【K-1】卜部功也との4度目の対戦に挑む大沢文也「僕の勝つ確率が4:6だったらひっくり返せない数字じゃない」

　2021年7月17日（土）福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS　K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、スーパーファイトのK-1ライト級3分3R延長1Rで第2代K-1 WORLD GPライト級＆初代スーパー・フェザー級王者・卜部功也（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）と対戦する大沢文也（TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER）が公開練習を行った。 　大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手で、2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。2020年7月のKrushで蓮實光にKO負け、12月のK-1では瓦田脩二に延長戦で判定負けと連敗を喫したが、今年3月の川崎真一朗戦に延長戦で勝利して脱出した。戦績は26勝（3KO）18敗3分。 　公開練習では3分1Rのスパーリングを披露した大沢。「コンディションはバッチリですね。練習の疲れが溜まっているぐらいなんで、いつも通りです」と、卜部戦に向けて好調ぶりをアピールした。 　今回の卜部との試合は大沢が長らく熱望していた試合だ。大沢は過去に卜部と3度対戦。1勝2敗という戦績を残しているが、今回は約8年ぶり4度目の対戦となる。最後に対戦したのは2013年6月『Krush.29』だったが、この時は「こんなことは格闘家なんで言っちゃいけないんですけど、もう試合中に『勝てねえ』って思ったんですよ」と圧倒的な技術の差を見せつけられたという。 　それ以来、卜部を「ずっとずっと目標にしてた」と語る大沢。「乗り越えたいけど、高くて乗り越えられない大きな壁っていう感じですね。世界のトップに行くには卜部功也選手に勝たないと行けないってずっと思ってたんですけど、そんな簡単に越えられるような低い壁じゃないんで」という存在だっただけに、今回のオファーが来た時も「『今か！』みたいな感じだったっすね。毛穴が全部開いたみたいな」と驚いたという。 　しかし、待望の一戦の実現に「目標にしていた選手と戦えるだけで本当に嬉しいんでね、めっちゃモチベーションが上がります」と興奮を隠せない様子だった。 　また、卜部について、「何でもできます。パンチもできる。蹴りもできる。アウトボクシングもできる。ファイトもできるっていう感じですね」と評価する大沢。卜部が2019年にK-1ライト級王座から陥落し、2連敗を喫してもその評価は落ちなかった。 「格闘技ファンって、結果でしか物を言わないじゃないですか？　僕たちはファンじゃなくて、プロの格闘家なんで、全然落ちているとは思わないですね。みんな言いますよ。ウチのジムのプロ選手たちもパーフェクトだって。この間の試合を見て凄いって言いますね」と、プロの目から見ても卜部の力が落ちてないと強調した。 　その目標とする卜部に勝つために、ジムでは同じ階級のサウスポーである龍華や、飛び込む速さはピカイチだと評価する寺島輝と連日スパーリングを重ねている。また、積極的に出稽古にも出向き、「キックボクサー、ボクサー、MMAファイター、いろんな種類の選手とやってます」と、オールラウンドな卜部に対抗すべく対策を練っているという。 「今の僕の勝つ確率が正直、2:8でも3:7でもいいんですよ。それを4:6まで持っていくとします。考えてくださいよ。4:6だったらひっくり返せない数字じゃないじゃないですか？　もちろん5:5、僕が6:4まで持っていきますよ。例え持っていけなくて、4:6ならひっくり返せない数字じゃないんで。僕ならひっくり返せると思います」と、例え低いオッズでも、それをひっくり返す自信が今の大沢にはある。「技術でこの試合は勝ちたいと思っています」と、卜部との最後の試合から約8年の間に磨いてきた技術で勝負をする腹づもりだ。 　同じ日に行われるゴンナパー・ウィラサクレックvs朝久泰央のK-1ライト級タイトルマッチの行方にも興味はなし。今は待望の卜部との一戦に集中だ。初めての対戦から約12年。「今回の試合は本当に変わった自分を見せたいと思います。毎回毎回変わった自分を見せたいって言ってますけど、今回こそは相手が相手なんで、生まれ変わった大沢文也を見せたいと思います」と話した。