シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】2階級制覇に挑む川上叶「はっきりと差を見せ付ける試合をするだけ」

2022/04/07 14:04
 2022年4月10日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2022 act.2』のセミファイナル、SB日本フェザー級王座決定戦で魁斗(立志會館)と対戦する川上叶(龍生塾)インタビューが主催者を通じて届いた。  2019年11月、新設されたSB日本バンタム級のベルトを獲得するも、階級を飛び越えて2階級上のSB日本フェザー級のタイトルに照準を合わせた。チーム吉鷹で練習していた仲だったという急成長中の魁斗を相手にどう戦うか。 どっちが今までにお互いに見せていない引き出しを出すかが勝負のポイント ――当初、2月大会で魁斗選手とSB日本フェザー級王座決定戦を行う予定でしたが、魁斗選手が新型コロナウイルス陽性判定により中止となり、今大会への延期となりました。バンタム級(52.5kg)王座から一気に階級を上げてフェザー級(57.5kg)での試合というのは、スーパーバンタム級(55.0kg)に同門の植山征紀選手がチャンピオンだからですか? 「そうですね。すぐにスーパーバンタム級タイトルは挑戦できないですし、普段は63.0kgあってバンタム級では減量がめちゃくちゃしんどかったのですが、昨年12月にフェザー級でやらせてもらい、減量が凄く楽だったので階級を上げて良かったです」 ――その12月の山田彪太朗戦がフェザー級初戦でしたが、動いてみてどうでした? 「普段、龍生塾、チーム吉鷹で自分よりも上の階級の西岡蓮太などの選手とやらせてもらっている分、そこまで体格差は感じず行けるなと手応えはありました」 ――身体を大きくした分、ご自身の動きのスピード面に関してはどうでしょう? 「正直なところ、バンタム級でやっていた時はみんな動きが速く、自分はそんなにスピードは速い方ではなかったのですが、階級を上げてもそのままのスピードを維持できているのでフェザー級の中では速い方になったんじゃないかなと思います。フィジカル面に関しては、頑丈さは攻撃した時に山田戦では感じましたが、全然問題ありません」 ――その山田戦ではキャリアの浅い山田選手がキャリアのある川上選手を相手にどこまでやれるのかが見所でもありましたが、延長戦にもつれ込む大接戦の末に川上選手の判定勝ちでした。 「キャリアの差を見せないといけないというプレッシャーは凄くありましたし、試合内容が最悪でしたね……。はっきり誰が見ても僕が勝っていると思われる試合運びができないところとか、自分の悪いところが結構出た試合でした。今回は誰が見ても僕が勝っていると思われる試合をするので楽しみにしていて下さい」 ――川上選手は22歳と若いですが、今回もさらに若い20歳の魁斗選手が相手となりました。選手としてどのような印象がありますか。 「穴の少ない選手で普通に強いと思います。チーム吉鷹で一緒に練習やスパーしていた選手で、昨年7月のRISE大阪大会で一緒に出たこともあったので結構話したりしていたのですが、対戦が決まった以上は仕方ないですね。僕は相手がそういう仲でも関係ないので倒しに行くだけです。ちなみに今は僕だけがチーム吉鷹に行っていますが、吉鷹さんから見たら同門対決なので特別なアドバイスはいただいていません」 ――スパーしていたことでお互いの手の内を知り尽くしていたりも? 「そうですね。結構分かっていると思いますね(苦笑)。今回の試合はどっちが今までにお互いに見せていない引き出しを出すかが勝負のポイントになると思います」 ――どういう試合展開をイメージしていますか? 「今、自分から仕掛ける練習を重視していて誰が相手でも僕がはっきりと差を見せ付ける試合をするだけですね」 ――フェザー級のベルトを獲って目標にしていることはありますか? 「今は目の前の試合しか考えていません。それは試合で勝った時に、僕がその時に思うことが出てくると思うので、今の僕でも分かりませんが、二階級制覇したらもう1つ上の階級でも挑戦してみたいとも思います」 ――ということは、スーパーフェザー級王者・笠原友希選手との対戦も視野に? 「僕は笠原選手とは一度対戦して(2018年9月15日)僕が1RKO負けで結構精神的にもダメージがあり、リベンジしたいとずっと考えていました。一昨年にはRISEのリングで負けたままなので、RISEに借りを返しにもいきたいですね」 ――最後にファンにメッセージをお願いします。 「SBの後楽園大会で試合をするのはその笠原戦以来になります。僕の試合を見て僕の名前をみんなに憶えてもらえるような試合をするので楽しみにいていて下さい」 ――魁斗選手にもメッセージを。 「僕らで一番いい試合をしましょう!」
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