2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5』の第3弾対戦カード発表記者会見が、3月2日(水)都内にて行われた。
スーパーファイトのフェザー級3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPフェザー級王者・軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)と斗麗(=とうま/WIZARDキックボクシングジム)が対戦。
軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2020年9月に2階級制覇を懸けてKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。12月からフェザー級に階級を上げると3連勝を収め、12月に椿原龍矢の持つK-1 WORLD GPフェザー級王座に挑戦。延長戦の末に判定勝ちで第5代王座に就いた。戦績は16勝(4KO)5敗1分。2月には武尊とエキシビションマッチで拳を交えている。
斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。5連勝で「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」にエントリーされ、優勝候補と目されていたが、右手首キーンベック病(手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気)で全治2カ月のため無念の欠場。2021年2月に6戦無敗でKrushフェザー級王者・新美貴士に挑んだが、判定で初黒星を喫した。5月のK-1で亀本勇翔に判定勝ちして再起すると、9月には佑典を2RでKO。12月には森坂陸に完勝を収めている。戦績は9勝(4KO)1敗。
斗麗は「いつも言っていますが、改めて言わせてもらいます。僕は世界一になることが目標です。そしてK-1が世界一だと思っています。僕はここにキャリアや知名度でいるとは思っていません。当日は偉大な世界一の男の前に立って僕のやっていることの証明をするだけです」とコメント。
軍司は「王者になっての初戦なので気を抜かずKOで終わらせようと思っています。武尊選手とやって伝わってきたものがいろいろあるので、そこで新時代の代表としてKOで勝とうと思います」と意気込む。
互いの印象を聞かれると斗麗は「ベルトが手元にあることが全ての証明。偉大な王者。それ以上の印象はありません」と言い、軍司は「率直な感想は若いなって感じですね」とあっさりした返答。
対戦相手が斗麗になったことについて軍司は「僕は強い外国人とやりたかったんですがコロナの影響でこうなっちゃっいました。用意された相手をしっかり倒していけばちゃんとした王者になれると思うので、しっかりKOで終わらせようかと思います」と、KO勝ちして王者との格の違いを見せると言い放つ。
「圧倒的な差でKOで勝って、絶対王者ということをみんなに見せていきたい」とし、「王者になったので追われる立場になったのは当たり前。その中でも若い選手とやるのもめったにない機会なので、僕がしっかり勝とうかなと思います」と差を見せつけるとした。
一方、斗麗は「率直に、これが一番次のタイトルマッチにつながると思うし、気を引き締めて死ぬ気で毎日頑張ろうと思います」を野望をメラメラと燃やし、先日の軍司と武尊のエキシビションマッチを見て「見てても強かったし、素晴らしいK-1の象徴みたいな感じで。見ていて強かったのでやる気がめっちゃ出ましたね」と闘志が湧いたとする。
そして「チームのみんなを信じて最終的にはKOを狙っているので、普通にここは勝たないとダメだと思っています」と、王者にノンタイトル戦で勝って次はタイトルマッチをしたいと語った。
また、中村拓己K-1プロデューサーは、江川優生や朝久泰央の例を挙げ、「王者になってから最初のスーパーファイトというのは苦戦する、番狂わせが起こるという歴史がある。鬼門だと思う」と、軍司も気を引き締めないと斗麗に足元をすくわれるかもしれないとしている。