MMA
ニュース

【RIZIN】砂辺光久が内藤のび太にエール「やり残した相手がいる。あいつのケツを叩くために勝って、リングで向き合うのを待っている」=7月2日(土)沖縄

2022/06/02 21:06
【RIZIN】砂辺光久が内藤のび太にエール「やり残した相手がいる。あいつのケツを叩くために勝って、リングで向き合うのを待っている」=7月2日(土)沖縄

(C)RIZIN FF

 2022年7月2日(土)沖縄アリーナで開催される『湘南美容クリニック presents RIZIN.36』の対戦カード発表記者会見が1日、同地にて行われ、砂辺光久(reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)と中務修良(NO MAD)の54kg契約戦(5分3R)が発表された。

 会見には、地元でのRIZINに2大会連続出場となる砂辺が登壇。

 前回の58kg契約試合から、今回の54kg契約試合になったことについて、「もともとRIZINにフライ級の57kgはあっても、その下は無いと思っていて……自分はもうプロになって21年経つんですけど、どうしてもやりたかった相手がいます」と語り始めた。

 2011年8月にPANCRASE初代フライ級(54.4kg)王者となった砂辺は、2度の王座防衛に成功後、2015年11月に初代ストロー級(52.2kg)王座を獲得。2016年12月に北方大地、2018年4月に室伏シンヤにいずれもフィニッシュ勝利して2度の王座防衛に成功している(※2019年7月に北方との再戦で敗れ王座陥落)。

 その当時、修斗から砂辺との対戦をアピールしていた選手がいた。

 2014年9月に修斗世界フライ級(52.2kg)チャンピオンシップで、室伏シンヤを5R リアネイキドチョークで破り、王座についた内藤のび太(パラエストラ松戸)だ。

 2015年7月に澤田龍人を相手に4R、肩固めで一本勝ちし、初防衛に成功した内藤は、リング上で「自分なんて生きてても死んでもどっちでもいいので、皆さんが楽しんでくれたら、僕なんかどうでもいいやと思いました」と語ると、意を決したように「砂辺さんと戦いたいと思っているので、よろしくお願いします」とPANCRASEフライ級王者・砂辺光久との王者対決をアピールしていた。

 そして、11月にも猿丸ジュンジを相手に判定勝利し、2度目の王座防衛に成功すると、リングサイドで観戦していた榊原信行RIZIN実行委員長に、「RIZINは無理だと思うので、何か機会がありましたらよろしくお願いします」とアピールし、バックステージでは、「RIZINはこの名前では引っかかってしまうので、なんなら改名してもいいです」と控えめに語っていた。

 その後、内藤は主戦場をONE Championshipに移し、ストロー級王座を2度戴冠。2018年9月に王座陥落後、2019年を2勝1敗と勝ち越すも、2020年9月に猿田洋祐との日本人対決に判定負けした。

「試合は人生の岐路、尊いものだと思います」と語り、猿田との熱戦に臨んでいた内藤のび太。その後、1年9カ月マットから遠ざかっている元王者に、砂辺は呼びかけていた。

 沖縄アリーナでの会見で砂辺は、「数年前に少なからず(対戦を)望まれていた相手がいて、そいつのケツを叩くために、この階級でもちゃんと動けることを証明して、あいつがRIZINのリングで自分と向き合うのを待っていようと思っています」と、試合から離れている内藤にラブコールを送った。

「ただ一人だけやり残した選手、54kgくらいでしかやらないかなと思って」とSNSでも語った砂辺。内藤戦を実現させるためにも、中務との試合は落とせない試合になる。

 2021年11月のRIZIN沖縄大会では、前田吉朗と激闘を繰り広げた。まだ入場規制のある観客のなかでの試合だった。

「(前回は)お客さんを半分しか入れられなかったけど、今回こそはこの客席をパンパンにして、試合内容を良いものにして、結果を残して、自分を応援してくれる沖縄県民に笑顔で帰ってもらう、その使命を今回は果たしたい。ここを復活の地にして、ここからまた駆け上がります」と、激闘と必勝を誓う。

 さらに、「ここに出席できていない沖縄県のファイターは、どうしてもやっぱり自分も含めて“地元枠”での参戦になっていると思うので、これを機に良い試合を見せて、レギュラー参戦出来るような試合をして、沖縄からどんどん有名な選手が出てきて、『平良達郎だけじゃない』っていうのを見せられるようにしたい」と、沖縄の次世代に繋ぐ試合をしたいとした。

 試合を控えるなか、会見では内藤の名前を出さなかった。

 砂辺と戦う中務は、前戦で征矢貴に2R TKO負けも、1Rに相打ちで征矢をグラつかせ、レスリングも出来るところを見せている。四十路を過ぎた砂辺にとって、どんな試合も挑戦となる。

 コメントで中務は、「WARDOGストロー級チャンピオンの中務修良です。砂辺選手は日本の総合格闘技界、軽量級のレジェンドです。そんな方と試合が出来るなんてほんの数カ月前には夢にも思っていませんでした。砂辺選手にはリスペクトしかありませんが、しっかり乗り越えさせていただきます。残り1カ月、万全の準備をし、自分にしか出せないスピーディーで動きのある熱い戦いをしたいと思いますので、皆様楽しみにしていて下さい」と、砂辺越えを宣言している。

 果たして、砂辺は沖縄で勝利し、名指しで内藤との対戦をアピールできるか。それとも中務がビッグネームの首を三重に持ち帰るか。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント