テイクダウンをいかにさせないか、そこまで考えるんだって
──前回は1年3カ月ぶりの試合で、今回は4カ月後に試合というスパンになりました。それは希望通り、もっと試合をしたかった?
「試合のスパンが短いんで、変な緊張感がない気がします。格闘家で試合をするのが当たり前──これくらいの感覚がいい。減量幅も、試合ない時も節制していますが、やっぱ(前戦で)減量したばかりで、そこから増えないようにしていたので、減量幅がないっていうのがすごく良くて、試合が近くなると体重を落とすのに労力を使っちゃう部分があったりするけど、そういうのが全くなかったので、メンタル的にも体力的にもすごくいい感じです」
──シャドーの動画を拝見しました。左右のスイッチや、ピポットするような足運びが、少し松嶋こよみ選手の動きに似ている部分があるかもしれない、と感じました。
「ああ、はい。松嶋こよみさんと試合終わった後に練習させてもらって、トレーナーの岩崎(達也・剛毅會空手代表)さんとお話したときに、今まで打撃を誰かに教わって、参考にしようとかはあったんですけど、“オー”ってなることってなくて、凄く僕に新たな気づきを与えてくれて、滅茶苦茶、理にかなった武道をやっている方だなと思って。
今回の試合に向けて、空手の練習を何回もやっているわけじゃないけど、自分のなかで気づいたことがあったので、そういう部分で、ちょっと空手寄りに近くなったのかな、っていうのが自分の中ではあります。というのも、自分は空手をやったことなかったので、そもそも最初からムエタイだったので、日本では(空手を通過してないキックボクサーは)珍しいのかなと思うんですけど、結構そこはヒントをだいぶ得ました」
残りは水抜きのみ
— 平本蓮 REN HIRAMOTO(24) (@REN_MMA) June 25, 2022
あと1週間!気合い入れていこう😃✊ pic.twitter.com/oYCY7jdEwe
──少し懐深く構えるように見えました。
「ああ、そう、テイクダウンをいかにさせないか。“そこまで考えるんだ”っていう。初めて練習したときに、本当に賢いというか、戦いをマスターしている人だなと思ってすごい感動しましたね」
──その進化が、今回の試合のなかで現れそうだと。
「前戦は、組みを狙って行こうっていう作戦だったんですけど、それを取っ払って、今回は打撃だけでいきます」
──額面通りに受け取っていいのか分かりませんが、それほど打撃に特化できるMMAが出来そうだと。
「はい、打撃だけで行きます」
──前戦であまりキックを使ってなかった理由は?
「いや、シンプルに熱くなっちゃいましたね、それだけです。ダメな癖が(出た)。僕は蹴りがやっぱり強いんで、そういうところも。打撃で行きます」