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【THE MATCH】“もうひとつの世紀の決戦”に臨む野杁正明“野杁か、それ以外か”「レベルが違う。1回でとどめを刺します」

2022/06/10 12:06
 2022年6月19日(日)東京ドーム『THE MATCH 2022』にて、海人(TEAM F.O.D/S-cup2018 -65kg世界トーナメント王者/シュートボクシング)と対戦する野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPウェルター級王者/K-1)が、全試合独占生中継を行うABEMAでの撮影中にインタビューに答えた。  野杁は海人との対戦が決まったことには「決まるべくして決まったというか。他団体も含めて国内の選手でやってもいいなって思う選手が海人選手だけだったので。だから決まったことに驚きもないですし、やってやるぞって感じですかね」と、この『THE MATCH』でやるのなら海人しかいないと思っていたという。  いつ頃から海人という選手を認識したのか。「昔から強い選手がいるってことは知っていましたし、海人選手も活躍されていたので普通に知っていましたね。僕が前のジムに所属している時に、シュートボクシングに出ていた選手が同門でいたのでSBの会場に何回も行ったことがありますし。昔から知っている選手ですけれど、まさか戦うとは思っていなかったです。だからライバル視するというか、そういう気持ちはなかったですね」と、存在は知っていたが意識はしていなかったとする。  最近になって海人の方から野杁と戦いたいとの発言があったことにも「向こうが言ってくれていたので『ああ、言ってくれるんだ』ってそれくらいですかね」と、特別思うことはなかったという。  しかし、名前を出されるということは勝てると思われているということ。そう思われることについては「彼も海外に挑戦したいって気持ちでいるので、僕を倒したうえで海外に挑戦したいんでしょうね。そういう気持ちを持っていることはリスペクトしますし、勝てると思っているならそれは試合で見せてあげようかなと思います(笑)。やれば分かるので。僕は正直、レベルが違うと思っています。強い選手ですけれど、僕のレベルではないので。だから全然、相手にならないと思いますね」と、試合でしっかり教えてあげるとした。  野杁は安保瑠輝也戦の前でも、加藤虎於奈戦の前でも「レベルが違う」と言い放ってきた。ということは、海人もその他大勢と変わらないのかと聞くと「一緒です。瑠輝也に関してもそうなんですが、向こうはずっと僕の名前を出してライバル視しているのは分かるんですが、僕はライバルだとも思っていませんし、その位置に辿り着ける選手ではないと思っているので。8海人も)それと一緒ですね。日本人選手の一人って感じですlと、海人も他の選手と変わらないとする。  それは“野杁か、それ以外か”というほどの意識なのかと問うと「そうです」とキッパリ。とはいえ、海人の実力を甘く見ているわけではない。「本当に強豪選手には間違いないです。ちゃんと実績も残している選手なので。ずっと弱い相手と戦って結果を残しているだけの選手ではない。そこはリスペクトしています。でも、僕のレベルではないです」と話す。  海人とはタイプが似ているとの指摘があることには「はい、似ていると思います。トータル的に。近い距離でもちゃんと戦えますし、客観的に見ても戦い方だったり、上下の打ち分けのバランスだったりとか、似ていると思いますね。全てが一緒というわけではないですが、似ている要素はあるかなって印象です」と、自分でも似ているところがあるという。  過去に似た様なタイプと戦ったことはと聞くと「ハッサン・トイは似た感じだった印象です。戦う前とは印象が違ったんですけれど、戦ってみて僕がやった技をすぐに返してきましたし、しっかりガードを固めてまとめる時はまとめてくる選手だったので。彼くらいですかね」と、2019年12月に対戦したハッサン・トイの名をあげた。  今回の試合は68.5kg契約となった。海人は現在70kg、野杁は67.5kgを主戦場としており、海人が下げて野杁が上げた形だ。これについては「全然僕は何kgでもいいので。67.5kg以下と言われたら無理ですが、67.5kg以上なら何kgでもいいと言いました」と、特に拘りもなかった。  この試合はおそらく一発勝負で、再戦はないと考えられる。その覚悟はと問うと「1回やってまたやれるってなると瑠輝也みたいにグチグチずっと言われるので(笑)。みんなが分かりやすいようにKOで倒せば、誰もまた再戦が見たいとは言わないじゃないですか。それをすれば再戦とか考える必要もないので、この前の加藤戦以上の差を見せつけて倒せばいいかなってだけですね。1回でとどめを刺します。本当にファンの方から望まれている試合だと思っているので、ここで圧勝して倒すことが出来る、皆さんの前で野杁正明の強さをお見せできるのは凄く楽しみですね」と、誰も再戦が見たいと言わないような倒し方で締めくくるとする。 「僕のKOは会場が凍り付くような残酷さをテーマにしているので、よく怪物って言われるけれど、そういうような姿を初めて見る人たちにはお見せ出来ればなと。怪物と言われるのは最初は嫌だったんですが、今ではしっくりきていますし、言われた方がモチベーションが上がります。他の選手と一緒というのは僕は嫌いなので、僕にしかできない怪物らしく倒してやろうかなと思います」  K-1を代表して戦いに臨む気持ちはあるのか。それには「やっぱりK-1で育ってK-1で戦ってきた格闘技人生なので、K-1が負けるのは嫌ですし、RISEだったりSBだったりいろいろな団体があってどの選手もみんな命を懸けて戦っているのでリスペクトはもちろんあるんですけれど、その中でもやっぱりK-1が強かったって大会が終わった後に皆さんに思ってもらえる大会にしたいと僕は思っているので、強さを証明できるように頑張りたいと思います」と答えた。  また、メインイベントの那須川天心vs.武尊の展開予想を聞くと「1Rは天心の持ち味であるスピードで戦うと思うんですけれど、ラウンドを重ねる毎にそのスピードにも絶対に慣れてくるので、武尊君の持ち味である圧力とパワーで3Rに武尊君が倒して勝つか判定で勝つかのどっちかだと思っていますね」と予想した。
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