右ストレートを打ち抜く伊澤。今回の試合では「自分のできることを全部見せたい」という(C)RIZIN FF
2022年4月17日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ『RIZIN.35』にて、RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)タイトルマッチ5分3Rで王者・浜崎朱加(AACC)に挑戦する伊澤星花(フリー)が11日(月)都内所属ジムにて公開練習を行った。
グラップリングを得意とする伊澤だが、この日の公開練習ではパンチのみのミット打ちを1分間披露。ストレート系のパンチを中心に、左ボディ打ちも繰り出した。これは打撃にも自信があるところを見せたかったのかと思いきや、「うちの次世代エースのりお君(DEEPで活躍中の木村琉音)の綺麗なミット打ちを見せたくてミット打ちをしました。完璧です」との理由だったという。一緒に公開練習を行った牛久絢太郎はパワーオブドリームへ出稽古に行っているが、伊澤は打撃に関してもK-Clann内だけでやっているという。
浜崎とは大晦日からのダイレクトリマッチとなるが「DEEP JEWELSでも再戦はあったのでそんなに自分の中では気にしてないです。相手のパワー、フィジカルは分かっているのでやりやすさはあると思いますね」と、特に再戦であることは意識していないとする。
タイトルには挑戦する立場だが、リベンジマッチを挑まれる側ということに関しても「相手は気合いを凄い入れて来ると思いますが、相手が気合い入っているかいないかはあまり気にならないですね」と涼しい顔だ。
記者会見で「今回が本当の戦い」と言った理由については「(浜崎は)今回は気を引き締めてしっかりと自分のことも研究してやって来ると思うので、そこで勝ってこそ自分の強さを証明できるのかなと思ってそう言わせていただきました」と、今回の浜崎に勝ってこそ自分の強さを証明できるとし、今回のテーマを「伊澤星花は本物だぞってところを証明します」とした。
そこで前回とは違った試合展開になると思うかとの質問には「展開は違うと思います」ときっぱり。前回の勝利については「最初からずっと攻めていたこと」が勝因だったと言い、「フィジカルでも押せたし、自分はスタミナに自信があるので最初から出しきれていたのがよかったと思います」と振り返る。
では今回は何が違うのかと問われると「もっとやりたいことがいっぱいあるので、試合を楽しみにしていてください」ともっと多彩な技を出したいとし、「今回は3R判定勝ちします。自分のやりたいことを時間全部使ってみんなに見せたい。自分ができることを見せたいです」と、5分3Rフルに使って自分の全てを見せて圧倒したいと答えた。
相手よりも確実に優っているのは「スタミナと気持ちだと思います」という伊澤。牛久から見ても「伊澤さんは仕上がりすぎちゃっているのかなと思いますね」と、かなり絶好調のようだ。この大一番を前にしても「当日は髪の毛もバッチリ決めて、コスチュームも可愛いのを作ったので楽しみにしていてください」とリラックスした表情で話していた。
また、TikTokで寄せられたファンからの質問では、同日に行われる浅倉カンナ(パラエストラ松戸)とSARAMI(パンクラスイズム横浜)の試合の予想も聞かれ、「どっちが勝つか分からないけれど、多分判定で…同級生なので浅倉カンナちゃんが勝てればいいなと思います」と、同じ1997年生まれの浅倉を応援するとした。
大晦日で勝利した影響については「先生からは『なんでそんな危ないのやっているの?』と聞かれました。友だちは応援してくれています」と言い、恋愛はしているかとの質問には「横田さんに怒られちゃうんで我慢しようかなと思います」と“恋愛禁止”だと笑った。