2022年5月7日(土)愛知・名古屋国際会議場イベントホール『HEAT50回記念大会』の記者会見が、4月12日(火)都内にて行われた。
会見には皇治(TEAM ONE)が出席。今大会でキックボクシングルールの試合を行うことが発表された。皇治は2013年12月からHEATに参戦し、HEATキックルール初代ライト級王者となり、2度の防衛に成功。2017年2月にはISKA K-1ルール世界ライト級王座決定戦を行い、念願だった世界タイトルを手にした。この活躍をきっかけに2016年2月にKrushに参戦(その前にも2度出場している)すると、K-1にレギュラー参戦して現在はRIZINに出場とメジャー舞台へ駆け上がっていった。
会見に同席した志村民雄HEATエグゼクティブプロデューサー(志村道場館長)は「皇治選手はHEATの最初の頃から戦っていただいてライト級王者になり、それからISKAの世界王者になり、K-1の方へ行き、今のRIZINというところまで行き、これだけの有名選手になったということで。何回かオファーもしたんですがいろいろな問題がありまして、なかなか出場することが決定できなくて。HEATからはいろいろな選手が育っていって、たまには恩知らずの選手もいましたけれど、そんな中で彼は最初はヒールみたいな感じで(K-1に)行ったので大丈夫かなと思っていました。本当の性格はイメージと違う感じなので。でもこれだけ有名な選手になったので僕も喜んでおります。今回はHEATの大会に出てくれないかと頼んだところ、彼はHEATに恩があるということで、ファイトマネーはいらないとまで言ってもらえて。自分は感激しているところです。相手は選んでいる状況でまだ決まっていません。近々決まると思いますが、最後にいい試合をしてくれると思います」と、皇治の出場を発表。
皇治は「5年ぶりのHEAT参戦ということで自分がK-1に出場できたのも、今RIZINファイターとして試合が出来ているのも全てHEATがあったから、志村館長がいてくださったからと言っても過言ではないくらいHEATには感謝しておりまして、HEATのタイトルも獲らせてもらいましたし、ISKAのタイトルも獲らせてもらいましたし、自分が有名になりたい、K-1に上がりたいと言うた時も館長が温かく背中を押してくれたのでこうして今があります。ずっとオファーをいただいていたので、どこかで館長に恩返しがしたいとの想いがありまして、それをRIZINの榊原社長にご相談させてもらったら、ぜひ義理はしっかり果たして来い、と送り出してくれたのでRIZINには物凄く感謝しております。
自分も集大成でもう32歳なので、自分の戦える限りは少しでもお世話になった団体や格闘技界に恩返しが出来たらと思って戦おうと思いました。自分は豊中ジムという小さな工場みたいなジムから始まって、二刃会というジムに行って、そしてSFKの寒川代表に巡り合って、シルバーウルフの大宮司さんに出会わせてもらって。今は飯田トレーナーや土居トレーナー、たくさんの方々に支えられて今があるので、今回はその寒川代表やたくさんの昔お世話になった方々にもお世話になって一緒のリングに上がれたらなと。HEAT50回、自分が全力で盛り上げようと思っています」と挨拶した。
新たな試みとして、この皇治の試合が皇治のYouTubeチャンネルにて生中継されることも発表された。元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志がスペシャル解説を務めることも決定。
試合映像の権利を団体ではなく選手個人が持つのは世界で初なのではないか、と記者からの質問を受けると、皇治は「そういうことです。ならばそうです。それは決定です。自分の試合は自分に権利をいただくので」とすかさず強引に決定。志村館長は「ギャラがゼロなので何も言えないよね」と苦笑した。
さらに皇治は「自分一人の力では限界があるので、どうやったら盛り上げられるかと考えた時に、今はYouTubeの時代じゃないですか。だからYouTuberが手伝ってくれないかと思いましていろいろ考えたんですよ。シバターのブタゴリラとかああいう暑苦しいヤツが来ても困るので、ここは綺麗な女性YouTuberに来てもらいたいなと思いまして。一人でも人数の多いべっぴんのYouTuberのグループに来て欲しいので、ヘラヘラ三銃士って知っていますか? いきなり公開オファーなんですけれど、手伝ってくれいないかなと思って。こんなにべっぴんなラウンドガールがいるのでラウンドガールは大丈夫じゃないですか。あとはヘラヘラ三銃士が勝ったらトロフィーくれたりお祝いしてくれるなら俺頑張っちゃおうかなと思って。何かしらヘラヘラ三銃士に盛り上げてもらえたら嬉しいなと思います。RIZINとか格闘技にも関わっていると思うので俺からお願いしたいと思います」と、人気YouTuberのヘラヘラ三銃士に公開オファー。
続けて「ちょっとでもHEATって素晴らしい舞台で若い成り上がろうと、格闘技で有名になろうと思っている人たち、若手とかそれこそYouTuberでもいいですし、皇治プレゼンツじゃないですけれど、館長どうかHEATで1試合組んでいただけたら嬉しいなと思いますけれど、どうですか?」と提案すると、志村館長からは「いいんじゃないですか、記念大会なので」とOKの返事が。
皇治は「HEATで皇治推薦みたいなので、自分もサポートさせていただいて。いいじゃないですか、YouTuber対決でもいいですし、有名になりたいヤツ。格闘技のプロのリングで試合が出来ることってないと思うので、その辺のヤンチャ共でもなんでもいいですけれど、ほんまに有名になる気のあるヤツの1試合を組ませてください。じゃあ、応募方法はあとで何かやりますね。もしかしたらそこから有名になってビッグな団体に行くかもしれないですよ。そういう手助けを自分がちょっとでも出来たらいいですね」と、YouTuber対決やヤンチャ対決など、有名になりたいとの想いを持っている者同士の試合を組みたいとした。