2分間の間で驚くほど蹴りの数が出たバルト。パンチも得意だという
2022年6月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるK-1初の女子大会『K-1 WORLD GP 2022~RING OF VENUS~』の第14試合「日本vs世界・3対3」K-1女子ミニマム級3分3R延長1Rで、高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM/第2代Krush女子アトム級王者)と対戦するエリヴァン・バルト(トルコ/IFMA欧州ミニマム級王者)が23日(木)都内にて公開練習を行った。
バルトは2分間のミット打ちで“これでもか”というほど蹴りを数多く繰り出し、報道陣をビックリさせた。スピードと蹴りの数、さらにはそれだけ蹴っても息切れしないところを見るとスタミナもありそうだ。その秘密は「出身地が標高が高い場所なので、低いところにくるとラクです。凄くいい気分で試合の準備が出来ています」ということにあった。
格闘技を始めたのは2016年の冬。その理由は「女性が自分の身を守るのが重要だと思ったので、自分を守る意味で始めました」という。それほど危険な場所に住んでいたのかと聞かれると「そういうわけではなく、トルコだけではなく女性は自分で自分を守るべきだと考えているからです」と逞しい。
ファイトスタイルは「圧力をかけながら戦うのが好きで、最初から最後まで全力でやるのが自分の特徴」だとする。高梨については「日本へ来る前に調べました。凄くいい選手だと思いますが、自分の方が優れていますね」と自信満々だ。
2021年9月のキックボクシングプロデビュー戦にてワンツーからの左ハイキックで相手を失神させ、その倒れ方が凄まじかったためSNSにてバズったこともあるバルト。そのことを聞かれると「ハイキックは得意です。私自身はやっていませんが、トレーナーはテコンドー経験者です。でもハイキックだけではなくパンチも他の技も得意だと自分では思っています。次の試合でも日本の皆さんに見せらればいいと思います」と他の技にも自信あり。実際、今年3月にクロアチアで開催されたヨーロッパシニアボクシング選手権では金メダルを獲得しており、2024年のフランス五輪出場を目標としているとのこと。
「日本に来ることが出来て嬉しいです。これからもトーナメントがあれば出場したいと思います。高梨はK-1でスターだと聞きましたが、今回で私がスターになりたいです。日本には勝つために来ました。そして勝ちます」と、日本でスターになると語った。