2021年6月26日(日本時間27日)、米国ネヴァダ州ラスベガス「UFC APEX」にて、UFC Fight Night: Gane vs. Volkov」が行われた。
プレリムのセミファイナルで、MMA13戦無敗・全試合フィニッシュのカザフスタンのシャクハト・ラクモノフが、UFC10勝3敗のブラミシェル・プラゼレス(ブラジル)とオクタゴン2戦目を戦った。
中央アジアのMMAファイターの活躍が目立つなか、コンバットサンボ・カザフスタン王者のラクモノフは、WMMAAでも活躍。母国のバトル・オブ・ノマッドやロシアのM-1でキャリアを積み、2020年10月にオクタゴン参戦。強豪アレックス・オリヴェイラにギロチンで1R 一本勝ちし、見事なUFCデビューを飾った。今回の試合に向け、米国サンフォードMMAでも練習を積んでいる。
対するプラゼレスは、ライト級からウェルター級に転向。UFC8連勝で迎えた前戦は、2019年2月と2年前に遡る。イスマイル・ナウルディエフに判定負けで4年ぶりの黒星を喫した。その後、禁止薬物使用が発覚し、2年の出場停止明けが今回の試合となる。
▼ウェルター級 5分3R〇シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)[2R 2分10秒 リアネイキドチョーク]×ミシェル・プラゼレス(ブラジル)
1R、ともにオーソドックス構え。右ロー、大きな左で飛び込むプラゼレス。185cmと長身のラクモノフは懐深く左ジャブ。左で差して金網に押し込むプラゼレスに四つから小外がけテイクダウンはラクモノフ!
クローズドガードのプラゼレス。足を解くと、長いリーチでパウンドのラクモノフにシングルレッグから立ち上がるプラゼレスが両脇を差して崩しも、ラクモノフは右で小手に巻き、投げの打ち合い。両者スタンドに戻してラクモノフが押し込んだところでブザー。
2R、右の高い後ろ廻し蹴りをかすめたラクモノフ。ラクモノフはなおも右跳びヒザ! その蹴り足を掴んでシングルレッグに入るプラゼレスを切るラクモノフは長いパウンド! 下になりながらスイッチで切り返そうとするプラゼレスを潰してバックに回ったラクモノフが、金網に座るプラゼレスに片足をかけてリアネイキドチョーク! プラゼレスは観念したかのようにタップした。
試合後、カザフスタン国旗を背に、毛皮の民族帽を頭にかぶり直したラクモノフは「チームで上を目指す。これでトップ15入りは間違いない。そのなかの誰かと戦いたい」と語った。