2022年6月24日(金)東京・後楽園ホール『RISE 159』の前日計量&記者会見が、23日(木)都内にて14:00より行われた。
メインイベントの第2代RISE QUEENミニフライ級(-49kg)王座決定戦3分5R無制限延長Rで対戦する、同級1位AKARI(TARGET)は48.85kg、同級3位のerika(=名前の後ろにハートマーク/SHINE沖縄)は48.95kgで計量をパス。
タイトルマッチ調印式を終え、同席した伊藤隆RISE代表は「歴代王者が実績を作ってきた中で両選手は過去の王者に負けないような試合内容でタイトルを争って欲しい。メインにふさわしい戦いを期待したい」と、RENA、神村エリカ、寺山日葵が築いてきたRISE QUEENの歴史にふさわしい試合をやって欲しいとした。また、「業界的にTHE MATCHが終わったなっていう心にぽっかり穴が開いた感じになっていますが、今大会の10試合20名でRISEを盛り上げていきたいと思います」と、THE MATCHに負けない試合を期待したいと望んだ。
試合への意気込みを聞かれるとerikaは「ギリじゃいけないと思っているので圧勝して王者になりたい」と圧勝宣言。AKARIも「宜保さん(erikaの本名。師匠の神村エリカと同じなのであえてこう呼ぶ)が言っていたようにギリギリじゃいけないと思っているので、圧倒的な差で軽く超えて次のステージに行きたい」とこちらも圧倒したいと意気込んだ。
目の前には赤いベルト。erikaは「明日必ず勝って巻きたいと思った」、AKARIは「何回も目の前にあって手が届かなかったものですが、明日はしっかり自分のものにして次のステップに進めるように、AKARIはこの場所にいる選手じゃないとみんなに思わせてベルトを巻きたい」とした。
両者は昨年12月以来の再戦となるが、計量で再び顔を合わせた印象を聞くと、erikaは「印象は変わりませんが、絶対に倒してやると思った」と強い言葉。AKARIも「相変わらずふわふわしてて特に何も感じなかったので、私がぶっ飛ばしてベルトを巻きます」とバチバチに火花を散らす両者。
erikaが「圧勝して倒す、その一択で練習してきました」と言えば、AKARIも「リベンジしか考えてないし、必ずぶっ飛ばして二度と私の前に立ちたいと思わないようにしてやると思って練習してきました」と、この試合を完全決着にするという心構え。
前戦4月のトーナメント準決勝ではAKARIが判定勝ち、erikaがKO勝ちとなっており、KOしているerikaに驚異を感じないかと聞かれたAKARIは「そんなに特にはプレッシャーを感じたことはないですね。結果として格闘家である中で一番分かりやすい結果を残したことには変わりないですが、今回それを超えればいいかなと思います」と、特には気にならないとする。
互いのスタイルについて聞かれると、erikaは「練習してきたことをリングで発揮するだけなので。対戦相手というか自分次第だと思っています」と相手云々ではなく自分の動きが出来ることが大事だとし、AKARIは「一度起こったことを二度起こしてはいけない。ダメだったところを修正しつつ、12月の試合ではいいところも見つかったので、今までやってきたことは苦手なところの修正、得意なところの両方を伸ばしてこれたと思う。自分を信じて、菅原トレーナー、後輩、エリカ先生を信じています」と同じ過ちは犯さないとしてチームを信じて戦うとした。
4月に高校を卒業したばかりのAKARIは現在の生活を聞かれると「考えることがシンプルになりました。今までは学校があるから行くけないとかあったんですが、今はやりたいように練習環境を整えています。ボクシングのスパーに行かせていただいたり、サウスポーの選手に付き合ってもらったり、キックボクシングに集中できるようになりました」と、以前よりも練習時間が取れるようになったと話す。
今回はメインイベント。女子の試合に対してまだまだ厳しい目がある中でどんな試合をしたいかと聞かれると、erikaは「分かりやすく圧倒して勝つこと。女子だからどうって人間をなくすために、強さを見せることが求められていると思っています」と“強さ”を見せたいという。AKARIは「男子の中で女子の試合が組まれると女子いらないでしょって声がちらほら聞こえて悔しいので、たくさんいい選手がいる中で大会の顔であるメインをはらせてもらえるわけだから、しっかりRISEファイターらしくRISEらしい試合が出来たらと思っています」と、これぞRISEという戦いを見せたいと誓った。
今回のタイトルマッチで勝利したらどんな王者になりたいかとの質問には、erikaは「他団体の選手からもすぐに挑戦したいとは言えないような王者になりたい」と恐れられる王者になりたいとし、AKARIは「ずっとエリカ先生に教えてもらっていてRISE QUEENになりたいと思っていたので、エリカ先生みたいな王者になりたいのもあるけれど、もっとギラギラした階級にしたいですね。タイトルマッチという単語を他の選手に簡単には言われないように王者になりたい」と同じく気安く挑戦したいと言われないほど強い王者になりたいとする。
そして最後に、erikaは「明日は圧倒して勝って分かりやすく沖縄にベルトを持って帰る」と言い放ち、AKARIは「私がベルトを巻かないといけない理由がたくさんあるので、自分にもベルトを巻いたところを見せたいし、エリカ先生の赤ちゃん(6月11日に出産)にも見せてあげたいので、しっかりボコボコにして圧倒して必ずベルトを巻きます」と語った。