3月6日で52歳になり、最後の戦いに臨む高阪
2022年4月17日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ『湘南美容クリニック presents RIZIN.35』に出場する選手の個別インタビューが、15日(金)都内にて行われた。
第7試合の120kg契約5分3Rで、極真空手の世界王者・上田幹雄(BRAVE)を相手に最後の試合に臨む高阪剛(ALLIANCE)がインタビューに答えた。
家族全員が観に来るので特に息子には何かを響かせたい
「いつもと変わらずトレーニングも上手く運べて調整も凄くいい形で取れてきているので。いつも試合前にやっている自分のルーティンがしっかり出来たかなって」
――最近のRIZINのファンには解説席にいるイメージが強い。初めて試合を見るファンも多い中でどんな部分をアピールしたいか。
「自分の試合というのは遡れば2000年ちょっと前の時代に、総合格闘技というものがまだ確立していない時代の時に勝ち上がって行くため、強くなれるのに必要なものは何だろうかと試行錯誤しながら作り上げてきたベースがあるんですね。そこから時代に合わせてバージョンを変えていますが根っこの部分は変えていない。要するに果たし合い的な要素が凄く強いんだと思いますね。自分の心の中にある総合格闘技という試合に対する想いは。打撃もそうだし組んでからのテイクダウン、寝技もとにかく勝負を決めに行くというところが自分の身体の中にベースとして埋めこまれているので、そういった時代背景も思い浮かべながら見ていただけると面白いんじゃないかなと思います
――対戦相手の印象は?
「いつものことですが自分よりも体格が大きい。身長もあって体重もおそらく自分より重いはずです。その中で一番大きなポイントとしては極真空手の世界王者という身体能力や心の強さ、気持ちの塊みたいなものを持っている選手なんだろうなと思っています」
「試合展開にしようとは思っていなくて、自分のやりたいことをとにかくやり通す。向こうも攻撃してくるでしょうし対応もしてくると思うので、起こったことに身体がどう反応してくれるのか。自分は自分の身体を信じているので、起こったことに自分の身体がどう対応してくれるかが重要だと思っています」
――日本人ヘビー級として世界で戦ってきた身として、日本人が世界に負けないのはどういうところ?
「それはこれからもっともっとしっかり練り上げていかないといけないところもあるんですけれど、一番ベースになるところは気持ちの部分をしっかり根っこを張り巡らせてあるというところだと思うんですよね。要は簡単に崩れない、気持ちが簡単に折れないところが総合格闘技では、特にヘビー級では重要になってくると思います」
――極真の世界王者が寝技で対応するために必要な時間はどれくらい必要かと思う?
「そこはよく分からないところです。自分はフランシスコ・フィリォと親交があって、フィリォがK-1に出ていた時ですかね。その時に一度肌を合わせたことがあって、極真のトップ選手の能力の強さだったりとか反応の速さを肌で感じているんですね。そこをベースとするならば、いきなり全部が全部対応して変えるのではなく、自分が持っているところをどれだけ広げられるかを意識するのであればそんなに時間は必要ないと思います」
――勝負を分けるポイントは?
「これはやってみないと分からないという言葉になってしまいます。個人的な気持ちとしては、ヘビー級の試合というものをしっかりやりたいです。もちろん細かいテクニックも総合格闘技には必要なんですけれども、その部分よりも気持ちとか倒しに行く姿勢とかそういったものが出せる試合になればいいなと思っています」
――大切な人たちに見てもらいたい自分の姿というのはどういったところですか?
「今回は珍しく家族も全員見に来てくれるので、特に自分の息子には何かを響かせたいなと思います。息子も格闘技をやっているので」
「レスリングです。自分は特に指導したり細かいところはしていませんが、柱の所は試合前に声をかけたりしています」
――試合を見せるのは初めて?
「初めてじゃないですね。何回も見に来てはいるんですけれど家族全員揃ってはもしかしたら初めてかな。カミさんと息子と娘は初めてかもしれないですね」
――今回の試合はこれまでのどの試合に近いと感じる?
「どの試合にも近くないんですよね。というのは、自分も会見の時に改めて気づいたんですが、自分は(MMAで)日本人と対戦するのはそもそも初めてなんです。手足の長さやフィジカルとか全くイメージが出来ないですね」