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【RIZIN】なぜRIZINは“キングカズ”の息子・三浦孝太を大晦日でデビューさせるのか、この先のプラン。三浦夫妻は「ご夫婦で来られると思います」

2021/12/17 19:12
 2021年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.33』の追加カード発表会見が17日(金)、都内にて行われた。  会見終了後、榊原信行RIZIN CEOが囲み取材を行い、一般からも注目度の高い“キングカズ”こと三浦知良(横浜FC)次男の三浦孝太(BRAVE)のMMAデビュー戦の相手に決まった、最強ホストを決める地下格闘技「宴」キックルールの元軽量級王者・YUSHI(Potencial GYM)の抜擢について説明した。 「YUSHIは前々から面白い選手だなと僕らも思っていて。ただ実力的にどうかな、華もあるし喋れるしいいんだけれどキックしかやったことがないので。実力だけのレベルで言うと対戦相手が上手くマッチアップ出来ていなかったんですけれど、巡り巡ってブラジル人が来れない中で、だったらワンチャン孝太とどうかと」と、以前から出場させるチャンスを窺っていた選手だという。 「孝太にはちょっと荷が重いかもしれませんよ。戦績も含めて孝太も打撃系の選手であるので」と、2年間、BRAVEジムで練習を積むも、全く試合経験のない三浦に対して地下格闘技で試合経験のあるYUSHIは手強い相手だとする。 「でも本人陣営も、これはキング(父の三浦知良)も言ってましたけれど、勝ち負けではないと。一人でも多くの人に拍手をもらえるようなプロとしての試合をしてほしいということで。デビュー戦ですからね。思い切って当たっていけばいい。レベル的にはちょっと上かもしれないけれど、YUSHIにもいいデビューをするタイミングが巡って来たなというところで今回マッチアップをさせてもらいました」と、マッチメイクについて説明した。  今回の三浦のデビュー戦について、アマチュア経験も他の競技で実績もない選手を大晦日のリングに上げることで批判もあるのでは、と聞かれた榊原CEOはその意図を次のように説明。 「どっちみちお互いデビュー戦。RIZINは次のスターを作り出していくっていう機能も“三本の矢”にある。最終キャリアを終えていく舞台でもあるし、新しい日本からのスター選手を発掘していく、山本アーセンもそうですけれどデビュー戦をいろいろな形で組めたらいいなと。そういう新しいスター選手を築いていくための、YUSHIにとってもレベル的に少し上かも知れないけれど、孝太という選手に巡り合うことが出来たし。孝太は後にも先にも本当にプロとして、真剣勝負することが初めてですから。そんなもの目の当たりにする機会ってないじゃないですか。RIZINデビュー戦はありますよ。でもその前にみんなアマチュアやプロでキャリアアップしている。この孝太の試合はみんなで親のような気持ちで見てほしいなと思っているんですね。  いずれにしてもRIZINというところから純粋培養して3年先、5年先に海外へ行けるようなスーパースターに育てていく。そういう過程をこれまで格闘技界で見せたことがなくて、これは新しい格闘技界の初めてのアプローチとして、RIZINがしっかり孝太を育てると。その第一歩。初めて試合をした日は2021年12月31日で、25000人から30000人近い人が会場で見届けるわけだから、そこからの物語を共に紡いでいけたらなと思っています」と、育成の過程を最初から見届けて欲しいと話した。 「お父さんは15歳で親の反対を押し切って単身ブラジルに行ってるんですよ。19歳でプロの契約を勝ち取ってブラジルでプロデビューしているんです。だからキング・カズさんとどこかで話をした時に、どこかで自分の遺伝子を持った息子の無謀と言えるチャレンジを自分と重ね合わせて見ている親の姿というものが、会話の中で見え隠れしていたりするんですね。ある意味逞しい息子だなと思っているんじゃないかな」とのエピソードも語り、両親の来場予定を聞かれると「来られるんじゃないですか。息子のデビュー戦なので親としてはいてもたってもいられない、一番エキサイティングな試合だと思いますよ。だからご夫婦で来られると思います」とした。  サッカーボールキックありのルールは「シャレですよ」、当初予定していたブラジル人選手のことも「名前もサッカー選手のような名前の選手ばかり探していました(笑)。ロナウジーニョとかいたら最高じゃないですか」と冗談交じりに話したが、「近い将来、次の孝太の相手でその選手が来てくれたらいいなと思っています」と、当初予定していたブラジル人選手は次の機会に対戦させたいという。  そして今後について「まずここでデビューしてどのレベルでプロとしての素養がどうなのか。今日の喋りを聞いていても堂々として大したものだなって感じはします。『頑張ります』ではなく、ちゃんと意思を持って自らこのリングに進み出てきているし。あと技術面とかフィジカル面とかを、宮田(和幸=BRAVE GYM代表)君とも話をしてどういう形で育成プランを考えているのか。それをRIZINとしてもしっかりバックアップしたいし、海外への武者修行が必要なら海外へ行くこともあってもいいと思います。育っていく姿をしっかり僕らが作り出して、それをファンもフォローしていってもらえる環境を作れたらいいなと思っています」と、選手育成ドラマに期待して欲しいと語った。
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