(C)ONE Championship
2022年4月22日(金)にシンガポール・インドアスタジアムにて、ONE Championship「ONE: Eersel vs. Sadikovic」が開催された。メインカードのマスンヤネvs.ブルックスと同じストロー級で、猿田洋祐に続き、川原波輝が出場。
元DEEP同級王者の川原は、伝統派空手出身。2020年8月に越智晴雄をリアネイキドチョークで極め、DEEPのベルトを巻くと、2021年1月に欠場いsたハシガトゥの代役として、試合9日前のオファーを受けて緊急参戦。リト・アディワンに2R KO負けを喫した。チーム・アルファメールでは田中路教ともトレーニングし、1年3カ月ぶりのONE2戦目に臨む。
対する豪州のウィリアムスは、2021年4月のロッタン・ジットムアンノンとのOFGのムエタイ戦でONEデビュー。判定まで持ち込むもダウンを奪われ敗れている。
これまで3度の来日経験があり、2013年7月に『RISE』でDyki(宮城大樹)と対戦して判定負け。この試合がDykiにとって最後の試合となった。2度目の来日は2015年4月のK-1で、-55kg初代王座決定トーナメントに出場すると1回戦で瀧谷渉太に判定負け。3度目の来日は同年9月で、武尊への挑戦権を懸けた試合でチャールズ・ボンジョバーニに初回KO負けを喫している。
また、2014年12月には日本でもお馴染みのアンディ・ハウソンに判定2-1で勝利し、Caged Muay Thaiスーパー・バンタム級王座を獲得。左ミドルとヒザ蹴りを得意とするムエタイスタイルのファイターだ。
MMAでは4勝1敗。2022年2月の前戦では、デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョークを相手に飛び込んでの垂直ヒジを見せるなど打撃で退かず。右のカーフ、ボディ打ちを効かせて、2R KO勝ちをマークしている。
ストライカー対決でデェダムロンの組みは切ったウィリアムス。強い右ミドルと、近い距離での打ち合いも辞さず、ヒジも脅威だ。しかし、唯一のMMA敗戦となる2018年10月のポール・ローガ戦では、間合いを詰めるローガに全ラウンドでテイクダウン&バックを奪われ判定負けも喫している。
距離をコントロールし出入りの打撃を武器とする川原にとって、ローガンのカーフキックに注意し、ウィリアムスの首相撲ヒジに対し、テイクダウンを混ぜて戦いたいONE2戦目だ。
▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R
〇ダニエル・ウィリアムス(豪州)
[判定3-0]
×川原波輝(日本)
1R、ウィリアムスの詰めにいったん回り、スイッチからダブルレッグテイクダウンを奪う川原! しかしブリッジでスイープするウィリアムスに、バックテイクも前に落とされ、鉄槌を浴びるが、スクランブルで立ち上がる川原。
遠い距離で立つ川原に右ボディストレートを当てるウィリアムス。川原の低いダブルレッグも切り、右カーフキックを効かせる。さらに右カーフに足が流れると、続く右カーフに川原はダウン! 鉄槌も立ち上がる川原。間合いを取りダブルレッグテイクダウン!
バックを奪い、リアネイキドチョーク狙い。いったんうつ伏せにして身体を伸ばすが、凌ぐウィリアムス。4の字ロックの川原に後ろ手を組ませず。川原はフェイスロックもゴング。
2R、右ローを足を上げチェックする川原はスタンドバックにつくも、離れるウィリアムスは右ロー! 左ジャブを当て、ワンツーで前に。サークリングする川原に右ストレートでダウンを奪うウィリアムスは中腰パウンドもグラウンドには付き合わず。川原のヒザ着きのタックルを切り、右ミドル。
しかし川原も右ミドルを当てると右オーバーハンドを見せる。左ミドルを返す川原。さらに右ストレート! しかし下がらないウィリアムスは右ストレートを返すと川原は組んでスタンドバックに乗るが、落とすウィリアムス。
川原は小外刈りでテイクダウン。さらにバックテイクは正対するウィリアムス。右ボディを効かせるウィリアムスは右カーフ、さらに右ボディと攻めるが、川原も凌ぐ。
3R、右を振るが足がついてこない川原。ウィリアムスはさらに右カーフキック! そこに右ストレートを狙うと、低いダブルレッグからスタンドバック!
4の字ロックを組むと落とされずにグラウンドでバックも、腰をずらして正対するウィリアムスはパウンド。なおもシングルレッグからバックにつく川原がバックから足をかけて引き込み。金網を蹴って正対したウィリアムスは離れる。
川原のダブルレッグを切るウィリアムス。しかし川原も何度も詰めてダブルレッグに入ると右を振る。左右が当たるが、ウィリアムスも打ち合いも軸がブレ始める。そこにダブルレッグテイクダウンは川原だがゴング。
判定は3-0でウィリアムスが勝利。元K-1ファイターのウィリアムスがデェダムロン戦に続く2連勝でMMA戦績を5勝1敗とした。
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