2022年2月27日(日)東京体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~』にて、スーパーファイトのK-1女子ミニマム級3分3R延長1Rで高梨knuckle美穂(Y’ZD GYM)と対戦するYuka☆(SHINE沖縄)が那覇市内の所属ジムで公開練習を行った。
Yuka☆は沖縄からの参戦で、K-1 JAPAN GROUPには2021年11月の『Krush-EX 2021 vol.7』に初参戦。Krushでは2戦目となるMMAファイターのKAIと対戦し、重い右ストレートを多用して判定3-0で勝利を収めた。戦績は4勝無敗。
今回がK-1初参戦となるYuka☆は沖縄在住の3児の母で、昨年37歳でデビューした遅咲きのファイター。キャリア3戦ながら、昨年11月の「Krush-EX 2021 vol.7」におけるKAI戦でのアグレッシブなファイトが目に止まり、ビッグチャンスを得た。
Yuka☆はK-1参戦が決まった時の心境を「もしK-1に出られるとしても、まだまだ先だと思っていたので、びっくりしました。KANA選手と同じポスターに自分の写真が載っていたのもびっくりしました(笑)。前回の試合で前に出る試合ができたので、そこを見てもらえたのかなと思います」と明かす。
もともとYuka☆は身体を動かすことが好きで、バレーボールも経験。プロレス好きの父、格闘技好きの兄の影響で「昔からK-1もそうだし、格闘技を見るのは好きだった」という。格闘技を始めるきっかけは産後のダイエットで、SHINE沖縄を選んだのも「兄が先に通っていたから」だ。
初めてアマチュアの試合に出たのも20代中盤で「ジムが主催する大会に出てみない?と誘われた」ことが理由で「その試合に勝つことができて、試合の面白さを感じてアマチュアの試合に出るようになりました」。そこからアマチュアでキャリアを重ねて、2021年8月にムエタイルールの試合でプロデビュー。前述の通り、Krush-EXでの試合を挟んでK-1参戦が決まった。
「年齢も年齢(37歳)なので、最初はプロデビューすることにめちゃめちゃ躊躇しました。でもやらないで後悔するよりは、やれるところまでやろうと思ってデビューを決めました。最初はレガースなしで試合をやることも怖かったり、不安もあったんですけど、いざ試合が決まったら覚悟も決まって意外といけました。プロの試合は楽しいですね」
K-1デビュー戦の相手は元Krushアトム級王者で、K-1女子ミニマム級を牽引する高梨。いきなりトップ選手との対戦になったが、Yuka☆は「同じ階級の選手なので、いずれはやりたいと思っていました。パンチの印象があって、ストレートを打ってくるタイプですよね。ただパワーで言えば負けないと思うし、しっかり構えてパンチで打ち合いたい」と真っ向勝負を断言。
高梨と言えば女子選手離れした攻撃力が持ち味だが「怖くないですね。(高梨が)どれだけ強いんだろう?という楽しみと自分のパンチが当たった時の感触やどれだけダメージを与えるかが楽しみ」と臆するところは一切ない。
「ムエタイルールでは首相撲が得意だったんですけど、K-1ルールの試合をやってみて、掴むことがなくなった分、パンチを意識して戦えるので楽しかったです。もともとストレートは得意だったし、意外とK-1ルールは自分に合っていると思いました。お互いストレートが得意なので、どっちのパンチが強いか楽しみにしています」と高梨との殴り合いはのぞむところだ。
欠席となった記者会見では「いつも通り自分らしくknuckle選手を美味しく調理いたします」というメッセージを残していたYuka☆。これはYuka☆が普段は調理関係の仕事をしていることに由来しており「色んな調理の仕方がありますけど、今回はさっと素揚げにしてやります」とニヤリ。高梨の「心を折る」発言を聞くと「折れるもんならどうぞ」と強気な姿勢を崩さなかった。
「私は年齢的に時間がないので、目標とモチベーションはK-1のベルトを獲ること。そこだけを目指して頑張りたいです。また自分試合を通じて『この年齢でもここまでやっていけるんだ!』という姿を見せたいです。今回女子の試合が2試合あって比べられると思うんですけど、自分たちの試合でもしっかりアグレッシブに戦ってKOします」とYuka☆はファンにメッセージを送った。