天才児・安本(左)と王座を争う栗秋が、今回勝ったら神童・那須川に挑戦したいという
2019年6月9日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.61』の前日計量&記者会見が、8日(土)都内にて14:30より行われた。
セミファイナルのREBELS-MUAYTHAIフェザー級王座決定戦3分5Rを争う、INNOVATIONスーパーバンタム級王者・安本晴翔(橋本道場)は56.90kgで一発クリアー。栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)は57.45kgでフェザー級リミットの57.15kgを300グラムオーバーし、記者会見終了後の再計量を57.00kgでクリアーした。
栗秋は「今まで57.50kgだったので、計量前にジムで測ってジャストだ問題ないと思っていて。でもオーバーしていると言われて57.15kgだったのか、という感じでした。でも問題なく少し走ってクリアーできました。安本選手には申し訳ないです。前回レベルスに出た時も対戦相手がオーバーしたので不安もあっただろうし、僕がしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、1度目の計量を失敗した理由の説明と安本への謝罪を述べた。
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝いた。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと2冠を獲得し、今年2月のシュートボクシングでの試合で判定負けするまで13戦無敗だった“天才児”。その天才児に対して気を付けることは? と問われた栗秋は「一番気を付けているのは僕の女性ファンを盗られること」と笑った。
「彼はSNSで、僕のファンにもなってくださいって言っているので、僕のファンが一目ぼれしないように気を付けます(笑)。技術面は大丈夫かなと。クロスポイント吉祥寺には蹴りの選手もパンチの選手もいてスピードもあるので、ボコボコにされていますがそのスピードに慣れているので大丈夫だと思います。彼の足技にも警戒はないです。距離をとってくるのは分かっているので、その対策はしてきました。別に蹴り合ってもいい。蹴り合ってどっちかの足や手が折れるような試合も見せたい。パンチで骨折するうような場面も見せたい。計量をミスしたので万全に仕上がったとは言えませんが、気持ちを入れ替えて胸張ってチャンピオンになって女優と結婚したいです」と、安本の実力は恐れるに足らずだという。
安本側は序盤ではなく終盤に勝負をかけることを明言しているが、「僕もここへきて終盤まで戦える身体になってきたので、終盤でもKOを狙っていけるスタイルを作ってきたので大丈夫かと思います」と、終盤までもつれ込んでも大丈夫と明言。
そして、「ここをしっかり勝って東京ドームで試合をしたい。レベルスを本当に世界にもっていきたい。そして早いこと世界タイトルマッチをやりたいですね。僕はISKAを狙っているので、ISKA世界フェザー級のベルトを持っている選手出てこいって感じです。今回勝ったらリングの上で言っちゃおうかと思っています。ここへ来たからには最強の選手とやりたいし、九州在住時代はテレビやネットで眺めていた選手ばかりなので、そこにいち早くたどり着けるように進化していきたい」と、今回のタイトルマッチに勝ったらISKA世界フェザー級王者=那須川天心への挑戦をぶち上げると予告した。
対する安本は栗秋が減量中だったため1人で会見に出席し、「栗秋選手はイケメンで強い選手なので、僕は普通に戦って勝ちたいなって思います。注意しているところはパンチの一発だけ。あとはキラキラしているので、まぶしくないように自分もバッチリの顔の状態で臨みたいです。僕が見て欲しい技は蹴りが得意なので蹴りで圧倒するところを見て欲しいです」、顔のコンディションも整えて臨みたいとコメントして場内を笑わせた。
また、メインイベントでは同じJAPAN KICKBOXING INNOVATION(以下イノベーション)所属の葵拳士郎(マイウェイジム)が鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)とREBELS 60kg級王座決定戦を争うことから、「僕もイノベーションなので、イノベーションがレベルスのベルトを2人で巻くのは団体にとってもいいことだと思います。だから2人で勝ちたいです」と、葵とともにレベルスのベルトをイノベーションに持ち去りたいと宣言した。