好きな選手だけど、試合は全力をぶつける(仙三)
10周年大会で日本人対決に臨む仙三と澤田は、千葉ベースとシンガポールベースの戦いとなる。
さらに、2022年1月大会で劇的KO勝利を果たし、5万ドルのボーナスを獲得した池田仙三(パラエストラ千葉ネットワーク)と、シンガポール・EVOLVE MMA所属の澤田龍人の日本人対決も決定している。
仙三は、2019年10月のリト・アディワン戦で右ヒジ負傷も、2020年12月のリャン・フイ戦の判定勝ちで再起。しかし、1Rに右拳を骨折し、2022年1月に1年1カ月ぶりの復帰戦でインドネシアのエリピツア・シレガーと対戦し左ボディを効かせて3R TKO勝利。たび重なる怪我を経てのONE2連勝で「パフォーマンスボーナス」5万ドル(約570万円)も獲得している。
PANCRASE王座も返上し、ONEで勝負をかける仙三は、「PANCRASEのベルトを返上したことについては、防衛戦もいろんな事が重なりずっと出来ていなかったので、自分がチャンピオンでいるのも、という気持ちもありました。今はベルトを返上して気持ちはスッキリしています。ONEには世界から強い選手が集まってきているので、そこで自分がどこまでやれるか全力で挑戦してやるって気持ちで溢れています。新たな気持ちでONEのチャンピオンになる為に全力で勝負していきます」と気持ちを新たにしたことを記すと、「前回の試合を終えて変わらず一戦一戦に全てをぶつけてかけていこうと強い思いで過ごしています。試合が終わり1カ月くらいはゆっくり休んでリフレッシュ出来ました。まだ本調子ではない部分もあるので、今年はしっかり整えながら勝負していきたいです」と、一戦毎に集中するとコメント。
澤田との対戦に向け、「オファーを頂いた時は、相手が日本人なのかと少しビックリしました。澤田選手はスピードもパワーもあるオールラウンダーな選手だなと思っています。澤田選手とは会うと話したりもしますし、練習も1回した事がありますので、好きな選手ですが試合は全力をぶつけます。今回は、ONEの記念大会ということで、そういう大会にオファーをもらえたことは、とても嬉しかったです。試合期間もあったので少しだけ考えましたが、こんな素晴らしい大会に声をかけてもらったなら、全力でファンの皆様に喜んでもらえるような試合をしたいなと。そして自分も楽しめるんじゃないかなと思います。佑弥君がアドリアーノ・モラエスとのタイトルマッチもあるので、そこで一緒に戦えるのも凄い嬉しいなという気持ちもありました!」と、交流もある日本人強豪選手が揃う大会での日本人対決にモチベーションを高めたことを語っている。
そして最後に「ファンの皆様には、いつもご声援をいただき、沢山力をもらっています。なので、試合で全力をぶつけてファンのみんなが楽しめる試合をし、恩返しできればなと一番に思っています。勝ち負けも大事ですが、みんなに楽しんでもらえる試合をして自分も楽しんで試合したいと思います。いつも応援していただき、沢山力をもらっています。本当にありがとうございます。自分の出せる全てを全力を出して戦いますので応援よろしくお願いいたします!」と、仙三らしい全力ファイトで応援に返したいとした。
ONEで日本人対決はなかなか組まれないので、正直びっくりした(澤田)
対する澤田は、「EVOLVE MMA」のトライアウトに合格し、シンガポールに移住して3年目。得意のレスリングのみならず、柔術やムエタイのトップファイターたちとの練習や指導を受けてきた。
「ONE Warrior Series」での2連勝後、2019年8月にONE本戦デビューし一本勝ちスタートも、2019年12月に現ONEストロー級1位のボカン・マスンヤネに判定負け。その後、ミャオ・リータオ、ロビン・カタラン相手に連勝するも、2021年4月にミアオにリベンジを許すと、同年7月の前戦グスタボ・バラート戦では、グレコローマンレスリング元五輪戦士相手にドミネートされ判定負けで2連敗中だ。
日本人対決で再起を目指す澤田は、「前回の試合はすごく悔いの残る試合をしてしまったので、早く次の試合をしたいと思っていました。ONEで日本人対決ってなかなか組まれないので、正直びっくりしました。10周年記念大会に出場出来ることもそうですし、そこで日本人対決を出来ることをとても嬉しく思います。心から感謝しています。日本人同士の力を世界中の人に伝えられるような試合をしたいと思います。感謝の気持ちと尊敬の気持ちを持って、仙三選手を倒したいと思います。応援よろしくお願いします」と、仙三同様にオファー当初は戸惑いもあったものの、日本人対決で世界にその力を示したいとコメントしている。
ONE Championship『ONE X』
2022年3月26日(土)シンガポール・インドアスタジアム
▼ONE女子アトム級(※52.2kg)世界選手権試合 5分5R
アンジェラ・リー(シンガポール)王者
スタンプ・フェアテックス(タイ)挑戦者/1位/同級世界GP優勝
▼ONEフライ級(※61.2kg)世界選手権試合 5分5R
アドリアーノ・モラエス(ブラジル)王者
若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)挑戦者/2位
▼ONEバンタム級ムエタイ世界選手権試合 3分5R
ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)王者
アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)挑戦者
▼ONEバンタム級キックボクシング世界選手権試合 3分5R
カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)王者
秋元皓貴(EVOLVE)挑戦者
▼ONEキックボクシング フェザー級世界選手権試合 3分5R
スーパーボン(タイ)王者
マラット・グレゴリアン(アルメニア)挑戦者
▼ONEフェザー級キックボクシング ワールドGP決勝 3分3R
チンギス・アラゾフ(ベラルーシ)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
▼ONEライト級(※77.1kg)5分3R
青木真也(EVOLVE MMA)
秋山成勲(チームクラウド)
▼ONEフライ級(※61.2kg)ミックスルール 3分4R(1R&3RはONEムエタイルール、2R&4R MMAルール)
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
デメトリアス・ジョンソン(米国)
▼ONE女子アトム級(※52.2kg) 5分3R
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
ONE女子アトム級(※52.2kg) 5分3R
平田 樹(フリー)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
▼ONEライト級キックボクシング 3分3R
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザフ(ロシア)
▼ONEストロー級(※56.7kg) 5分3R
ジェレミー・ミアド(フィリピン)
リト・アディワン(フィリピン)
▼ONEバンタム級(※65.8kg) 5分3R
佐藤将光(坂口道場一族/FIGHT BASE)
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)
▼ONEフェザー級(※70.3kg) 5分3R
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(KRAZY BEE)
▼ONEストロー級(※56.7kg) 5分3R
池田仙三(パラエストラ千葉ネットワーク)
澤田龍人(EVOLVE MMA)
▼ONE女子アトム級(※52.2kg) グラップリング(サブオンリー) 1R12分
山口“V.V”芽生(Gods/HibridFighter/RikiGym)
ダニエル・ケリー(米国)