(C)PANCRASE/RIZIN FF/ゴング格闘技
2022年3月21日(月・祝)東京・ベルサール高田馬場で開催される「PANCRASE 326」の追加カードが発表された。
現王者ISAO(NEVER QUIT)への挑戦者を決定する「フェザー級4人トーナメント」が同大会から開幕。1カ月後の4月29日の決勝戦に向けて、2大会にわたりトーナメントを行う。
PANCRASEからのプレスリリースでは、『3度の防衛戦を成功させ、4年間無敗を継続しているフェザー級絶対王者・ISAO。彼に挑戦するにふさわしい実力と運を持つ選手を決める、上位ランカー4名出場の過酷なトーナメントを、1回戦:3月21日→決勝戦:4月29日で開催します』と記されている。
▼フェザー級 4人トーナメントAブロック 5分3R
中田大貴(和術慧舟會HEARTS)1位/4勝1敗
亀井晨佑(パラエストラ八王子)3位/2018年NBT同級優勝/5勝2敗
フェザー級ランキング1位の中田はMMA4勝2敗。2021年2月の「Road to ONE:4th Young Guns」で、今回のトーナメントにも出場する岩本達彦を1R TKO。5月に田村一聖も1R 逆転のTKOに降してランキング入り。9月に同じく今トーナメントに出場するRyoに判定勝ちし、ランキング1位に就いた。
11月には「RIZIN TRIGGER 1st」に参戦。元UFCの堀江圭功に判定負けも殴り合いの死闘を繰り広げた。
対する亀井はMMA4勝2敗でランキング3位。2019年に2試合を行い、内村洋次郎、ビクトル・ウーゴにいずれも判定負けも、2021年9月に1年9カ月ぶりの復帰戦で三宅輝砂にスプリット判定勝ち。
ともに打撃が持ち味だが、ファイトIQも高い両者。1カ月後の決勝戦を見据えた戦いをするか? それとも打撃でねじ伏せるか。
▼フェザー級 4人トーナメント Bブロック 5分3R
岩本達彦(BLOWS)2位/2020年NBT同級優勝/11勝7敗1分
Ryo(RINGS)4位/第3代THE OUTSIDER 75-70kg王者/4勝1敗
フェザー級ランキング2位の岩本はMMA11勝7敗1分。長身を生かした打撃を武器に、2019年7月から4連勝。ネオブラでは、1R TKOで2連勝後、決勝で井上雄斗を三角絞めで極めている。
2021年2月の「Road to ONE:4th Young Guns」では、今回のトーナメントにも出場する中田大貴に1R TKO負けを喫するも、2021年9月の前戦では遠藤来生をアナコンダチョークで極めている。今回のトーナメントを勝ち上がり、Aブロックの中田へのリヴェンジも狙う。
対するRyoはMMA10勝9敗でランキング4位、朝倉未来とも接戦を繰り広げた第3代THE OUTSIDER 75-70kg王者。PANCRASEでは滝田J太郎に判定勝ち後、林優作にギロチンチョーク、透暉鷹にもギロチンチョークで逆転のTKO勝ち。しかし、2021年9月大会の中田大貴戦で約400gオーバーの体重超過。インローを効かせながらもスタンドの打撃で後手となり判定負け。今回が再起戦となる。岩本同様に中田へのリヴェンジも賭けたトーナメント出場だ。
絞めて極める職人技を持つ両者、グラウンドに至るまでの打撃戦を制するのは?
▼フェザー級 4人トーナメント・リザーブマッチ 5分3R
透暉鷹(ISHITSUNA MMA)5位/修斗・2019年同級新人王/6勝3敗
名田英平(総合格闘技道場コブラ会)8位/2019年NBT同級優勝/12勝5敗2分
4人トーナメントのリザーブ戦。5位・透暉鷹はMMA6勝3敗。ランキング上位陣も驚異のフィジカルを誇る。ISHITSUNA MMAから名古屋で日沖発の指導も受け、2019年9月から4連勝も、2020年10月のRyo戦で残り1秒でギロチンチョークを極められ無念のPANCRASE初黒星。しかし、2021年10月には内村洋次郎をしっかり組みで上回り再起を遂げている。
対する8位の名田はMMA12勝5敗2分。2019年のネオブラッド・トーナメントフェザー級では、DARANI DATE、立成洋太、葛西和希を破り優勝。2020年のTTF Challenge 09で高橋孝徳に判定負けも、2021年4月に小森真誉に判定勝ち。6月に高橋祐樹をリアネイキドチョークで極め2連勝。しかし10月の前戦では4戦負け無しの狩野優に一本負けを喫しており、今回が再起戦となる。2012年のPANCRASEデビューから10年目の集大成を見せられるか。