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【DEEP JEWELS】古瀬美月「浅倉選手との試合の意味を考え続けていました。みんなが認めてくれた状態で、またあのリングに立ちたい」=9月4日(土)RIZIN敗戦からの復帰戦

2021/09/04 15:09
【DEEP JEWELS】古瀬美月「浅倉選手との試合の意味を考え続けていました。みんなが認めてくれた状態で、またあのリングに立ちたい」=9月4日(土)RIZIN敗戦からの復帰戦

(C)ゴング格闘技

 2021年9月4日(土)東京・新宿FACE『skyticket Presents DEEP JEWELS 34』にて、アトム級5分2Rで古瀬美月(K-PLACE)がにっせー(フリー)が対戦する。

 高校生でプロデビューした古瀬は2020年8月『RIZIN.22』での浅倉カンナ戦で敗れて以降、結婚・出産のため試合から離れ、今回が1年1カ月ぶりの復帰戦となる。

 計量を終えた古瀬に、復帰戦にして再起戦に臨む思いを聞いた。

やることをやればたぶん判定までいかない

――2020年8月「RIZIN.22」以来の再起戦が決まりました。YouTube等で公にされていたのでおうかがいしますが、6月に出産もあって、産後としては早い復帰戦という形になりますが、練習の再開はいつ頃からでしたか。

「自分としては早いとはあまり思っていなくて、生まれる前から、大体このくらいでDEEP JEWELSの大会があるから、9月10月を目標に身体を作っていこうというのは、もう子どもが生まれる前からずっと考えていたことだったんです。家族の支えがあって、今があります」

――出産前後で変化は何かありましたか。

「妊娠中は、格闘技を見る側、もう本当ファンみたいな目線で見ていたんです。よく“なんであそこで行かないんだ”とか言われるじゃないですか。選手としては行けない理由があるんですが、ファンとしては見ていてイライラしちゃう(苦笑)。そういうファンの気持ちが分かったというか、ああいったところでファイトしに行かなきゃいけないんだ、というのはすごく感じました。客観的に見れました」

――久しぶりに練習を始めてみて、身体の戻りとしてはいかがでしたか。

「やっぱ筋肉も落ちていますし、最初はスタミナの落ち具合にはびっくりしました(苦笑)」

――それが戻ってきたなと感じたのは?

「やっぱり1カ月くらい経って、夏くらいにはちょっと戻ってきたかなというのはありましたけど、練習でのことなので、試合でどんな感じになるか、自分の技量が全く分からないので、不安も楽しみもあります」

――現在は、K-PLACE所属となり、どんな部分に磨きをかけてきましたか。

「今までは現役でやっているプロ選手と練習することが少なかったのもありますし、そもそもスパーリングの数も全然一般会員さんとスパーリングすることが多かったのですが、いまは毎日毎日、プロ選手たちとの練習で刺激をもらえています」

――前戦は、2020年8月「RIZIN.22」で、浅倉カンナ選手に1R1分35秒、パウンドによるTKO負けでした。相手を崩せずに入って、バックを取られてパウンドに敗れた。そこからの課題をどう考えて来ましたか。

「そうですね……あの試合から得られたものってなんだろうって自分も考えるときがけっこうあるんです。その以前から、浅倉選手とは何回か練習させてもらっていて、練習でも自分との技量の差は感じていました。その後の浅倉選手のRIZINでの活躍とかも見て、悔しいなというのもありましたけど、素直にすごいなと思うばかりで、いまは足りなかったところを一つひとつ積み上げて、また浅倉選手のところまでたどり着けたらなという気持ちが大きいです」

――実力差を感じていた、と。

「そうです。あのときはやっぱり自分の実力が認められてRIZINに出れたわけではなく、ポンと、棚からぼたもちでした。これからDEEP JEWELS、DEEPで経験を積んで、みんなが認めてくれた状態で、またあのリング、RIZINに上がりたいです」

――今回の対戦相手はにっせー選手は、アトム級GPにも出場したストライカーです。どのように練習してきましたか。

「『あんまり対策という対策をしていない』という発言をしたら、にっせー選手も、“私もあなたの対策をしてないし”みたいな感じで、ちょっと反感を買ってしまったんですけど、にっせー選手のことは本当にリスペクトしていて、あれは煽るとか、舐めてるとか、そういう意味じゃなくて、そもそもブランクがあって、相手を見る前に自分の穴を埋めていかないとどうしようもないということで、相手を見る前にずっと自分と向き合っていたので、対策よりも、という意味でした」

――それよりもファイターとしての自分を戻すことが先決だった。

「そうです」

――どんな試合をファンに見せたいですか?

「気持ちを見せたいです。勝つと負けるとでは本当に違う。気持ちを見せて、とにかく勝ちにいきます。やることをやっていればたぶん判定までいかないです。勝って、リングの上で感謝の気持ちをファンの皆さんに伝えたいと思っています」

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