キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT-EX】直前の対戦相手変更にも動じないリカルド・ブラボ「相手が誰だろうがいつもと一緒。KOしたい」

2021/08/20 20:08
 2021年8月22日(日)東京・新宿FACE『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.3~RED FIGHT~』のメインイベントで、西村介佑(クロスポイント吉祥寺)と対戦する新日本キックボクシング協会日本ウェルター級王者リカルド・ブラボ(伊原道場アルゼンチン支部)のインタビューが主催者を通じて届いた。  当初、ブラボはKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級&イノベーション同級王者・吉田英司(クロスポイント吉祥寺)との対戦が決まっていたが、吉田が感染症拡大防止のために一定の待機期間を設ける必要のある選手(本人または同居人が陽性者、濃厚接触者、濃厚接触者の疑いがある者、発熱等の体調不良である者等)に該当することが判明したため欠場となり、急遽、西村との対戦となった。 コロナが収束したらラジャダムナンで試合したい ──試合直前になって、対戦相手が変更になりました。 「コロナだからしょうがないですね。試合できるかどうか心配してましたが、相手が決まってよかったです。吉田選手とはできないけど、仕方ないですね」 ──相手の西村選手の情報はどれぐらいありますか? 「名前ぐらいしか分からなくて、YouTubeでも試合映像は全然出てきませんでした。1試合だけ、すごく古い試合があっただけで、全然分かりません。年齢も42歳と聞きました。まあでも、自分の練習をしっかりやってきましたから、誰が相手でも関係なく、いつもと同じようにやります」 ──西村選手はタイで20戦以上やっていて、ヒジも得意だそうです。 「そうなんですか。でも僕もヒジは得意だし、全然大丈夫です。10月の新日本キックの大会でも強いタイ人と試合する予定だし、僕もラジャダムナン・スタジアムで試合がしたいから、いい練習になります」 ──2月に『REBELS ~The FINAL~』に出場しましたが、『KNOCK OUT』には今回が初参戦になります。 「その試合も含めて今年は3戦3勝、そのうち2試合でKO勝ちしています。モチベーションは高かったので、いい練習はできてますよ」 ──では、いい動きが見られそうですね。 「最近はパンチを強くしてるんですけど、パンチだけではダメなので、いろんなコンビネーションを出したいです。いろんな技を使いたいです。もともと吉田戦に向けて、伊原会長といろいろ作戦を練っていました。それも出せるところは出したいです」 ──伊原会長の存在はやはり大きいですよね。 「そうですね。会長はもう70歳ですけど、今でも戦いの気持ちを持ってるから、すごいですね。全然そんな年に見えないし、ジムで一番元気ですから(笑)。でも、あと何年一緒に練習できるか分からないから、今は会長としっかり練習しています。最後まで一緒に練習したいです」 ──このところ好調の理由は何だと思っていますか? 「2年前、67kgでの試合で負けました。減量がキツかったし、いろいろあったから負けました。その後、故郷のアルゼンチンに2~3ヵ月帰って、伊原道場アルゼンチン支部の支部長といろんな練習をしました。そこでいろいろ考え方が変わりました。それからコロナの影響で試合が中止になったりもしましたが、韓国人選手に勝って、その次に津崎善郎選手とドローになりました。そこで心配になったんです。強くなったつもりでいたけどドローだったから。うまく説明はできないですけど、そこでも気持ちが変わりました。そのあとは全試合勝ったから、何かが変わったことは分かります」 ──それが好調の要因なんですね。 「あと1試合負けたら全部終わり。アルゼンチンに帰らないといけなくなります。だから、そのイメージで練習しています」 ──その敗戦の後はずっと70kgでの試合ですが、70kgでの体作りも問題ないですか。 「そうですね。あの頃と比べると、僕の体はすごく変わりました。パワーとスピードもついたことが、自分でも分かります。今回は急に決まったから-73.0kg契約ですけど、これからもずっと70kgの選手と試合していきたいです。日本人の70kgで上にいると思う選手はもう少ないので、みんなと戦いたいです」 ──以前、BLACKルールでも問題ないというお話もされていましたよね。 「いいチャンスがあれば、ですね。コロナが収束したらラジャダムナンで試合したいと思っているので、基本的にはREDルールがいいです。でも、もしいいチャンスが来たら、伊原会長と相談して決めたいと思います。ヒジなしの試合も何回かやったから、大丈夫ですけどね」 ──昼の「Vol.3」はREDルールだけの大会です。「REDルールの面白さを見せたい」と言う選手も多いですが、リカルド選手にとってREDルール、ヒジありルールの面白さとは? 「みんなそう言うんですけど、僕はよく分からない(笑)。今まで2回ぐらいヒジでのTKOで勝ちましたけど、ヒジをもらったことはまだないんですよ。もらったらヤバいかなとは思ってます。ヒジには気をつけますよ」 ──個人的には、どういう勝ち方が一番好きですか? 「パンチですね。お互いに下がらないで、戦いの試合をするのが好きです。ボコボコにしたいです(笑)。相手にもガンガン出てきてほしいけど、西村選手がそれができるかは分からないですね」 ──対戦相手が変更になったとはいえ、昼の部のメインであることには変わらないわけですが、改めてどういう試合をしたいですか? 「相手が誰だろうが、いつもと一緒です。KOしたい。判定まで行きたくないですね。次の試合もしっかり勝って、また吉田選手と、できれば今年中に試合をしたいです。その時は吉田選手にベルトを懸けてほしいです」 ──それだけ『KNOCK OUT』のベルトがほしいということですか。 「とりあえず吉田選手とは今回やれなかったから、やれるならやりたいです。彼には記者会見の時に『負けたらベルトを返上してください』と言いましたけど、次、もしノンタイトルでやって僕が勝ったら、その次は誰かと王座決定戦をしたいと思っていました。それか、4人でトーナメントをやって決めるか。でも試合自体が延びたので、ベルトを懸けてもらえたら早いですよね。でもまずは次の試合、メインイベントだし、いい試合をして勝ちたいです」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント