気合いと共にミットへ右ストレートを叩き込む不可思
2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』の第1試合で、田村陽典(PURGE TOKYO)と対戦するKING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)の公開練習が、2日(金)都内にて行われた。
不可思はミット打ちを披露し、パンチもさることながら左右ミドルキックで快音を響かせた。
「ずっと調子いい感じでやれていて、とにかく調子がいい。試合が楽しみな感じ。感覚もいいです。今日のトレーナーとはいつもやっているのではなく、軽くやっていていつも通りではなかったんですが、蹴りも凄い感覚がいいです。よくなっていますね」と、好調ぶりを感じているという不可思。
試合順が発表され、記者会見で希望した通り第1試合になったことには「嬉しいですね。第1試合が大好きなので、福岡も火をつけるいい仕事をしたいと思います」と第1試合の役割をしっかり果たすとする。
福岡で試合をするのは今回が初めてとなり、「親父が福岡の人間で親戚がいるので、それが嬉しかった。初めて見に来てもらえるので。大分で試合をしたことはあるんですが、福岡にいるじいちゃんに試合を1回見せたいと昔から思っていて、じいちゃんが初めて見に来てくれるので冥途の土産じゃないですけれど間に合って嬉しいです(笑)」と、祖父に試合を見せられるのが嬉しいという。
今年3月には山崎秀晃に1R1分10秒、KO負けを喫しており、「再起戦というところは考えてないですが、この前の試合から学んだことを見せられるようにやることをやるだけ。前回の反省はめちゃ簡単なことですが、作戦をキッチリやらないといけないということ。本番で楽しくなって違うことやってしまった。トップに勝つには作戦を冷静にやる頭がないと勝てないと分かりました。前回は楽しませてもらったし、いい試合だったと言われますが、今回はアツい試合を見せても頭は常に冷静にやるべきことを冷静にやる。結果を出していきたいので。アツい試合をしても 結果が勝たないと意味がない、何も残らないと思ったので結果を出すのがテーマです」と、結果をしっかり出すことが今回のテーマだとする。
「楽しめるところは楽しんで、やるべきことをやって倒す。この間、山崎選手とやって作戦を無視して楽しんで思い切り打ち合いに行ってしまったんですよね。試合としては盛り上がったけれど、山崎選手が僕を倒して。結局、その後は面白かった、盛り上がったと言っても負けてしまったら何も残らない。それは自分のことなのでよく分かります。結果だけじゃないけれど、結果を出していかないといけない。思い切り行って楽しかったけれど、僕らは自分が楽しかっただけでなく、サポートしてくれる人や応援してくれるの人のためにも結果をだしていきたいと試合が終わってから思いました」
対戦する田村については「あまり長い映像がなくて、見た映像もすぐに倒されていましたが、相手どうこうよりつかめているいい感覚を試合でしっかり出せるように。それが今回考えていることです。ある意味、キャリアの差のある相手とは負けた時に失うものが大きい。その怖さはありますが、それを考えてもしょうがない。相手がどうだろうとやるべきことを冷静にやる。それができれば勝てると思うので、相手がどうっていうのは考えないようにしています。そこで油断が生まれるのはいいことないので、そこは考えてないです」と、相手云々ではなく自分がやるべきことだけを考えているとする。
「冷静に打ち合いができればいいなと思いますね。ただ打ち合うだけじゃなく冷静に相手を見て、そこで打ち合いをするべき状況だと判断したら打ち合う、そういう試合がしたい。ただ“ワーっ!”と行くだけじゃなく。自分に分があるから打ち合いに行く。今まではただ行きたいから行くだったので。その時に打ち合いが良ければ打ち合いをする、しない方がいいならしない。打ち合いが好きなので気をつけたいですね。それが課題です」と、試合はアツく、頭は冷静にを心掛けたいとした。
その一環として「今まではディフェンスの意識がなくて、それが今は考えるようになった。それがいい形で仕上がっている」と、これまでオフェンスに偏りすぎていた戦い方にディフェンスを加味するようになったという。
自分の身を削る打ち合いは家族からも心配されるのでは、と聞かれると「そこら辺はしょうないって感じですが、怖いって言いますね。でも諦めているんじゃないですかね。これだけ行ってるので」と苦笑した。
そして「K-1のチャンピオンになる目標は変わっていない。それに近付いていきたいので、いい結果を残していく。そしていい大会になるように第1試合からアツい試合をお見せします」と意気込んだ。