MMA
インタビュー

【RIZIN】待望のケージで金原正徳と戦う摩嶋一整「誰かが倒さなきゃいけない。引退させなきゃいけない。それが僕でありたい」=4月16日(土)『TRIGGER 3rd』

2022/04/14 20:04
 2022年4月16日(土)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ『RIZIN TRIGGER 3rd』に出場する、全選手の個別取材が14日(木)都内にて行われ、第6試合のRIZINフェザー級(66kg)5分3Rで、金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)と対戦する摩嶋一整(毛利道場)がインタビューに応じた。  摩嶋は、柔道でインターハイ、国体に出場。KIDに憧れてMMAを始め、2015年に修斗ライト級新人王を獲得。2018年にはRebel FCでホドルフォ・マルケスをチョークで破り、第3代フェザー級王者に輝いた。2019年5月に田村一聖に肩固めで一本勝ちするなど、14勝のうち12勝が一本勝ちと極めの強さを見せている。  RIZIN初参戦となった2020年8月の「RIZIN.23」で斎藤裕と対戦。1Rはテイクダウンしマウントまで奪うなど優勢に進めるも、2Rにタックルを切られたところにサッカーボールを効かされ、ヒザの追撃でレフェリーストップによるTKO負け。2021年3月の「RIZIN.27」ではクレベル・コイケの三角絞めに一本負けで2連敗を喫するも、いずれもフェザー級トップ相手の戦いで、今回の金原戦でトップ戦線生き残りを賭ける。  インタビューで30歳の摩嶋は、39歳でトップ戦線で戦う金原への敬意とともに、「僕らフェザー級トップ選手がごちゃごちゃしているから、金原選手がいまだにトップ戦線にいられるのだと思うし、僕らに圧倒的な力があれば復帰しなかっただろうし、だから誰かが倒さなきゃいけない。引退させなきゃいけないレジェンド選手。それが僕でありたい」と、静かな闘志を見せた。 僕らに圧倒的な力があれば(金原は)復帰しなかっただろう ──試合に向けた意気込みから教えてください。 「金原選手と戦うということで、自分が得意とする久々のケージですし、金原選手も強いと思うので、胸を借りるというか、越えなきゃいけない壁だと思っているので、しっかり勝って上に繋がるような試合にしたいです」 ──対戦相手の金原選手の印象は? 「金原選手は僕がテレビ見ている頃から活躍していて、一度引退したんですけどまた復帰して、いまもトップ戦線にからむくらい強い選手で、長い間トップ戦線でいることはすごいことだと思うし、それくらい、僕らのように30代の選手が混沌とした感じになっているので、誰かが倒していかないといけない、引退させなきゃいけないようなレジェンドな選手だと思います。僕らフェザー級トップ選手がごちゃごちゃしているから、金原選手がいまだにトップ戦線にいられるのだと思うし、僕らに圧倒的な力があれば復帰しなかっただろうし、だから誰かが倒さなきゃいけない。それが僕でありたいと思います」 ──摩嶋選手が憧れた山本“KID”徳郁選手と金原選手は試合をしています。その選手と戦う感慨もありますか。 「ほんとうにKID選手は、自分の憧れで、MMAを始めたきっかけのような選手で、一度お会いしたことがあるんですが、すごく優しい選手でそれからもずっと思っていた選手で、亡くなられたときはすごくショックだったし、そういう選手に勝ってきた選手はすごい選手でリスペクトしていますし、その金原選手が自分の名前をYouTubeで上げてもらって、こういう対戦になったと思っているんで、ほんとうに光栄です」 ──お仕事もあるなか、現在の練習環境は毛利道場で1日どのくらい練習が出来ていますか。 「山口県周南市の工場のプラントで、昼は配管やタンクのメンテナンスをやっています。朝8時から定時であれば17時まで仕事で。週3回、毛利道場でトレーニングして、ジムの練習は20時から1時間半くらいです。(集中して?)そうですね」 ──出稽古は? 「クレベル選手に負けてから、岩国の森戸(新士)さんのレオス柔術アカデミーで、週1回、週末の仕事のない日に柔術の練習に通っています。もともと柔道出身で、柔術や寝技が好きで、地元の岩国に全日本(柔術選手権)で優勝するような黒帯の方がいらして、すごく気になっていたので、通わせていただくようになりました」 ──大阪や東京に出稽古に行こうと考えたりは? 「いえ、全然ないですね。自分は周南市でずっと練習してきて、いまもそうですね。0歳の息子と3歳の娘と妻もいますし、僕が県外とかに行ったら困ると思うのので、子育てもありますし、周南市で強くなって周南市を代表して戦うのが僕のスタイルなので、それで勝っていきたいです」 ──今回の試合に観戦されたりは……。 「いえ、試合には来ないですね。たぶん僕の実家に集まって見ると思います」 ──今回の試合に向けて磨いてきたものは? 「ケージなんで独特のケージレスリングもありますし、打撃も強い選手なので、打撃の方もしっかり磨いてきた感じなので、そこも見てもらえたらいいと思います」 ──金原選手の打撃の印象は? 「前回もKOで勝っていますし、パンチもヒザもすべてトータルですごい選手で、ほんとうに穴のない選手だなと思います。自分の強みは組み技だと思っていますし、今回、それがケージなのでそれがすごく活かせると思います」 ──RIZIN2戦を行い、RIZINルール用に変えてきたことなどもありますか。 「これまでは壁が無い分、押し込んでもブレークとかかかりますけど、そういうのも練習のなかで意識してやってきましたし、今回、ケージなので練習も壁を使ってやって、そういうこと(ブレークも)考えずにやれて楽かなと思います」 ──金原選手の四つ組みについてはどう感じていますか。 「四つでもテイクダウンしていてすごい強いんだなと感じていますが、僕も四つ組みは得意な方なので勝負できたらいいかなと思います。(上回っている部分は?)組み技は自信を持ってやってきたんで、組み技・寝技でテイクダウンできたらいいなと思います」 ──序盤から全力ファイトで行く形ですか。 「そうですね。自分はいつもそんな感じなので、前回、結構それでスタミナ切れで極められた感じで、今回、しっかり練習してきたんで、スタミナ切れにならないよう頑張ります」 ──近い目標と、遠い目標を教えてください。 「近い目標は金原選手を超えて勝つこと。やはり目標としては、地元の山口付近で、広島・福岡とかで、RIZINが開催されること。TRIGGERは地域活性の意味もあると思っているので、そういう地方で大会が開催されて、地方の選手がもっと目立ってくれたらいいなと思います」 ──海外での試合なども考えていますか。 「いまはこういう時期なので考えていませんが、どんどん勝って行ったら海外でも戦いたいなと思います」
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