初防衛戦へ向けて気合いが入る王者ゴンナパー
2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』にて、K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで朝久泰央(朝久道場)の挑戦を受けるゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)が、6月29日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。
ゴンナパーはジャブ、左ストレート、左右ミドルキック、前蹴り、ヒザ蹴りのほかにも、三日月蹴りのような右ミドル、ハイキックも繰り出すなど1分間のミット打ちの中で多彩な技を見せた。
「全力で練習を始めて1カ月近く経ちますが、徐々に調子は上がっています。あと2週間で100%に持って行けると思いますね」と順調そうなゴンナパー。気温は上がり続けているが「特に問題はないです。暑いのは自分も好きなので全く問題ないですね。タイも今ちょうど暑い季節なので、同じ感じです」と笑った。
朝久が「タイ人は夏が強いと思うので、寒い時期のタイ人とやるのでなく、自分は一番強い時のゴンナパーとやりたいと思っていたので、一番強い夏のゴンナパーと地元でやれてとても嬉しいです」とコメントしてことを聞くと、「感想は特に何もないですね。僕と戦いたいという人とは誰とでも戦います」と、そうですか、という素っ気ない態度。
その朝久については「彼は独特のスタイルを持っている。特に素晴らしい点はスピードと、空手の選手なので空手の技は他の人よりも警戒する点です。自分もその彼の戦い方に合わせて練習してきましたが、それについては内緒です」と手ごわい相手だと評した。
試合は「もしチャンスがあればKOで勝ちたい。それを目指して練習も全力でやっているところです」という。
タイトルマッチのためメインイベントで行われる可能性が高く「大きな大会でメインを務めさせてもらえるのは嬉しい。初めての防衛戦なのでベストを尽くして防衛したいです」というゴンナパーだが「普通に考えるようにしています。初防衛戦だからといって特に気合いを入れて戦おうとすると自分にプレッシャーをかけてしまうので、いつも通り練習して試合でそれを出したい」と、意識しすぎることはしないとした。
そんなゴンナパーにカーフキックは知っているかと聞くと「日本でそう呼ばれているのは知りませんでしたが、日本で流行っているのは知っています。でも、ムエタイには普通に昔からありますよ」と、ムエタイでは当たり前の技だという。
自分も蹴るのかと聞くと「もちろんです。ぜひ試合の時に自分もどう使うかを見せたいですね。自分のカーフキックもお見せできると思います。蹴り合いになったら面白いことになりますね」と言い、防御に関しても「その技を彼にさせないことはできませんが、それを防御することはできると思う。でも油断はしません。そこ(ふくらはぎ)の方が普通のローキックよりも痛みが強いことも知っているので、蹴らせないように気をつけます」と自信があるとする。ちなみに、カーフキックはタイでは何と呼ばれているのかと聞くと「足を蹴るのは全部ローキックだよ」との答え。
また、朝久は「今まではムエタイが“立ち技最強”と言われていたと思うんですけど、それは自分たちのやっている朝久空手が生まれる前の話で、朝久空手がある以上は朝久空手が一番だと思っているので、ここでムエタイ最強の歴史を終わらせたいと思います」と宣言しているが、ゴンナパーは「自分はもちろんムエタイの方が強いと思う。どっちが強いかは7月17日にハッキリします」と話した。
今回は朝久の地元での試合となるが「自分は16歳で初めて日本に来て、1回帰って18歳でまた来ました。もうタイにいた期間と近いくらい日本に住んでいるので日本も自分の国だと思っています。だから日本のどこでやるってなっても同じ感覚です」と、特に気にはしない。
最後に、ニュートランクスにヒョウ柄が入っていることについて理由を聞くと「自分としては奇麗な模様だと思っています。悪そうに見えるかもしれないですね」と言って笑った。