キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT-EX】リカルド・ブラボが代打出場の西村介佑を2分でKO、壱はヒジ打ちでダウン奪い森岡悠樹を退ける

2021/08/22 17:08
SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX vol.3 ~RED FIGHT~(昼)2021年8月22日(日)東京・新宿FACE ▼メインイベント(第4試合) KNOCK OUT-RED -73.0kg契約 3分3R延長1R〇リカルド・ブラボ(アルゼンチン/伊原道場アルゼンチン支部/日本ウェルター級王者)KO 1R 2分6秒 ※右フック×西村介佑(クロスポイント吉祥寺)  アルゼンチンからのキックボクシング留学生ブラボは来日して4年。2020年10月にはTENKAICHIキックボクシングウェルター級1位・幸輝を2Rに左フックでKO、12月の津崎善郎との再戦は判定3-0での勝利となったが、今年4月には元NJKFスーパーウェルター級王者YETI達朗に初回TKO勝ち、6月にはTENKAICHウェルター級3位・杉原新也にも初回TKO勝ちと勢いに乗っている。  当初はKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者&イノベーション同級王者・吉田英司(クロスポイント吉祥寺)との対戦が決まっていたブラボだが、新型コロナウイルスの影響で吉田が欠場。代わって試合5日前のオファーに即答したという西村は、キャリア32戦のうち約20戦をタイのリングで経験した異色のファイター。本場仕込みのヒジとヒザを武器に、新日本キック王者リカルド・ブラボの牙城に挑む。  1R、開始早々にリカルドは左ハイ。ムエタイベースらしくゆったりした動きを見せる西村は強烈な右ミドル。左フックを当て、右の三日月蹴りに手応えを感じたというリカルドは西村を下がらせる。右ローを当てパンチ連打で一気に距離を詰めたリカルドが右フックでダウンを奪う。  そのまま前のめりに倒れて西村は立ち上がれず、リカルドが秒殺KO勝ちした。マイクを握ると「10月17日に新日本キックで試合をします。そこで絶対に勝って、11月の『KNOCK OUT』で吉田選手とタイトルマッチをしたいです」と当初、対戦予定だったKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者・吉田英司とタイトルマッチで仕切り直しの対戦をしたいと希望した。 [nextpage] ▼セミファイナル(第3試合) KNOCK OUT-RED スーパーバンタム級 3分3R延長1R〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)判定3‐0 ※29‐28、29-27、30-27×森岡悠樹(北流会君津ジム)  壱は2019年12月のムエタイオープンで岩浪悠弥にまさかの初回KO負けを喫し、14連勝が途切れた。2020年2月のルンピニースタジアムでの再起戦でも敗れ、9月のKNOCK OUTで小笠原瑛作にも初回KO負けと絶不調だったが、12月のREBELSで鈴木貫太から久々の勝利を収めた。岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメントでは準決勝(1回戦)で強敵・岩浪悠弥に勝利も、決勝で加藤有吾に3度のダウンを奪われての判定負け。今年3月に古村光を判定で破り、再起を果たしている。  森岡は昨年の『KNOCK OUT』と『REBELS』で2月の小笠原裕典戦、12月の古村光戦と2試合続けて延長で涙を呑んだが、今年1月に横野洋に勝利。6月大会では鈴木貫太をヒジ打ちによるカットでTKOに降し、波に乗る。  1R、壱が左ミドルをテンポよく当てるも、森岡が右ミドル、右ストレートを当てて主導権を握る展開に。2R、壱はこのラウンドになると左ストレートなどの手数も増やして打ち合いの展開でも問題ないところをアピール。壱の攻撃が当たり、このラウンドは取り返した。  3Rになると、壱の左ミドルが森岡のボディをえぐるといきなり失速。組んでのヒザも当てる壱は至近距離で左ヒジを当てダウンを奪う。森岡の反撃を許さず、壱が判定勝ちした。  [nextpage] ▼第2試合 KNOCK OUT-BLACK 女子ライトフライ級/3分3R・延長1R〇ERIKO(ファイティングラボ高田馬場/ミネルヴァ ライトフライ級4位)判定2‐0 ※29‐28×2、29-29×喜多村美紀(テツジム/ミネルヴァ ライトフライ級1位)  ERIKOは、普段は派遣OLで、ダイエット目的で3年前からキックボクシングを始めた。2019年9月の『RISE』でプロデビュー。同じくプロデビューのAKARIに序盤からパンチでの打ち合いを仕掛け、判定3-0で敗れたものの激しいファイトを展開。その後は山岸愛子に初回TKO勝ち、アリスとオンドラムに判定勝ち、山上都乃をヒザ蹴りでKOと4連勝を飾ったが、今年2月に真美に敗れて連勝はストップ。4月には紗彩に勝利するも6月のシュートボクシングではMISAKIに敗れた。5勝(2KO)3敗の戦績を持つアグレッシブスタイルの女子。  喜多村は、“魔人”と呼ばれ90年代に活躍したキックボクサーであるガルーダ・テツの弟子。約7年のアマチュアキックでの下積み時代を経て、2015年、29歳にしてプロデビュー。遅咲きながらもメキメキと頭角を現し、これまでに小林愛三、寺山日葵などのトップ選手と対戦経験がある。2月のNKBでは同門のsasoriと対戦して引き分けた。ガルーダ・テツ譲りの決して折れないファイトスピリット、テクニックに定評がある。戦績は9勝9敗4分。  1R、ERIKOがパンチ連打で前進し、喜多村は周りながら右ストレートを返す。ERIKOは左右フックからローでつなぎ、このラウンドは手数でERIKO、ヒット数では喜多村の印象。  2R、ワンツーで前進するERIKOの勢いは止まらない。3R、手数の減った喜多村に、ERIKOは最後まで手数を減らすことなく前に出続けて判定勝ちした。 [nextpage] ▼第1試合 KNOCK OUT-BLACK 女子アトム級/2分3R〇斎藤千種(白山道場)判定3‐0 ※29‐28×2、30-29×須藤可純(笹羅ジム/ミネルヴァ ピン級7位)  斎藤は第25回K-1アマチュアチャレンジ女子Bクラス -45kgトーナメント優勝などアマチュアで試合経験を積み、2019年12月のRISE Nova(アマチュア大会)では井之上弥生に勝利している。5月のプロデビュー戦ではサウスポーから繰り出す左ミドル、左ストレートで川島えりさから勝利を奪った。須藤はミネルヴァのランカーだが5月のジャパンキックで藤原乃愛に敗れている。  1R、お互いにミドル、組んでのヒザの攻防では互角の中、2Rに齋藤は左ミドルで前進。3Rには打ち合いの中で齋藤が左ストレートを何度もヒットさせ須藤を追い込む。判定で齋藤が勝利した。
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