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【RISE GP】18歳の新女王・宮崎小雪がAyakaとのリベンジマッチを熱望、村上悠佳は「打ち合ってくれる相手と」YAYAは「格上の選手とやりたい」

2021/06/30 22:06
 2021年9月12日(日)東京・後楽園ホール『RISE GIRLS POWER.5』の記者会見が、6月30日(火)都内にて行われた。  後楽園ホールで女子のみのキックボクシング大会が開催されるのは、実に26年ぶり。出場決定選手として、RISE QUEENアトム級王者・宮崎小雪(TRY HARD GYM)、J-GIRLSスーパーフライ級王者でRISEフライ級2位のYAYAウィラサクレック(WSRフェアテックス幕張)、村上悠佳(TEAM TEPEEN)が会見に出席した。  宮崎は“宮崎姉妹”の妹で、小学3年生から空手を学び、2019年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝。アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。デビュー戦は松谷綺とドローだったが、KARENと小林愛理奈に連勝。その試合で新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受けたが、11月のAyaka戦では判定2-0で惜敗。そして今年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で佐藤レイナ、小林愛理奈に勝利して優勝した。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就いた18歳。戦績は5勝1敗1分。  会見に出席した宮崎は「王者として初の試合になります。今まで以上に試合内容や勝ち方にこだわっていかないといけない。誰が見ても勝ちと思われる試合をするのが大事。それが一番。その方法は一つしかないので、それを追及して倒して勝って私が一番いい試合をしたいと思います」との意気込み。  3月に王者となり、自覚は芽生えてきたかとの質問には「自覚も自信もあるし、王者だから練習も気を抜かずにやらないといけない。最近はアクセサリーもシルバーじゃなくてゴールドがいいと、小さいことだけれどこだわりができるようになりました。しっかり仕上げて自分が一番いい試合をしたいと思っています」と、王者としての誇りを持つ。  まだ対戦相手は決まっていないが、どんな相手がいいかと聞かれると「私は一度負けているAyaka選手とやりたいです。Ayaka選手に勝たない限りこのベルトに価値があるのかと思うので、Ayaka選手に勝って。自信を持ってチャンピオンを名乗れる選手になりたいです」と、2020年11月に判定で敗れている(唯一の黒星)ミネルヴァ・ピン級王者Ayaka(健心塾)を指名した。 「宮崎選手は上手くて若くて勘も良い選手。勝負論のある強い相手をぶつけたい」としていた伊藤隆RISE代表は、その言葉を受けて「前向きに検討します」とした。  さらに、「見ていて面白いのは打ち合いですが、私は進化しているので。半年で進化した姿を見せたいので、打ち合う前に倒します」と打ち合いよりもワンランク上の試合を見せると宣言した。  YAYAはタイでプロデビューし、7勝1敗の戦績を残して帰国後は5戦負けなし。2019年10月に初代J-GIRLSスーパーフライ級王座決定戦を制し、王座に就いた。力強い右ローと右ストレートが得意で、手数も多い。2020年はNJKFの「S1レディース バンタム級ジャパントーナメント」に参戦し、11月の決勝へ進出するも☆SAHO☆に敗れて準優勝に終わった。RISEには今年5月に初参戦し、ミネルヴァ・スーパーフライ級王者の聖愛を前に出続ける戦い方で攻略し、判定勝ちを収めた。 「女子初の後楽園ホール大会ということで、女子だけの華やかな試合が出来たらと思いますが、このトップのメンバーの中で試合ができるのが嬉しいと思います。前回見ていただけて、そこでもインパクトを残せたと思うのでさらにステップアップできるようにひとつひとつ階段を昇っていく試合をしたいと思います。盛り上げる一員になれれば」とYAYAは挨拶。 「私はアマチュア経験がない分、タイで試合経験を積んできました。アウェイも知っているし、日本で戦うことによって日本のベルトの重みや責任感を持って戦えています。タイで学んだアウェイの気持ちも背負って、タイでは自由に楽しんで試合ができていたので、その気持ちは日本では違いますが、目指すものはあるのでタイとは違う想いで試合をしています」と、タイでのキャリアとは別の気持ちで戦っているとした。  そこで戦いたい相手は「もちろん目指すところはひとつなので、ステップアップできる相手。格上の選手、必ず勝って上に行ける試合をさせて欲しい」と、タイトル挑戦につながる相手がいいと希望。伊藤隆RISE代表は「アグレッシブな戦いがバッファローって感じでした。ムエタイジムですがRISEに適している気持ちのこもった戦いをしてくれました。相性のいい相手を用意したい」とした。  村上は極真空手をバックボーンに持ち、破壊力抜群の蹴りを武器にアマチュアキックでは1年弱で11戦全勝6KOの戦績をあげてプロに転向。デビュー戦ではダウンを奪って勝利したが、2戦目でいきなりJ-GIRLSフェザー級王者・空手こまちと対戦して判定負け。その後はQueenマオ、カン・イェジン、ウー・ユティン、MAYAに4連勝したが、2020年9月に鈴木と同じ浅井春香に判定3-0で敗れた。今年4月には『HEAT』に乗り込み、“流血のマドンナ”こと鈴木万李弥と対戦。女子キックの年間ベストバウト候補にあがる熱闘を繰り広げて勝利した。戦績は6勝(1KO)2敗。  会見に出席した村上は「後楽園ホールで女子の大会が初ということで、出場できるのは嬉しい気持ちでいっぱいです。前回いい試合だったと言われましたが、それを上回る試合をしたいと思っています」との意気込み。  初めてアウェイで戦った感想を聞かれると「断然相手の方が応援が多かったんですが、私を応援してくれた人もいたので、アウェイですが気持ち的にはそこまで何も感じなかったです」と、強心臓ぶりを発揮。今回戦いたい相手には「誰というのはありませんが、打ち合ってくれる選手がいいです」と好戦的な相手を用意して欲しいと話した。  また、会見では神村エリカRISE GIRLS POWERアンバサダーから「みんなに肝に銘じて欲しいのはRISEとはRISEであり、キックボクシングだけれどRISEです。RISEの選手がどういう試合をしたらいいのかを肝に銘じて、勝ちに徹すればいい? そうじゃない。バチバチ打ち合えば負けてもまた試合を組みたいです。命を懸けた打ち合いをこの興行で見せて欲しいと思います」と、選手たちにメッセージが送られた。
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