K-1K-1
K-1
レポート

【Krush-EX】白幡裕星の兄・太陽がKrush初陣を勝利で飾る、8試合中5試合がKO決着

2022/07/09 21:07
サイクリー PRESENTS Krush-EX 2022 vol.52022年7月9日(土)東京・GENスポーツパレス ▼メインイベント(第8試合) Krushバンタム級 3分3R×入江亮太(K-1ジム福岡チームbeginning)判定0-3 ※27-30×2、26-30〇白幡太陽(FLYSKY GYM)  入江は1勝(1KO)3敗1分。白幡はRIZINにも出場した元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者・白幡裕星の兄で2020年INNOVATIONフライ級新人王トーナメント優勝の実績を持つ。Krushには今回が初参戦となる。  1R、両者ともバンタム級らしくスピードのある蹴りの応酬、パンチのラリーを繰り広げる。先に手を出すのは入江で、白幡は受けて返すを繰り返す。入江が左を伸ばしたところで白幡が左フックでダウンを奪った。その後も入江のパンチにハイキックを合わせるなど、合わせていくのが上手い白幡。  2R、ジャブを突きながら前へ出ていく入江に白幡は左フックを合わせに行く。白幡のローキックがローブローとなって中断。再開後も白幡は入江に先に手を出させてのカウンターを取りに行く。自らはジャブ、左ボディ。終盤には右フックで入江をグラつかせる。  3R、入江は前に出てパンチを主体に攻めていくが、打たせてから打つ白幡のワンツーのクリーンヒットが目立つ。さらに右カーフを蹴ってハイキックも狙う白幡。入江は距離を詰めての打ち合いに持って行こうとするが、白幡は付き合わずに出させて打つを繰り返す上手さを見せ、判定3-0で勝利を飾った。 [nextpage] ▼セミファイナル(第7試合) Krushスーパー・フェザー級 3分3R〇宮川太陽(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 3R 0分22秒 ※右ヒザ蹴り×Tojo(K-1 GYM HIKARIMACHI TEAM BEAST)  宮川は2021年6月デビューで戦績は2勝1分、Tojoは1勝(1KO)1敗で今回がKrush初参戦。  1R開始と同時に前へ出て右ストレートで攻めていく宮川。Tojoが左右ストレートで反撃すると、宮川は両腕ブロックを固めてしつこいほど右ロー&右カーフを蹴る。  2Rも一気に間合いを詰める宮川は右ロー&右カーフの徹底攻撃。Tojoが組み付くとボディにヒザを突き上げる。左フックもヒットさせ、ラウンド終了直前に右ボディでダウンを奪う。  3R、宮川の右ロー&右カーフにダメージを感じさせるTojoは組み付こうとするが、そこへ宮川が顔面へ右ヒザを突き上げてダウンを奪う。ここでレフェリーがストップし、宮川のKO勝ちとなった。  宮川は「私生活のダメなところが出た試合になりました。もっと引き締めて努力しないといけないと日常生活から思いました。まだまだ強くなって絶対にチャンピオンになります」と反省しきりだった。 [nextpage] ▼第6試合 Krushヘビー級 3分3R×佐野勇海(拳之会)KO 3R 2分36秒 ※3ノックダウン〇木村太地(KBスポーツジム)  佐野はNJKFを主戦場とする選手でKrushはこれが3戦目、戦績は3勝2敗1分。木村は第12回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス+75kg優勝、第40回K-1アマチュアチャレンジAクラス+75kg優勝の成績を持ち今回がプロデビュー戦。  1R開始から打ち合いに行く両者。接近戦で細かくパンチを出し合う。佐野のローブローとバッティングで2度中断があり、再開後も打ち合う。佐野は前蹴り、ヒザ蹴り、左ミドルも織り交ぜていった。  2R、佐野は右ストレートで何度もヒットを奪うが、木村は大きな左右フックを打ち返してくる。両者かなりの消耗が見えて互いのパンチをもらうが、佐野がヒザを入れて優勢に。  3R、木村の大きな右フックが何度も爆音を発して当たると、佐野はクリンチを連発。そしてついに木村の右フックがヒットし、佐野は後方へフラフラと後退してそのままダウン。立ち上がった佐野に襲い掛かる木村は大きな右フックを連打、右から左を返して2度目のダウンを奪うと、最後も右フックからの左フックで佐野をマットに沈めた。  木村はマイクを持つと「今日はデビュー戦、普段より舞い上がりすぎてスタミナが尽きるの早すぎてこんな試合してしまったんですが、僕はこんなもんじゃないです。これから上に上がっていきます」とアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 Krushバンタム級 3分3R×小島卓也(優弥道場)判定0-2 ※29-30、30-30、28-30〇蓮武(WSRフェアテックス西川口)  小島は2020年9月デビューでこれがKrush-EXでの8戦目、戦績は3勝(1KO)6敗。蓮武は2021年11月デビュー、そのデビュー戦は判定で敗れて今回が2戦目。  1R、ジャブ&ローで前に出る小島に蓮武はコンビネーションパンチを回転させていたが、小島の手数に対して右ローで対抗。