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【RISE】志朗と江幡塁が10年ぶり決着戦、江幡は「しっかりKOで」志朗は「ストーリーを自分が勝って終わらせたい」と両者完全決着を宣言

2022/02/22 21:02
 2022年4月2日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるRISE年間最大のビッグマッチ『Cygames presents RISE ELDORADO 2022 ~Tenshin Nasukawa Finalmatch~』の対戦カード発表記者会見が、2月22日(火)都内にて行われた。  SuperFight!の-56kg契約3分3R延長1Rで、志朗(BeWELLキックボクシングジム)vs江幡塁(伊原道場)が決定。  志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。新日本キックボクシング協会で活躍し、2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からは「打倒・那須川天心」を掲げてRISEに参戦。2019年9月の「RISE WORLD SERIES」-58kg級決勝戦でついに実現したが、判定3-0(30-28×3)で敗れた。打倒・那須川天心を近い、2020年11月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント」で植山征紀と鈴木真彦を破って優勝。今年2月に再び那須川に挑んだが、判定で敗れた。2021年7月に開幕した「DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では9月の決勝へ進出するも風音に敗れて準優勝。戦績は24勝(10KO)4敗4分(タイの試合は除く)。  江幡は双子の兄・睦とともに江幡ツインズとして知られ、新日本キックボクシング協会のエースとして活躍。新日本キックボクシング協会日本バンタム級王座、WKBA世界スーパーバンタム級王座、KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定トーナメント優勝で3本目のベルトを巻いた。兄弟揃ってワンツー&ローキックを主軸とした高い攻撃力を持つ。2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の準決勝で鈴木真彦に敗れ、2021年2月のRISEで拳剛を初回KOして11月の鈴木との再戦に臨んだが、初回KOで敗れた。戦績は42勝(22KO)4敗3分。  両者は2011年5月に新日本キックで初対戦、この時は江幡が判定3-0で勝利。2012年5月には日本バンタム級タイトルマッチで再戦となり、5Rフルに戦ってのドローとなっている。今回は10年ぶり、3度目の対決となった。  江幡は「11月に試合して敗戦しているので、大きな舞台で復帰戦が迎えられることを嬉しく思います。しっかりトレーニングしてきたことを11月(鈴木戦)はなかなか出せなかったので、もう一度調整してしっかり結果が残せるように頑張ります」と挨拶。  志朗は「2人とも負けてからの復帰戦ということで戦うんですけれど、自分はもう1回戦うんだろうなと思いつつ、去年(トーナメントの)決勝で戦えなかったのでもう縁がないのかなと思ったんですが、ここで巡り合えたので今回で江幡選手とのストーリーを自分が勝って終わらせたいと思います」と、ここで完全決着をつけると宣言。  今大会では両者ともに対戦経験のある那須川天心のRISEラストマッチが行われることで、意識する部分はあるかと聞かれると、江幡は「特にその試合へ向けてはないですが、天心選手がRISE最後の舞台ということで凄く盛り上がる試合だと思うので、そこでお客さんにもしっかりキックボクシングの今後の盛り上がりを見せられるように頑張る気持ちはあります」、志朗は「意識はそこまでしてないですが、天心君はRISE最後なので、天心君が抜けてもRISEは強いヤツがいっぱいいることを見せないとダメなのでそこはしっかりアピールしたいです」と、那須川がキックボクシング界からいなくなっても大丈夫というところを見せたいと口を揃える。  10年前に対戦した感想とその後の互いの印象については、江幡は「新日本キックボクシング協会で2度対戦しています。2度目は引き分けだったんですが、1戦目よりも強くなっている印象があったし、志朗選手はRISEに最初に来てムエタイスタイルだったのをRISEスタイルにアジャストして活躍しているのを見ていました。10年前とは比べ物にならないほど強く成長していると楽しみにしています」、志朗は「自分はここ2~3年、RISEは強い選手が集まる舞台というのもあるけれど、進化したと自分でも思います。強くなったと思うので、今回しっかり差を見せないといけないと思います。RISEルールは自分の方が慣れているのでしっかり勝ちたいです」と答えた。  志朗のRISEルールでの江幡の評価は「前回は負けてしまいましたが、紙一重という言い方ではないですけれど、行った時に合わされて効かされた感じなので。その前は互角の攻防だったと思います。RISEルールでも徐々にアジャストしてきているので、一発もある選手なのでそこは気を付けたいと思っています。前回はあまり動きは良くなかったですが、今回はしっかり仕上げてくると思います」とした。  江幡自身は、前回鈴木に初回KO負けを喫した失敗点について「スタイルを大きく変えて挑んだ試合だったんですが、失敗だとは捉えていなくて。結果は最悪でしたが、大きなものを得られたと思っているのでそこをより詰めて今回は参戦したいと思います」と、修正して挑みたいとする。  2人とも前回の敗戦を経て、最も強化したポイントはどこか。江幡は「実際挑戦して新しい戦い方で挑んだんですが、距離がちょっと違ったのかなと実際に戦ってみて思うことはたくさんあったので、戦い方、距離、自分のスタイルをもう一度改めて見つめなおして挑むつもりです」と修正して臨むとし、志朗は「江幡選手と戦った前回とは2人とも別人くらい今は強くなっていると思うし、去年は怪我に苦しめられていいパフォーマンスが発揮出来なかったので、今回は怪我無く久しぶりに挑めるので強くなったと思います」と、怪我が直ったことが大きいとした。  その怪我については「回復はほぼ100に近い。普通に練習していますし、新たなトレーニングも取り入れています。去年より全然強い志朗を見せられる自信がある。怪我に関しては全然問題ないです。左手と足を使う動きは2~3カ月前からやっていて、1カ月以上前から右も殴れるようになったのでマスやスパーリングをやっています」と、ほぼ完治している。  江幡には冬季オリンピックに関する質問もあり、「僕もスポーツ・格闘技を9歳からずっとやっていますが、他のスポーツにも興味はあって芸術も好きで、フィギュアスケートが好きで羽生結弦選手の試合を見てアスリートとして感じるものは凄く大きかったです。勝ちが全てだというのはアスリートなので分かるし、その中でパフォーマンスが大事なのも分かるし、勝ちに行ったパフォーマンスを出すのが一番美しいアスリートだと見て感じました。僕自身も刺激になって、今後僕もパフォーマンスを出しながらみんなを勇気づけられる選手になりたいと感じました」という。  そして江幡は「しっかりKOで締めくくりたいと思います。復帰戦として激しい試合を見せて完全決着をしたい」、志朗は「去年は最後の最後で結果を残せなかったので、今年は無敗で終わりたいとの意気込みあるので3度目は完全決着を果たしたいと思います」と、それぞれ完全決着へ向けて意気込んだ。
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