【DEEP】中村大介と対戦する“噂の”ユータ＆ロック「チャンピオンの方々に近づけるようにしたい」

　柔道出身。MMA初期の頃、アームロックが得意だったことからユータ（＆）ロックと名付けられたフェザー級の強豪は、仕事をしながらMMAの練習を続け、試合が出来るタイミングでマットに上がり、後の王者たちに勝利してきた。 　キャリア初期の斎藤裕、中原由貴、牛久絢太郎に判定勝ち。そして2019年7月の前戦では中島太一にも判定勝ちをマークも、そこから3年の月日が経っている。果たして、今回の『DEEP 108 IMPACT』での中村大介戦でもユータ＆ロックは、フェザー級のトップ戦線で輝きを見せることが出来るか。幻の強豪は、“その先”も見据えていた。 自分からどんどん攻めに行きます ──いよいよユータ＆ロック選手のDEEP初試合となります。ゴンカクでフェザー級特集をするたびに戦績と名前を挙げさせていただきながら、なかなか試合を見ることが出来ない“幻”のファイターでしたが、様々なインタビューですでに明かされている通り、柔道出身で、現在もお仕事をされながら、コロナの影響下、タイミングが合うなかでMMAの試合を行って来られた。その白星の相手が、斎藤裕、中原由貴、牛久絢太郎、中島太一選手という錚々たる面子に勝利を挙げています。 　もともとは、秋本道場 Jungle Junctionで練習をされていて、仕事の都合で横浜に転居してからは、横浜で秋本さんに練習場所を紹介してもらったそうですね。 「はい。いまの練習環境は、勝村（周一朗）さんのグランドスラム、そしてリオン武さんのライジングサンですね。自分の仕事の関係で曜日によって行ける日が限られているので、行ける日に行ける方にお邪魔しています」 ──金原正徳選手が摩嶋一整選手と対戦する前に、ユータ選手を招いていたと聞きました。 「所英男さん経由で連絡いただいて、タイプ的に（摩嶋と）似ているということで週1で呼んでいただいて、ただ僕が金原さんのジムに行ってボコボコにされたというだけで……」 ──いえいえ、いい練習をされていたと聞いています。 「練習でもめちゃくちゃ強かったです。僕にとっては最高の練習になりました。試合よりキツい展開になったので。あの試合でも終盤に相手が疲れてしまう、そういう状況が練習でありました。自分にとっては、試合の感覚を思い出させてくれました」 ──シングルレッグにダブルレッグも仕掛け、さらに四つ組みから足も効かせてのテイクダウン、ケージレスリングでもドミネートする、あのスタイルに変化は？ 「歳も歳（35歳）なので、そんなに大きな変化は無いんですけど、いろいろ動画なども見て採り入れようとはしています」 ──今回のDEEPでの対戦相手が、中村大介選手と聞いて、率直にどのように感じましたか。 「いや、もう“マジか”という感じで（笑）。3年ぶりの試合で初のDEEPで、この大会場（TDCホール）でいきなり中村大介さんということでびっくりしました。昔からテレビで見ていた選手で、そういう選手とこのタイミングで出来るなんてちょっと思わなかったので。嬉しい、という意味でびっくりしました」 ──9戦無敗、1年に1度試合をするかしないかというなかで強豪に勝っていくというユータ選手との試合を、なかなか避けたい選手も多いかと思います。そんななか受けてきた中村大介選手とはスタイルが真逆のようにも感じます。いわゆる回転系という動きに対しては……。 「そうですね。出稽古先で、いろんな人と練習していて、寝技の動きでは、所英男さんに似ているなというイメージはあります。グランドスラムにも伊藤盛一郎さんとか、めちゃくちゃ動く選手もいるので、イメージとしてはそう感じています」 ──中村選手には、独特の寝技に加え、近年は独特の構えから繰り出す打撃もあります。そこでユータ選手がどう向き合うかも見どころになりそうです。 「そうですね。自分からどんどん攻めに行きます。先手先手でもう時間をしっかり使いたいと思います。そのなかで極めれたら極めに行きますし、15分のスタミナもばっちりです。やってきました。これで負けたらしょうがない、そう思えくらいにやってきました。自信もありますし、そういうつもりで来ています」 ──これまでユータ選手が勝ったいろんな選手がチャンピオンになって行くなかで、自分も、という思いもありましたか。 「そうですね。この試合で、しっかりいい内容で勝って、そういったチャンピオンの方々に近づけるようにしたい、と思っています」