スイングの効いた左フック、左ボディと一発一発強いパンチを打ち込む蓮武。  2Rも前に出るのは小島。4連打からの右ローを蹴る。蓮武は左ボディと右ローで対抗。パンチのヒットは蓮武が多いが、小島がどんどん前へ出てくるため疲労が見える。  3R、前に出て左右ボディと右ローで攻める小島に蓮武は明らかに疲労を感じさせるが、それでも強い左ボディを何度もヒットさせ、必死に右ローを蹴る。前に出て手数を出す小島だが蓮武の一発に比べるとインパクトが薄く、判定2-0で蓮武が判定をものににした。 [nextpage] ▼第4試合 -66.5kg契約 3分3R×水上陽生(ポゴナ・クラブジム)判定0-3 ※28-30×2、28-29〇哲志(K-1ジム五反田チームキングス)  1R、哲志はタックルのようにしてくっつくと離れ際に右フックの2連打でダウンを奪う哲志。その後は前蹴り、右ロングフックなど遠い距離での戦いを続け、走り込んでの飛びヒザ蹴りも見せる。  2R、水上は右ロー&右ミドルを蹴ってからの左右フック。これで距離を詰められる哲志は手数が減るが、それでも右ロングフック。水上は強い右カーフも蹴る。  3R、右ローを蹴って前に出る水上だが哲志は下がりながらも時折前へ出ての左ボディストレート、右ロングフック。距離を詰めたい水上に対して哲志は距離をとる。近付くと銅タックルのように組んで回り込み、離れ際にパンチ。終盤には前蹴りで水上を派手に転倒させた哲志が判定で勝利を収めた。 [nextpage] ▼第3試合 Krushウェルター級 3分3R×田上“DARUMA”健太(K-1ジム蒲田チームアスラ)KO 3R 2分48秒 ※左フック〇協(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  1R、サウスポーの協は間合いを詰めると右フック、離れて左ストレート。田上が打ち返そうと前へ出てきた時に両者が組んでバッティングに。協は出血してドクターチェック。再開後、田上の右ストレートがヒットしたのを皮切りに両者は打ち合い。ここで協の出血がひどくなり2度目のドクターチェックに。再開後、すぐに打ち合いに行った協が田上にロープを背負わせて右フックでダウンを奪った。  2R、打ち合いを仕掛けるのは協。見合いを挟んで打ち合いを仕掛けて左右フックをヒットさせる。負けじと田上も左右フックを打ち返すが手数は少な目。終盤、協が右フックを強打。  3Rが始まると同時に両者は足を止めて右から左、左から右を返しての打ち合い。協が右フックでダウンを奪う。その後も仕掛けていくのは協でヒットも多い。疲れが見える協に田上が打ち合いを仕掛けると協はクリンチ。しかし、またも打ち合いになったところで協が左フックでダウンを奪い、ここでレフェリーがストップした。  協は「1R(流血して)焦ったんですけれどいいハンディだなと思って。気持ちで負けちゃいけないと思って気持ちを見せることが出来ました」とマイクで話した。 [nextpage] ▼第2試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R×髙口賢史郎(K-1ジム五反田チームキングス)KO 1R 1分16秒 ※左フック〇辰次郎(Sports 24)  1R開始と同時に左ミドルを蹴る辰次郎。その後はジャブ、左フックを多用しつつ右ローを蹴る。高口が前へ出てきたところに左フックを合わせてダウンを奪うと、立ち上がった高口が無防備に前へ出てきたところにもう一度強烈な左フック。高口は大の字になって倒れ、レフェリーが即座に辰次郎のKO勝ちを宣した。第1試合に続き、高口は担架に乗せられた。  辰次郎は「今日こうやってKOで勝利することが出来たのは周りの方のサポートあってのことだと思っています。これからも頑張っていきます」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第1試合 Krushフライ級 3分3R×遼(K-1 GYM HIKARIMACHI TEAM BEAST)KO 2R 1分18秒 ※左フック〇安尾瑠輝(K-1ジム心斎橋チームレパード)  1R、安尾はサウスポーの遼に右ロー&右ミドル。遼は左ストレートを蹴りに合わせようとするが安尾が手数で優る。終盤、打ち合いに行った安尾が左フックでダウンを奪った。  2Rもどんどん前へ出て積極的に攻めていく安尾は遼をコーナーに追い詰めてのバックスピンキック、左右フックと攻撃の手を休めず、最後は打ち合いに行っての左フック。遼はバッタリと前へ倒れてそのまま動けず、担架で運ばれる壮絶なオープニングとなった。  安尾はマイクを持つと「今回がプロデビューで自分が勝てるかどうか心配で本当に胸が緊張でいっぱいだったんですが、こうしてKOで勝ててよかったです」と初々しく語った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.334
2024年9月21日発売
UFCデビューの朝倉海をビリー&エリーHCと共にインタビュー。またUFC6連勝で1位ロイヴァルと戦う平良達郎、DJの引退インタビュー、期待のプロスペクト、格闘技の新しいミカタを特集!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント