2RのMMAルール、つけ入る隙を与えないテイクダウン
2R、MMAルール。細かくステップを踏む鈴木に、右のオーバーハンドから入る中井はそのままファーストコンタクトで組んで右足で鈴木の前足を刈りながらテイクダウン! 足を効かすことができず後方に倒れた鈴木は亀になって立とうとするが、中井はそこを逃さず、すぐさま両足をかけてバックマウント!
背後から右の高速パウンドを連打しつつ、両足で鈴木の両足を後方に伸ばしてうつ伏せに潰すと、左手を脇の間に挟む鈴木に、背後から右手でパウンド! 身体が伸びたまま頭を防御する鈴木に左手のパウンドも入れ、バックマウントのまま左右のパウンドラッシュ! ヒザを立てることも出来ず動けず打たれるままの鈴木を見て、レフェリーが間に入った。
仰向けに倒れたままの鈴木に駆け寄る中井は、鈴木をハグ。上から鈴木の手を取ると鈴木を引き上げた。最後はパウンドアウトした中井だが、「勝敗無し」のコールで両者の手が挙げられると、2人はがっちりハグ。中井は恒例のバック宙を披露してケージを降りた。
2年ぶりの実戦で様々な動きを試すように打撃戦も戦った中井は、試合後、「HEATの大会に出させていただきありがとうございました。万李弥選手は強かったです。私の試合はいつも支えてくれる皆様に捧げるつもりでしています。本当に感謝しています。これからも応援よろしくお願いいたします」と語り、SNSでも「MIXル-ル終える事が出来ました。志村代表 私を出場させて頂き有難う御座いました。レフェリージャッジ審判団の皆様スタッフ関係者の皆様お世話になり有難う御座いました。お疲れ様でした。鈴木万李弥選手 有難う御座いました。ファンの皆様に感謝しています。有難う御座います」と、対戦相手、ファン、関係者に感謝の言葉をツイート。
59kgのオープンフィンガーグローブ戦で打ち合った鈴木も、「間違いなく、最高の日になりました! たくさんの応援ありがとうございました!! 中井りん選手に抱きしめて貰えた私は最高に幸せです」と、中井にハグされた試合後を振り返った。
今回の試合は、非公式戦のため公式結果は「勝敗無し」だが、TKOで終えた中井はステップに課題も、予想以上の立ち技の動き、そしてMMAではつけ入る隙を与えなかった。果たして中井の次の公式戦はいつになるか。(※ほか試合は後程掲載)