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【HEAT】K-1でKO勝ちも準決勝を負傷棄権の石井慧が、MMAで復帰戦「今は無理するとき」=5月7日(土)『HEAT 50』でスポーンと対戦

2022/04/12 21:04
【HEAT】K-1でKO勝ちも準決勝を負傷棄権の石井慧が、MMAで復帰戦「今は無理するとき」=5月7日(土)『HEAT 50』でスポーンと対戦

(C)ゴング格闘技

 2022年5月7日(土)に愛知・名古屋国際会議場イベントホールにて開催される『HEAT 50』に、石井慧(チーム・クロコップ)がMMAルール(ノンタイトル戦)で出場することが4月12日、会見で発表された。対戦相手はMMA18勝8敗1分けの元Bellator&PFLファイターのダン・スポーン(米国)となる。

 会見冒頭で石井は、「今回、試合を組んでいただいた志村(民雄)館長や携わってくださった方々に感謝します。いい相手で、本物のカードというか……そのいい相手にしっかり勝って、成長して強くなった姿を見せたいと思います」と挨拶した。

 石井は、4月3日に東京・代々木競技場第一体育館で開催された「K-1無差別級トーナメント」に出場し、1回戦で実方宏介を左フックで2R KOに下したものの、そのフィニッシュ時に右のテンカオの相打ちを脇腹に受け肋軟骨を骨折。ドクターストップにより準決勝を棄権していた。

 K-1での怪我について石井は、「肋軟骨は柔道の時から何度も怪我して癖になっていて、その痛みには慣れています。いい医者も知っていますし、その医者の力を借りつつ、あと1カ月あるのでほぼ、というかベストの状態で行けると思います」と、ゴールデンウィークの試合までには完治して臨めるという。

 続けて「『鉄は熱いうちに打て』ではないですけど、今は無理するときだと思っているので、ここは詰めて頑張っていきたいと思います」と、復帰戦に臨む決意を語った。

 今回、石井が対戦するダニエル・スポーン(米国)は、2011年から12年にかけてBellatorで1勝3敗、UVCを経て、2014年に「The Ultimate Fighter Season 19」で2勝2敗。そのままUFC「TUF19 Finale」に出場し、2017年の「DW's Contender Series」では肩固めで勝利。2018年から2021年まで、石井も参戦したPFLに出場し、2勝3敗1分をマークしている。PFLではリングスで活躍したヴォルク・アターエフと1勝1敗の強豪だ。

「動画を見ました。身長がそこそこ高くて(194cm)、打撃が得意なのかなという感じですが、相手よりも自分がやってきたことを出せるかということと、この相手にしっかり勝てないと次が無いと思うので、しっかり勝ちたいです」という石井は、対戦相手よりも、自分の実力を出して勝つことが重要だとした。

「自分がやってきたこと」のひとつには、K-1での3連勝も含まれる。

 石井は、「打撃の地力自体は上がっていると思います。でもK-1と総合の打撃は違うと思うので、そこをアジャストしていかないといけない。K-1に出るときに変えていた部分を戻して、新しく培ったものを(MMA用に)つけ加えるという感じです」と、地力がアップした立ち技の力を、MMAにも活かして戦うという。

 クロアチアでは、ミルコ・クロコップと練習をともにし、日本では「岡見勇信さんのジムで基本ずっと練習していきます」と、プロデビュー時から練習を共にした岡見ら重量級勢と調整していく予定だ。

 MMAは、2021年7月「EMC 7」でのノースサウスチョークによる一本勝ち以来となるが、「(K-1で)試合が決まる前、キャンプに入るまでは基本、MMAの練習をしていたので大丈夫。KO勝ち? 自分のゲームプラン、持ち味を活かして戦うこと。自分がやることをクリアしていけば、KOや一本勝ちはついてくる」と、気負わず戦うとした。

 今回を機にMMAに戻り、K-1から離れるか、との問いには、「今後は、まだ全然、分からない。HEATでこの相手に勝てば、いろんな扉が開くと思うのでそれを見て行きたいです」と語った石井。

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