武尊を倒すイメージも固まりつつあるという那須川天心 撮影/小嶋晋介
2022年6月19日(日)東京ドームで開催される『THE MATCH 2022』。同大会のメインイベントでK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と“世紀の決戦”を行うRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)が、『ゴング格闘技』誌(2022年7月号 No.320)のインタビューに答えた。
いつも通りにこやかな表情でTEPPEN GYMに現れた那須川は、いつも通りの様子でいつも通りの時折いたずらっぽい表情を浮かべて逆質問をしてくるなど、“自然体”そのものだった。話を進めている内に、今回の武尊戦のテーマが自然体=『そのまんまの那須川天心』であることが分かってきた。
SNSやYouTubeの更新を控えて集中してやっていること、キックボクシング人生の集大成としてやっている練習内容とテーマ、世間の反応に対する想い、そして2015年に初めて武尊と戦いたいと発言してから実現するまでのことなどをロングインタビューで語る那須川。
その中で、那須川は戦いのイメージが固まってきた、という。「この間まではどういうふうに『勝つ』か考えていたんですが、今はどういうふうに『倒そう』かなってところまで来ています」と、なんと勝つだけでなく武尊を倒すイメージも固まりつつあると答えたのだ。
那須川は続けて、ファンや関係者の間で多く予想されている『武尊が勝つならKO、天心が勝つなら判定』との声に、こう反論した。「倒れたことがない人を倒すのってワクワクするじゃないですか。多分、世間的な予想はKOなら武尊、判定なら天心っていうのがあると思うんですよ。僕は“そうかな?”って思います」と、アンチテーゼを掲げた。
さらに、武尊を相手にしてでもこれまで通りに2回転蹴りや片手倒立ハイキックなどの大技を繰り出すのか、と聞かれると「それが那須川天心ですからね。もちろんやります」ときっぱりと答えた。
特別な試合との意識はあっても、特別な那須川天心ではなくいつもの自然体での『そのまんまの那須川天心』で臨むという那須川の本音が語られている。
『ゴング格闘技』2022年7月号 No.320