【K-1】魔裟斗が福岡決戦4試合の注目ポイントを語る「ゴンナパーは強いと言っても穴がある」

　2021年7月17日（土）福岡国際センターで開催される『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN～ライト級タイトルマッチ』。同大会の注目ポイントを大会当日に解説を務めるK-1 WORLD MAX2003・2008世界王者・魔裟斗が語った。 　メインイベントで行われるK-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ3分3R延長1R、王者ゴンナパー・ウィラサクレック（タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム）vs挑戦者・朝久泰央（朝久道場）について、魔裟斗は「予想が難しい試合です」という。 「ゴンナパーはもともと実力者のチャンピオンで、朝久は最近グッと強くなってきた選手ですよね。以前の朝久のイメージは『テクニックはあるけどパワーがない』だったんです。それが最近は倒せるようになってきたなと。朝久はテクニック＋空手仕込みの前蹴りなど独特の動きがあって、ステップワークを踏みながら、右と左に構えをスイッチしながら動く。あれは対戦相手のゴンナパーからすると捕らえにくいだろうなと思います。朝久があの感じでステップワークを踏みながらジャブ・前蹴りが入っていけば、朝久のパターンになっていくと思います」と、それぞれの特徴を評する。 「そもそもムエタイの選手で100戦以上のキャリアがあるので、なんでもできる。だから特別なことはしないけど、1発1発のパワーが強くて、なんでもできるから、どんな相手とどんな展開になっても順応できる。そういう強さがあると思います」とゴンナパーの強さについて語るが、「ただゴンナパーは強いと言っても穴がある」と指摘。 「ゴンナパーは打たれるとムキになって打ち合うんで、そこに隙きができる。だから朝久も勝つなら1R勝負かなと思いますね」と、朝久の勝機は1Rにあるとした。 　第13試合の第2代K-1 WORLD GPクルーザー級王者K-Jee（K-1ジム福岡チームbigineing）vs愛鷹亮（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）については、「K-Jeeは元々スーパー・ウェルター級だったので、細かいテクニックが巧くてバランスがいい。パンチも打てるし、蹴りも打てるし、テクニックで言ったらK-Jeeのほうがあると思います」としながらも、「愛鷹は右のロングフックばかり狙わないこと。今連敗していて迷っていると思うんですけど、迷ったら初心に立ち返る。昔やってたことをもう一度考え直して、どうすればいいかを考える。そこにヒントがあるんじゃないかなと思います」と、愛鷹にアドバイスを送った。 　第12試合の第2代K-1 WORLD GPライト級＆初代スーパー・フェザー級王者の2階級制覇・卜部功也（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）vs大沢文也（TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER）は、「一番強かった頃の功也には戻ってないなと思いますね。計量のときの体の絞れ具合も、以前ほど絞り切れていない印象です」と、今回が復帰して3戦目となる卜部はまだ全盛期に戻れていないと指摘。勝敗は「ずばり功也のコンディション次第。どれぐらい作り上げてくるか。そこに注目しています」とした。 　第10試合の第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也（team ALL-WIN）vs幸輝（インタージム）については、「スーパー・ライト級では安保の方が対戦相手より背が大きかったですけど、今回の試合は幸輝が185cmで、安保より4cmぐらい背が高いですよね。そういう選手とやるのは初めてだろうし、自分より大きい相手と戦う経験がなかったと思うんで、そこでどう感じるかなと。しかも幸輝は左ジャブ・右ストレートが伸びてくるし、パンチが強いんですよ。（幸輝は影の実力者？）僕は結構強いんじゃないかなと思います。試合映像を見ると思ったより強いぞ、と。安保としては楽な試合にならないと思いますよ」と、安保の苦戦を予想。 「逆に安保がダウンをくらう可能性もあると思います。安保と幸輝は戦い方が似たタイプですが、パワーは幸輝のほうがあるんじゃないですかね」と、番狂わせが起きる可能性もあるとしたが、果たして……？　この魔裟斗インタビューの全文はK-1公式サイトにて読むことができる。