キックボクシング
ニュース

【RISE】大倉萌「どっちが長く水に潜っていられるかってイメージ。気持ちもスタミナも試される」

2022/04/13 14:04
 2022年4月24日(日)東京・後楽園ホール『RISE 157』にて「第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント」の準決勝を同級2位erika(=名前の後にハートマーク/SHINE沖縄)と争う同級4位・大倉萌(大道塾吉祥寺支部)の公開練習が、12日(火)都内所属道場にて行われた。  大倉は10歳の頃から大道塾・空道を学び、2017年には『北斗旗全日本空道体力別選手権大会』の女子215(身体指数=身長+体重)以下クラスで優勝。2020年1月のBOUTでプロデビュー。同年10月に開催された『QUEEN of QUEENS』にプロ2戦目で抜擢され、百花と接戦を演じポテンシャルの高さを見せつけている。2021年3月はミニフライ級(-49kg)NEXT QUEENトーナメントで準優勝。AKARI、宮﨑に連敗を喫したが今年2月にエミNFCに勝利して再起。戦績を3勝(1KO)3敗とした。また、早稲田大法学部卒、超有名金融会社勤務の文武両道ファイターでもある。  公開練習ではミドルからパンチ、ヒザ蹴りと離れた距離から中間距離、そして接近戦と攻撃を出しながら詰めていく動きを見せ、なぜかヒジ打ちやタックルまで繰り出す。RISEルールでは禁じられている技だが「普段通りのミットでは出ちゃうので。他のルールだとヒジもタックルもあるので(笑)」と、ベースである空道のミット打ちだと説明。 「状態はいいかなと思います。試合の2週間前は、最後の追い込み週間なので怪我しやすい時期だと思うので、しっかり気を付けてやっていきたいと思います」と怪我に気を付けているという。  今回のトーナメントは3月15日に引退を発表した寺山日葵(TEAM TEPPEN)の王座返上を受けて行われるもので、寺山の突然の引退には「寺山選手みたいに技術があって若くて体格もある王者が引退されるのは惜しいです。怪我とかで悩まれたと思いますし、残念だと思いますが、今は目の前の試合に集中しています」と、まずは自分の試合に集中しているとした。  対戦するerikaについては「気持ちも強くてアグレッシブで大きくて。私がやっていること、チームでやっていることが結果に出る試合だと思うので、それが出ることが楽しみです。イメージとしてはerikaさんって相手を削って行くスタイルの選手だと思うので、我慢比べじゃないですけれど、どっちが長く水に潜っていられるかって試合になるんじゃないかなと。気持ちもスタミナも試される試合になると思っています」とのイメージを話す。  それは具体的には「erika選手の他の選手との試合を見ても、組みで体力を削られていたり、普通だと一回離れるかなってタイミングでパンチが飛んでくる中で体力を削られている印象があるので。そういう苦しい中でもどれくらい気持ちを持っていられるかって考えた時に、潜水のイメージが沸きました」とのこと。ちなみに「本当の潜水は得意じゃないです(笑)。水が嫌いなので」と笑った。  実は「宮崎選手と去年の8月にやった時に近距離の攻防、あまり自分はしない展開の中で課題点が見つかりました。それを修正してそこでも戦えるように飯村先生とチームでやってきているので、やってきたことが結果で現れるのが楽しみです」と、課題として取り組んできたことがちょうど試せるタイプの相手になったとする。  他に前回の試合よりも良くなった部分はあるかと聞かれると「試合を見てください(笑)。大きな選手と戦った中で良かったところと、ブラッシュアップしたいところがあったのでそこをしっかり磨き上げた技術が成長しています」と、成長に確信を持てているようだ。  もう一方のブロックでは同級1位・宮﨑若菜(TRY HARD GYM)vs同級3位AKARI(TARGET)が行われる。その予想を聞かれると「宮崎選手はerika選手に勝って勢いがあるだろうし、AKARI選手は宮崎選手に連勝している選手なので…どっちも素晴らしい選手なので…」と予想不可能とした。  最近では4月2日の試合で志朗が江幡塁をKOしたハイキックに刺激を受けたと言い、「あのハイキックで決めたと思いますが、その前の布石、戦い方全ての構成の仕方が素晴らしいと思って。その結果がハイキックに出ていたと思いますが、教科書みたいだなと思いました。その試合以外でもキックボクシングの強い選手がたくさんいるので、3Rどう構成していくかが勉強になりました」と、試合をどう進めていくかが参考になったという。  大倉は本来なら、1月に所属する大道塾の空道の全日本選手権に出場する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止。それに向けて練習していたことが今回の試合でも活かせるかと聞かれると「個人的には普段練習していることが空道にもキックボクシングにもつながると思っています。空道の試合に向けてこうだとかは決めていないので、課題とする技術だったりテーマを掲げてやっていました。ただ、空道の組み際や、RISEはワンキャッチワンアタックですが、空道はもう少し組んでいる時間が長いので、そこの組んだ時のバランス力が空道でやってきたことがいい作用をもたらすと思っています」と答えた。  宮崎とは同じくらいの体格だが、erikaは161cm、AKARIは163cmと155cmの大倉とはかなりの差がある。しかし、「そこは空道をやってきたことが通じると思います。空道には無差別もありますし、体力別でも体力指数(身長+体重の数値)でクラスが分けられるので私は空道でも小さい方なので。10cm以上ある相手と戦うのは多々あって試合はほとんどそうなので、サイズ的なことはそんなに心配してないし、逆に私は戦いやすいかなって思っています」と、空道でやり慣れているためハンデだとは感じないとした。  優勝すればプロ初のタイトルを手にすることが出来る。大倉は「まずはerika選手に勝たないといけないので今はそこに集中していますが、自分の目指すところはそこなので、自分がこれまでやってきたこと、生き様を表現して勝ちたいです」とキッパリ。  そして「ドロドロの試合展開になる場面もあると思っています。そうなってもしっかり戦い抜けるように準備しているので、その中でも自分の持ち味と皆さんが言ってくださる技術力をしっかり表現できればいいなと思います」と、苦しい展開を覚悟しつつ持ち前のテクニックもしっかり見せたいと語った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント