日)TOKYO DOME CITY HALL『skyticket Presents DEEP 108 IMPACT』の前日計量が、9日(土)都内にて13:00より行われた。  第7試合で行われる今大会の本戦で唯一の女子マッチ(オープニングファイトで女子1試合)、DEEP JEWELS ストロー級5分2Rで対戦するケイト・ロータス(KING GYM KOBE)は52.3kg、ARAMI(フリー)は52.25kgでそれぞれ計量をパスした。  以前よりも引き締まった身体になったように見えたケイトに減量のことを聞くと「減量はしていないので、コンディションはいつも通りです。ずっと同じ体重で練習しているのでいつも通りですね」と、減量は全くしていないと意外な答え。  その理由は「K-Clannに来てから体重が本当に増えなくなっちゃって。食べてないとかじゃなくて、マジで練習がキツいんで。だからK-Clannのプロ選手って太っている選手がいないと思うんですよ。それくらいみんな減量幅がそこまでないんです」と、普段の練習をしているだけで体重が増えることがないのだと説明した。  今回対戦するARAMIは3勝5敗と負け越してはいるものの、敗れた相手は杉山しずか、伊澤星花、青野ひかる、奈部ゆかり、ミッコ・ニルバーナと強敵ばかり。しかも階級は関係なくどんな体重でも試合を受けるという破天荒な女子格闘家である。  ケイトは「相性悪いですよね(笑)。簡単に勝てる相手ではないと横田さんからもずっと言われてきて。前回負けてしまってから次のARAMI戦のオファーがあって、横田さんといろいろ話して。自分がどうなりたいとかを改めて。簡単に勝てる相手ではないけれど、自分はやっぱり勝っていきたいからって練習してきたので、前回のように焦らずにちゃんとやれば大丈夫かなと思っています」と、自分と相性の悪いタイプではあるが戦略通り戦えばクリアできない相手ではないという。 「本当にめんどくさい選手ですよね(笑)。肝が据わっているというか。でも自分もいずれはそう思われる選手になって行かないといけないし、どっちにしろ52kgでやっていたら当たると思っていたので“来たか”という感じで。いろいろな選手とやっているから怖い、というのは一切ないです」と、ARAMIの経験については恐れるものはないとした。  焦りが出たという5月の長野美香戦での逆転負けについては「もう1R目で自分の中で完封できちゃったので…凡ミスで負けたというか。気が抜けたじゃないですけれど、2Rたっぷり使ったらよかったのに相手の土俵に行ってしまった。そこは自分の経験不足だなと後々いろいろな選手からも言われました。もっと自分の打撃を信じても良かったし、体力もあったので2Rたっぷり使っても良かったかなと思いますね」と、1Rで余裕を持ってしまったことが裏目に出たと振り返る。  そのため今回は「2Rたっぷり使って。K-Clannに来てから体力には凄く自信があるので、自分の昔のファイトスタイル――昔と言うほど戦績はありませんが、アマチュアの時のファイトスタイルや気持ちを思い出す試合が出来たらと思います」とした。  長野戦から2カ月という短いスパンでの試合は、ケイトが自ら望んだとも打ち明けた。 「自分から望みました。怪我とかで半年空いたことがあったんですけれど、自分に一番必要なのは実力はもちろんですが経験値だと思ったので、勝ち負け関係なしに試合を重ねていろいろなものを取り入れられるようになったらいいかなって。凄く緊張してしまうのでそういうのにも慣れたりとか。出来るかな、と思ってお願いして出させてもらいました。試合をどんどんやりたいです。今年はガッツガツ行きたいです」と、どんどん試合経験を重ねていきたいとする。  K-Clannで共に練習しているRIZIN女子スーパーアトム級王者&DEEP JEWELSストロー級の伊澤星花(フリー)が今回セコンドに就くと言い、「言ったらバレるので言いませんが、いろいろアドバイスをいただいています」と心強い。  今回の会場はTDCホール。ケイトにとっては初の大会場での試合となる。「大きい舞台は初めてなので緊張しちゃいます。でも、それを楽しめるように経験値を上げていきたい。楽しめるほど今は余裕がないので。アマチュアが一番楽しめていましたからね。それくらいラクにやっていける経験値が欲しいです」と、これも経験として強くなっていきたいとした。  また、6月19日の『THE MATCH』には大きな刺激を受けたと言い、「メインはやっぱり、技術の高さとか全体的なレベルもそうですけれど、2人が背負ってきたものがあの試合に全部出ていて一ファンとして感動しました。自分がそこまでのレベルだとは思っていないので、そういう存在になれるようにもっと頑張らないといけないと感じました」と、目指していきたいと語っている。
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