K-1K-1
K-1
ニュース

【K-1】KNOCK OUT王者の松倉信太郎が5年2カ月ぶりに参戦「K-1王者になるために戻ってきた」

2022/03/02 21:03
 2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5』の第3弾対戦カード発表記者会見が、3月2日(水)都内にて行われた。  スーパーファイトの-75kg契約3分3R延長1Rで、松倉信太郎(team VASILEUS)とジュリオ・セザール・モリ(ブラジル/ブラジリアンタイ/teamMori)が対戦する。  松倉はK-1甲子園70kg日本一トーナメントでの優勝を経てK-1、Krushを主戦場にキャリアを重ねた。2018年に戦場を『RISE』に移し、『RIZIN』にも参戦。2019年7月にイ・ソンヒョンとRISEミドル級王座を争うも、5R判定負けで王座戴冠を逃した。2020年9月の『スックワンキントーン』ではWPMF世界スーパーミドル級王座を獲得。12月にT-98を判定3-0で降し、2021年3月にトーナメントを制してKNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座に就いた。10月にはK-1クルーザー級トーナメントに出場した武来安をKOしている。今回は2017年2月以来のK-1 JAPAN GROUP復帰となった。  モリはブラジル・サンパウロ出身の日系ブラジル人ファイターで、ダニロ・ザノリニが代表を務めるブラジリアンタイに所属。日本国内の重量級戦線で活躍し、S-BATTLEヘビー級王者にも輝く。2021年3月のK-1初参戦では神保克哉に敗れたものの、11月のKrushではブハリ亜輝留を右フック一撃でマットに沈めた。戦績は10勝(7KO)6敗。  5年2カ月ぶりにK-1復帰を果たす松倉は「またこうやって戻ってくることが出来て心から嬉しいと同時に、今の僕があるのは所属していたジムと団体さんあっての僕。いろいろな決断をしてここにいます。記念で戻ってきたわけでもないし、ただ試合をするためでなくK-1の世界王者になるために戻ってきました。30歳で時間もないので一戦一戦をアピールしていきたい」と、K-1王者になるために戻ってきたと挨拶。  モリは「戦いが出来ることになって感謝したい。松倉は30歳ですが僕は39歳になるので一戦一戦ベストを尽くして全てを戦っていきたい」とコメント。  互いの印象を聞かれると、松倉は「神保選手とブハリ選手との試合を見ました。身体が強くてパワーがあって。とにかくタフだなと感じています」、モリは「松倉の戦歴は一ファンとして見てきた。戦うことも光栄に思っている。彼の戦術・スタイルが好きなので、戦ってみたいと思っていました」とそれぞれ評した。  松倉は復帰の理由について「理由はたくさんあるし、時間が経っていろいろなところで戦わせてもらって経験してきて一言では言い表せない。ただ、僕はK-1に戻りたい。それが一番でした。そこだけ。K-1の世界王者になりたい、その気持ちがあって。ここまでも自分で決断してきて、格闘家として30歳を迎えることが出来ているんですけれど。今までも自分で決断してきたつもりでも、人の目を気にしたり流されたり、なかなか自分の意思を見せれているようで見せれていなかったことが多かった。この決断もそうですし、今はK-1に戻りたい、K-1の世界王者になりたいとの強い気持ちを持って来ているので、その覚悟を見せていこうと思います」と、K-1に戻りたいとの気持ちとK-1王者になりたいとの気持ちがあったからだという。 「自分の中でK-1を離れるにあたっていろいろあったし、心のどこかに(K-1のことが)絶対あったと思うし、それを実行に移すのは相当な覚悟と決意がないと出来ないことでした。僕は旧K-1も出させてもらって新生K-1の旗揚げにも出させてもらってKrushにも出て、切り離せないと言うか。僕は一緒に歩んできた過去があると思うので、当時は弱かったし、ここぞというところで失敗してしまいました。でも、そのいろいろな出来事を意味のあるものにしたいので、4月3日に戻ってきてこういうことがあったから松倉は強くなったんだという風にしたいと思います」  75kg級は神保克哉がK-1に階級の新設をアピールしている階級だ。その神保について松倉は「神保選手の印象は若くて印象的なのは倒しに行く姿勢は凄いなと思いました。ただ一つ伝えておきたいのは、僕は75kgがK-1で盛り上がってきて流れがあってきてると思われているかもしれませんが、僕は何も思ってなくて。75kgも元々ない階級で僕が他団体で75kgを作って欲しいと言ってそのベルトを獲って、そこから周りで75kgの試合が増えてきたのかなって思っています。元々なかったものを僕が作ったと思っているので、神保選手が引っ張るということに関しては頑張ってくださいと言うか。僕はそこと関係なく、僕が来たので75kgは出来るので。対戦相手がいないと格闘技は出来ないし盛り上げられないので、その中でしっかりキャラも立っているので対戦相手の一人だと思っています」と、あまり意識はしていないようだった。  TRY HARD GYMから独立して現在の練習環境は、「8年近くいたジムから離れて、今は武尊とか大岩選手と練習させてもらうことが多かったり、秋山成勲さんとフィジカルトレーニングをさせてもらっています。今まではムエタイスタイルでしてきましたが、新しいトレーニングを取り入れてのびしろを感じます。今が僕の全盛期だと思っています」と、親友である武尊たちと練習を積んでいるという。 「誰もが知っていることですが(武尊は)圧倒的な存在感、生き方、そこら辺を見せられる、そこが他の選手にはないと感じますね。正直、武尊と練習させてもらって一緒に過ごすことが多いけれど、人ってその人が自分の人生の主役なので、格闘技に凄い人が出てきて活躍すると、いつの間にか引いてしまってアイツは別物だとなっちゃうことがある。見てて凄いな、こうはなれないなと思っていたのもどっかにあって。でも今は一緒に過ごさせてもらって、こうならないといけない、これ以上にならないといけないと思ってやっています。4月は一流のK-1選手が一堂に会するので、どの階級が一番面白かったというのが大事だと思っています。僕は対戦相手は他の階級全員だと思っていますね」と、階級は違うがライバル心も持ち合わせているようだ。  また、武尊vs那須川天心の予想も聞かれると「武尊が普通に倒して勝つ。友だちだからじゃなく、そうなると分かっています」と武尊がKO勝ちすると断言した。  モリは約1年ぶりのK-1出場に「チームの夢はK-1に参戦すること。夢を諦められないのでベストを尽くして出し切りたい」と、今後もK-1に参戦していくためにここで勝ちたいとした。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント