MMA
ニュース

【RIZIN】“キングカズの息子”三浦孝太「チャンスあれば、みんなが見たいと思っているサッカーボールキックを思い切り蹴ろうと思っている」

2021/12/22 18:12
 2021年12月31日の『Yogibo presents RIZIN.33』(さいたまスーパーアリーナ)で、MMAプロデビューする、カズ(三浦知良)の次男・三浦孝太(19歳・BRAVE GYM)が22日、所属ジムで公開練習を行った  オリンピアンの宮田和幸代表が持つミットに、オーソドック構えから、ワンツー、左右の長い蹴りを打ち込んだ三浦は、宮田代表の合図に、両手をついてのバービーも見せ、MMAのテイクダウン対策も織り交ぜた1Rの練習を披露した。  その後は記者との質疑応答。以下、その全文。 勘違いせず、実力で上がってきた選手のように実績を上げられれば ――記者会見でも堂々としていましたね。 「全然緊張しなくて、逆に大丈夫かなって感じですね。このまま(試合にも)いけるんじゃないかなって思っています」 ――対戦相手の映像は見た? 「5年前の映像を見ています。最近の映像がないので昔の動画とかはある程度見ています」 ――練習での打撃と組み技の割合は? 「(打撃も組み技も)全部同じくらいの割合でやっていて、全然打撃だけやっている感じではなく全ジャンル同じくらいやっています。打撃はボクシングジムで葛西雄一トレーナーに教わっています。BRAVEでは組みや寝技と、ボクシングで習った打撃をMMAに活かせる練習をしています」 ――改めて格闘技を始めたきっかけは? 「別の総合格闘技のジムでボクシングを週1回やっていて、たまたまサッカーの練習が休みの日だったので行っていました。それが入り口で、ボクシングの映像を見ている中で、那須川天心選手の動画が関連ワードでいっぱい出て来て。それでRIZIN(2018年9月の『RIZIN.13』=那須川天心vs堀口恭司)にも足を運んで見たら総合格闘技の魅力に惹かれたというか。ジムもちゃんとしたところに入って本格的にやろうかなと思って悩んでいた時に、知り合いの知り合いで宮田さんと出会えたのでこのジムに来ました」 ――目標にしている選手は? 「いろいろな選手のいいところを見ています。RIZINのトップに立っている選手はみんなカッコいいと思っていますね。実力でRIZINに上がってきた選手たちといつか拳を交えて、みんなにいろいろなものを見せられたらと思っています」 ――具体的には誰のどんなところを? 「朝倉兄弟さんはメディアに出て活躍して格闘技を広めているし、那須川天心選手はボクシングにもキックボクシングにもMMAにもいろいろ挑戦していてカッコいいと思います。いろいろな輝き方があるのでそういうところを意識して見ていますね」 ――相手はキックボクシング系で三浦選手も打撃が得意。打撃戦になりそう? 「自分も向こうは打撃でガンガン来ると思っているので、自分も打撃が得意なのでKOできたら一番いいなと思っています」 ――公開練習で見せたコンビネーションで? 「あれはその一部なので、いっぱいやって来たことや作戦があるので」 ――サッカーから格闘技に転向するのは冒険的な挑戦なのでは? 「確かに格闘技ファンからしたら、小さい時からやっていたわけではないので大丈夫かと思われると思いますが、自分は逆に小さい時からやっていないからこそ気付けるものがあると思っているので。冒険的にはなりますけれど、父もそういう生き方をしてきたと思うので。僕もその血を受け継いでいるので、冒険的でも大丈夫だと思います。そのDNAを自分は持ってやっているので」 ――この試合の先は? 「話題性とかそういうもので実力がないにもかかわらずこの舞台に立たせてもらうので、しっかり勘違いせず、実力でRIZINに上がってきた選手のように実績を上げられればと思っています」 ――お父さんの去就が話題になっていますが? 「正直、あの年齢でプロで若い選手と交えてサッカーをやることは家族としてはシンプルに心配の気持ちがありますが、父はサッカーが好きで本気でやっている姿を誰よりも近くで見ているので、どういう選択をしようと精いっぱい応援していきたい気持ちです」 ――お父さんのそういう姿を見ているんですね。 「はい、尊敬しています」 [nextpage] 家族会議で『チャンスは何回も来るものではない』って話になって… ――記者会見で着ていた赤いスーツはお父さんのだった? 「自分のスーツがなかったので父に電話して貸してくれと言ったら、用意されていたスーツがあったのでそれを着ました。最初は上下真っ赤のスーツで、これはまだ自分には早いというか全然似合ってなかったので。もう一個あったのがあのセットでそれを着たので、ほぼ父が選んでくれたようなものですね」 ──お父さんが「小さい団体からのほうがいいのでは」と言ったなかで、最終的にRIZINでデビューすることにしたのは、三浦選手の意志が強かったからでしょうか? 「自分はこの舞台に憧れて入ったので。自分も選手が苦労して(RIZINに)上がっているのは知っていたので、最初は実績がない自分が上がっていいのかと親に相談したら大反対で。その時は家族の意見が一致していました。だから最初にお話をいただいた時は前向きな方向では答えられなかったんですが、もう一度いただいて家族と話をした時に、『チャンスは何回も来るものではない』って話になって。もし出たいなら出ることも悪い選択肢ではない、話を頂いたら挑戦するのもひとつだと言われて。それが自分には響きました。それで、反対されてでも出たいんだって気持ちがあると言ったら、そこからは背中を押してくれるようになりました」 ──大晦日だから白羽の矢が立った。ご自身としては大晦日後、アマチュア的な育成試合からキャリアを積んでみたいという想いも? 「全然あります。自分は好きでやっているので、上がらないという気持ちでやっているわけではないです。RIZINから話があるなら上がりたいですし、チャンスがあるならどんどんチャレンジして行きたいです」 ──これまでの動画では、原口央・伸のレスリング兄弟やRENA選手との打ち込みもされているようですね。朝倉海選手からもアドバイスを受けていました。 「動画にあったように、自分の悪いところは言いたくないというか、打撃でも悪い癖だったりいい癖があったのでそこを朝倉海選手に教えてもらいました。組みは原口選手のお兄さん(原口央)とよく練習するので、宮田さんとかアドバイスをもらっている感じです」 ――朝倉海選手からは「素直すぎる。もっとフェイントと、蹴りがいいからもっと蹴れば」とも。相手のYUSHI選手は、166cmでオーソドックス構えの俊敏なパンチャーです。175cmの三浦選手としては練習でも見せた蹴りを有効活用したい? 「そうですね、はい。自信はあります。サッカーもやっていたので。蹴り方は全然違いますが、どのことも自信しかないですね」 ──YUSHI選手は、キックの経験とボディビルの身体で鍛えていますが、しばらく格闘技から離れるなど片手間で、今回MMAプロデビュー。2年間、格闘技に打ち込んできた三浦選手としては負けられないという気持ちもありますか? 「絶対に負けられないですし、周りの人にどう思われるかは関係なしに、自分自身は何としても勝ちたいです。デビュー戦って言われていますが、RIZINに出してもらえるということなので、デビュー戦とは思えないような試合をしたいと思います」 ――初めての減量は? 「4kgくらいなので。食べ物は12月に入ったくらいから身体によくないものや脂肪をはぶいて、母が父の食事も管理していたからいろいろ分かっているので、体重が増えちゃいけないことを伝えて作ってもらっている感じですね」 ――戦いたい相手は? 「正直いないですね。自分にはそれを発言していい事績がないので」 ――サッカーキックは使いますか? 「戦いなので。そこは思い切り蹴ろうと思います」 ――入場曲や髪型は考えていますか? 「自分は前からそういう曲とかも決めていました。自分が出るならこれ、と。イメージは沸いています」 ――自分のココを見て欲しいところは? 「自分は打撃が得意なので打撃だったり、チャンスがあればみんなが見たいと思っているサッカーボールキックを思い切り蹴ろうと思っているので楽しみにしていてください」 ――宮田先生はどんな人? 「心強いですし、普段練習では怖いですけれど、初めて発表させて貰った時も近くにいてくれて、リラックスして緊張せずにリングに上がれたので心強いです」 ――ファンへメッセージを。 「インスタでも最初は誹謗中傷くらい言われていましたが、最近は応援していますとか心強いメッセージが届くので感謝しています」自分にメッセージ、応援してくれる人たちに感謝していて、応援してよかったと思われる試合をして必ず勝つのでよろしくお願いします ――自分はどんな性格? 「周りからは素直すぎるとは言われます」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント