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2022年2月23日(水・祝)静岡・エコパアリーナで開催される「SPASHAN HPS presents RIZIN TRIGGER 2nd」にて、ライト級(71.0kg)でアキラ(武蔵村山さいとうクリニック/&MOSH)と対戦する鈴木琢仁(ボンサイ柔術)がが21日、個別インタビューに応じた。
鈴木は地元・浜松から参戦。柔術を軸に様々な格闘技も採り入れた独自の動きで頭角を現すと、2016年PANCRASEネオブラッド・トーナメントフェザー級優勝。DEEPで大原樹里ら強豪に敗れるも、2021年6月に石塚雄馬に判定勝ち後、2021年10月の前戦で北岡悟に3R、ヒザ蹴りからのパウンド でTKO勝ちしている。
ボンサイ柔術には一般会員として入会した。小5か小6年で柔道を始め、中学でも柔道部。「総合格闘技を知って、調べたら一番家から近かったのがボンサイ柔術だった」ことから道場に通い始めた。
「プロになりたい、とは漠然と思っていたのが、高校卒業後、社会人になって仕事勤めを始めたら、思うように練習できないことがあって、あらためて“格闘技がやりたい”と思うようになった」という。
仕事を辞め、ブルテリアボンサイ格闘技ジムで働きながら、2015年からプロファイターとして戦ってきた。
自身の強みを「一番はボンサイ柔術で培った寝技」というが、マルコス・ソウザ、ホベルト・サトシ・ソウザ、クレベル・コイケといった柔術の“怪物”たちに対抗するために、「それ以外にも自分のオリジナルのものを持っています。サトシ先生、クレベル先生に教わっていますが、2人は強すぎるので全く同じことを真似することはできなくて、それ以外のことを自分で試行錯誤してきたので、そういう部分をお見せできるかなと思います」と語る。
低めのガードからの飛び込む突きや蹴り、同側の打撃や、踏み込んでの独特の投げなど、強い柔術があるからこそ、思い切った打撃も可能としている。
「寝技は世界チャンピオンのサトシ先生に教わっているので問題ないと思っています。(鈴木)博昭先生はサトシ先生とクレベルのコーチなので、打撃に関しては自分で考えることが多いのですが、最近は博昭さんに教わることもあります」と、新たな引き出しも加えている。
ボンサイ柔術からは、大会最初のMMAルールの試合となる第5試合に内山拓真が出場し、原虎徹と対戦。第11試合で鈴木がアキラと対戦し、メインでクレベルと佐々木憂流迦が戦う。
同じ大会に出場するクレベルとは、スパーリングを重ねてきた。
「クレベルは目が違いましたね……“互角”とは言えないですけど、食らいついていって、一緒にいい追い込みが出来たと思います」と、厳しい練習をジム内でサバイブできたという。
そしてセコンドには、前戦同様にサトシがつく予定だ。サトシの適格な指示を得て戦った北岡戦では、危険な組み技を凌ぎ、最後に跳びヒザ蹴りを決めた。その北岡とアキラは、体格的には似た部分もある。
「同じイメージではあります。北岡選手っていうすごく強い選手、レジェンドを倒したことで自信にもなったので、その自信を持って戦える思います。打撃で行くのか、寝技で行くのか、どちらでも行けると思ったところで思い切り行こうかなと思います」
鈴木戦に向け、とにかく“失神させる”ことを宣言するアキラについて、「そうですね……ゴツくて左右のパンチが強くて、まあ、ゴリラだなと」と淡々と評する鈴木だが、アキラが「狙うはサトシ選手の首」と、セコンドにもつく師匠を名指ししたことについては、「まだまだサトシ先生を出すわけにはいかない。僕が門番になって食い止めます」と、3連勝中のアキラをボンサイ柔術の門番として止めると宣言した。