(C)KNOCK OUT
1月16日(水)に東京・渋谷TSUTAYA O-EASTで開催される『ROAD TO KNOCK OUT vol.3』 に、RIKIXから石井宏樹(vs小林聡エキシビション)と加藤有吾(vs竹内将生)の師弟が揃って出場する。試合を直前に控えた両者のインタビューが主催者より届いた。(記事・写真提供=KNOCK OUT)
――KNOCK OUT初参戦ということで、これまでの格闘技キャリアも教えていただきたいと思います。
「ずっと少年野球とテニスをやっていて、中学3年生の時にRIKIXの会員さんの紹介で入会し、キックボクシングを始めました。元々、プロレス、格闘技が好きで最初はプロレスラーになりたいと思ってました(笑)。ジムでキックをやってみたら自分に合っていて強くなっていったのではまりました」
――プロレスラーで好きな選手は?
「好きな選手は特にいなく、軽量級のプロレスラーが出ているBEST OF THE SUPER Jr.(新日本プロレス主催のジュニアヘビー級選手によるシングルリーグ戦)という大会自体が好きでしたね」
――KNOCK OUTにはどのような印象がありますか?
「今までずっと出たいと思って見てきた大会だったので試合が凄く楽しみです。どの試合を見ても激しいイメージの試合が多いですよね。自分も激しいファイターを目指しているので合うのかなと思います」
――対戦相手はいきなり三冠王の竹内将生選手となりました。
「実力も相手の方が上で何でも出来る印象があります。相手はキャリアも僕よりも全然上なので、勢いと気持ちで攻めて、あとは考えながら戦おうと思います」
――ご自身の一番の持ち味は何でしょうか。
「前に出続ける力と勢いは負けないと思います。(小野寺力プロデューサーいわく『パンチ力はスーパーフェザー級の選手並に威力がある』とのこと)」
――RIKIXの所属選手としては KNOCK OUT初出場ですし、ラジャダムナンスタジアム認定王者となった伝説の名選手、石井宏樹さんの愛弟子として注目を集めています。
「そうですね。プレッシャーがないことはないのですが、今自分の持っている力を全部見せたいと思います」
――キックを続けていく上での目標は何でしょう?
「日本で有名になってKNOCK OUTのベルトを獲りたいですし、最終的には石井さんやジムの先輩方が目指しているラジャダムナンスタジアムのベルトを獲ってタイでも活躍したいです」
――キック界では若い世代の選手の活躍が目立っていますが、ライバル視している選手はいますか?
「ライバル視というわけではありませんが、ジムの先輩や小野寺会長が所属していた目黒藤本ジムの選手と一緒に練習する機会があります。めちゃくちゃ強い選手ばかりで、そういう方々の背中を見て自分も活躍できるように頑張るだけですね」
――会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
「1月16日は最後まで楽しんで下さい。そして僕の倒しに行く姿勢をぜひ見て下さい」
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◆石井宏樹「小林さんとは現役の時から交わることはないと思ってました」
――今回、小林聡さんとのエキシビションマッチが決まりました。
「過去に僕はエキシビションマッチを2回やっていて(vs那須川天心、vs Dyki)、小林さんとの対戦の案があることを小野寺(力)プロデューサーから電話で聞きまして、二つ返事で決めました(笑)。今までは僕がやってきたことを見てきた人とのエキシビションマッチでしたが、今回は僕が背中を見てきた人とやる形なのでちょっと感覚が違いますね」
――現役時代には小林さんとの接点はあったのでしょうか?
「選手の時期は少しかぶっていて、僕がラジャダムナンスタジアムのベルトを目指していた時期に小林さんはラジャダムナンのライト級現役チャンピオン(=テーパリット・シッ トクグォンイム)をKOで倒していた(2001年9月7日)ので憧れの存在ではありましたね(※小林は1987年2月13日プロデビュー~2007年3月9日引退、石井は1996年1月28日プロデビュー~2014年2月11日引退)。
当時話したことは全くなく、会場で会ったこともありませんでした。僕は小林さんが所属していた全日本キックの会場に行ったこともありませんし、小林さんも僕がいた新日本キックの会場に来たことはないと思います。もしかしたら小林さんは僕のことを知らなかったかもしれません」
――エキシビションマッチに向けてはどのような練習をされているのでしょう。
「年末年始は若い子たちとそこまで追い上げたことはしてませんが、対人練習をメインにした練習をやったり、走り込みをやったりしています」
――森井洋介選手の情報によると、小林さんは今回の一戦に向けて相当追い込んでいるようです。
「そうみたいですね(苦笑)。僕も森井選手から『小林さんは毎日練習してますよ』と。 僕はどういうふうに来るんだろうかとか色々と考えていて、やってみないとわからない部分はあります。小林さんが本気になれば、僕も本気になるでしょう」
――今回決まってから小林さんとお話は?
「してないです。決まった時に小林さんに1月16日はよろしくお願いしますとご挨拶をしただけですね。どういう内容にしましょうという話もしてませんし、僕からは話かけづ らいですね(笑)」
――昨年の大みそかにはメイウェザーvs 那須川のようなエキシビションマッチがあったことで、今回も夢の豪華カードなのでガチンコエキシビションマッチを期待してしまうファンもいるかもしれません(笑)。
「ペチペチやっていても面白くないので、ある程度はやりますよ! 天心君、Dyki君 とやって、3分間の長さを痛感していますが、終わったときに倒れこむぐらいまで動き続けようかなと思います」
――今は後進の指導に努めている石井さんですが、今回のエキシビションマッチで今の選手にどういうことをアピールしたいですか?
「小林さんも僕も打倒ムエタイを目指していたので、タイで学んできた技術、気持ちで戦うという情熱を見てもらいたいですね」
――KNOCK OUTでは解説をやられていますが、KNOCK OUTをどういうふうに見ていますか?
「僕は中立の立場なので注目している選手はいませんが、気持ちを前面に出して戦うことで、見ている人の心を揺さぶる選手がたくさんいるなというのを感じています。ROAD TO KNOCK OUTの大会に出ることで脚光を浴びて、本戦に出られるようになった選手もたくさんいますし、ここで這い上がってくる選手は本戦でも気持ちを出す試合をするので 次のROAD TO KNOCK OUTも楽しみです」
――石井さんは現役時代、2008年に他団体のチャンピオンが集まったTOUITSUライト級初代王者決定トーナメントで優勝していますが、KNOCK OUTのように定期的に強い選手を集めたヒジありの興行は当時ありませんでした。KNOCK OUTのような興行があれば良かったのに、と思うことはありますか?
「同じ階級で強い選手というのはどうしても意識してしまいます。そういうことが実現できる舞台があるというのは凄くモチベーションが上がります。そういう試合を実現させてくれるのがKNOCK OUTです。ファンが見たいというのであれば、僕も出たいと思っていたでしょうね」
――あと、同大会には石井さんの弟子の加藤有吾選手が出場します。
「まだ粗削りな部分はありますが、気持ちは強いです。対戦相手は三冠王の竹内将生選手で向こうは勝って当たり前と思っているかもしれませんが、加藤はそういう選手を倒すだけの実力はあるので、ぜひ楽しみにしてほしいです」
――会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
「大会がある日がちょうど僕の誕生日で40歳になります。小林さんとは現役の時から交わることはないと思ってましたが、こういう形で対峙してエキシビションマッチでキックボクシングの魅力を伝えられたら、と思って挑みます。ぜひ40オーバーのおっさん二人の生き様を見て下さい。会場で醍醐味と臨場感も味わって下さい」