2022年6月5日(日)東京・後楽園ホール『NJKF 2022 2nd』のダブルセミファイナル第1 試合で、ミネルヴァ・スーパーフライ級王座決定戦が行われ、同級2位のIMARI(LEGEND)と同6位のNA☆NA(エスジム)が王座を争う。
両者は昨年10月に対戦しており、この時は2RまでをNA☆NAがリードするも、IMARIが最終3Rで巻き上げドロー。直前インタビューでは両者ともリマッチとベルトへの意気込みを強く語った。
IMARI「1回やっているので対策や作戦はバッチリ」
――王座決定戦が目前となりましたが、調子はいかがですか?「もうバッチリです(笑)。1回やってるので対策とか“こうする”っていう作戦も立てているので、調子はもうバッチリです」
――NA☆NA選手と一度対戦しての印象をお願いします。
「やっぱりパンチで前に来る選手なので、“下がらない”っていう印象です。 前回やった時はそれに押されてしまったので、そこを上手にかわすというか合わせていくっていうのをやっていかないと勝てないのかなと思ってます」
――ですが、そういった対策・練習は十分積んであると。
「そうです、練習はしてあります」
――再戦はプロでは初めてではないかと思いますが、これに関してはどうですか?
「前回引き分けたので“次はもう負けられない”っていう気持ちと、ベルトも懸かっているので不安とか緊張はあるんですけど、“絶対勝つ”っていう気持ちしかないです」
――再戦ということよりリベンジやタイトルに懸ける思いの方が強いと。IMARI選手は現在どのようなスケジュールで練習を積んでいるのですか?
「今2つ仕事をしていて、夕方までそのバイトをして、それからジムに行って練習です。シンドくて、“練習行きたくないな”って時も“バイト嫌やな”って時も全然あるんですけど、もう気合いです(笑)」
――そこは試合と一緒なのかもしれないですね。王座の懸かる試合となりますが、ベルトへの思いはいかがでしょう。
「ミネルヴァでベルトに関わる試合をさせてもらうのはもう3回目で、でもこれまで引き分けとか負けで終わっているので、“次こそは獲るぞ”っていう気持ちです。いつも“あとちょっと”というところで獲れなくて。だから今回はもう「1R目からしっかり取りに行く感じで戦わないと」って言われてます。なので最初からしっかり行きます」
――今回は意気込みが違うと。
「そうです、“あと一歩”っていう時は毎回同じ負け方なので、そこをしっかり改善したいです」
――最初から行けない時は負けパターンと言いますか。
「“スロースターター”って言われていて、毎回2R目からポイントを取りに行っているので、「1Rからしっかり取れ」って言われて、でもそれが毎回できていないので、今回はそこをしっかり行きたいです」
――それでは応援してくださる方たちへメッセージをお願いします。
「今回こそはベルトを獲って、みなさんに喜んでもらえる、“応援してよかったな”と思ってもらえる試合をするので、 応援よろしくお願いします」
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NA☆NA「リマッチなのでしっかり勝ってベルトを巻きたい」
――試合が目前となり、仕上がり具合を教えてください。
「バッチリです。今の先生になって3戦目なんですけど、あまり試合を意識することなく前日まで普通にジムで動くんです。その先生になってからは練習量がキツ過ぎて(苦笑)、2・3日食べる量をちょっと減らすと体重が勝手に落ちます。あとパーソナルトレーニングはもう4年やっているんですけど、週2回にして普段は自分でやっていたウェイトトレーニングも見てもらうようにして、タイトルへ向けトレーニングの回数を増やしてメニューも変えました」
――そういった練習を経て、戴冠への自信はいかがでしょう。
「男子選手とやっても打ち負けないようになりました。身体が強くなっている実感があって、精神的にも安定するようになりました。以前は男子と練習するとすぐどこか痛くなったりしていたんですけど、ディフェンスも強化するようになって、怪我も少なくなっています。今回は必ず獲る自信があります」
――そんな王座を争う相手である、IMARI選手の印象をお願いします。
「去年の10月に一度対戦していてドローだったんですけど、その時はコロナ明けで結構コンディションが悪かったんです。まだ先生の練習についていけてなくて、疲労が抜けていないのも正直あって(苦笑)。でも今はしっくり来て、ベストコンディションで試合ができるので楽しみです。前回は“すごく技術が高いな”と思って、やりながら焦ってしまったところがあるので、今回はどう出てきてもできるよう練習しています。落ち着いてやりたいんですけど、タイトルが懸かる試合なので気持ちも見せていきたいです」
――先生はどういう方なのですか?
「5月21日に王者になったコンゲンチャイ選手(S1世界スーパーフェザー級王者)のお兄さんなんです。前の先生は結構技術とかミットも速く打たせる先生だったんですけど、今の先生はとにかくミットは強く打つよう言われます。あとインターバル中ずっと腕立てを10回、20回とかやらされるので、トータルで1日200回ぐらい腕立てをするんです。それで体幹とか上半身が鍛えられているのもあるし、とにかくもう“練習する”っていう感じの先生です。その代わり先生も一緒に腕立てをして、練習が終わった後も先生は走って筋トレをしてっていう姿を見せてくれるので、「疲れた」とか言ってられない気持ちにさせてもらえます。だから今、先生がどんどん痩せちゃっていて(笑)。ボクシングを一緒にやったら、翌日「頭が痛いよ」っていうぐらい、そういう熱い先生です。ボクシングも他のボクシングジムで練習させてもらったりスパーリングをやっているので、そこも見せたいと思ってます」
――それでは試合への改めての意気込み、ご覧になる方たちへメッセージをお願いします。
「リマッチなのでしっかり勝ってベルトを巻きたいです。ありがたいことに試合を結構頻繁に組んでくださって全然地元に帰っていないので、勝ってベルトを持って北海道に帰りたいです。応援してくれる方がどんどん増えているので、みなさんに結果で恩返しができるよう、自慢できる選手になれるよう頑張りたいと思います」