MMA
インタビュー

【シュートボクシング】海人と対戦する小金翔「ヒジなしを選んだら自分のプラスにならない」=6月20日(日)後楽園

2021/06/17 23:06
 2021年6月20日(日)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ第三戦『SHOOT BOXING 2021 act.3』のメインイベント(71.0kg契約)で、第3代ZSTライト級王者・小金翔(フリー)が、S-cup2018世界王者・海人(TEAM F.O.D)と対戦する。  これまでもZSTからは小谷直之や清水俊一らがシュートボクシングに参戦しており、現チャンピオンの小金も、「SBに興味があり、いつか出たいなという気持ちがあった」という。  現在9連勝中(1分を挟む)と勢いに乗る小金は、ヒジ打ちあり・なしを選べるSBルールの中で、あえてヒジ打ちありを選択。 「MMAの日本人選手だとヒジを器用に使う選手はあまりいないけど、外国人選手だとヒジ打ちのうまい選手は多い。ここでヒジなしルールを選んでも、これから外国人選手とやっていくことを考えた時に自分にとってはプラスにならないので、ヒジありを選んだ」と説明する。  海人が得意とするヒジ打ちルールで、小金はどのような戦いを見せるか。柔道出身の小金は、海人と同じ180㎝の長身を誇り、組みの部分でも、これまでの対戦相手とは異なる投げ、スタンドの関節技を狙える可能性がある。 「MMAファイターらしい動きで海人選手を崩していけたら」と展望を語る小金は、岡見勇信らが参加するGENスポーツパレスでのプロ練で「仲間とSBルールで使える関節技を考えながら練習している」という。  SB挑戦を越えて、RIZINで海外強豪選手と戦いたい、と望む小金は、海人のホームでアップセットを成し遂げるか、注目だ。  なお、大会の模様は、「ローチケ LIVE STREAMING」にて有料配信(申込時にZAIKOアカウントの登録が必要)が決定している。 MMAファイターらしい動きで海人選手を崩していけたら ――今回シュートボクシング(以下SB)初参戦が決まりました。 「SBは立ち関節、投げ技ありのルールで、これまでに小見川道大選手などMMAの選手が多く参戦しています。SBとパンクラスの対抗戦(2013年6月23日)をやった時に練習仲間の清水俊一選手が鈴木博昭選手と対戦したので、会場で観ていて、その時ぐらいからSBに興味があり、いつか出たいなという気持ちはありました。ちなみに僕が立ち技の試合に出るとは誰も予想していなくて、『意外ですね』と言われます」 ――試合に向けて強化していることはありますか。 「打撃がメインの試合になるので、今まで以上に打撃の練習を増やしています。あとは、元UFCファイターの岡見勇信さんが中心になってやっているGENスポーツでのプロ練で一緒に練習している仲間とSBルールで使える関節技を考えながら練習しています」 ――対戦する海人選手にはどういう印象がありますか? 「海人選手はRIZINにも出ていたことで、MMAの選手の間でも知名度があり、自分としては無茶苦茶強いというイメージがあります。自分がやるとは正直思ってなく、普通に海人選手のいちファンで、海人選手が優勝した2018年のS-cup65kg世界トーナメントではちょうど会場で観ていましたし、日菜太選手との試合などチェックしていました。試合に関してはキックボクサーのようで、ガードを固めて攻める選手だなと。蹴り、パンチ、ヒジ、ヒザも何でもできる選手という印象もあります。普通にキックボクシングのスタイルで戦っても難しい相手なので、MMAファイターらしい動きで海人選手を崩していけたらと思います」 ――海人選手が得意とするヒジ打ちルールで試合のオファーをすると断る選手が多いと聞きます。SBではヒジ打ちあり・なしを選べる中で、小金選手はあえてヒジ打ちを選んだそうですが、それはなぜですか? 「MMAの日本人選手だとヒジを器用に使う選手はあまりいないのですが、外国人選手だとヒジ打ちのうまい選手は多いです。ここでヒジなしルールを選んでも、これから外国人選手とやっていくことを考えた時に自分にとってはプラスにならないのでヒジありを選びました」 ――柔道の経験もあるそうですね。 「高校生から22歳までの6年間やってきて初段で、内股、払い腰が得意でした。その他に、アマチュア時代はMMAのジムでMMAをやらずにキックの練習をしてアマチュア大会で経験を積んで、プロになるためにMMAをやり始めました」 ――今回どういう勝ち方をイメージしていますか? 「蹴りは海人選手の方がうまいので、勝算はパンチにあるのかなと。あとは組んで立ち関節などを駆使して勝ちに行きます」 ――ここで勝てば立ち技業界からも注目される存在になりますね。 「今後はまた他のキック団体に出ることなどは全く考えてないのですが、まずは目の前の試合で勝つことだけを考えています。自分はSBの大会を何度か会場で観てきて雰囲気などが好きだったので、今回出場できることが感慨深いですし、今回海人選手と交わることで自分がどう感じるかも気になります」 ――MMAでの目標は? 「一番はRIZINに出たいですね。その舞台で海外の選手とやっていきたいので、海人選手とやることは大きな経験の一つになります。SBに出るだけじゃなく、海人選手に勝つことでさらにいい経験にしたいですね」 ――初めて会場で小金選手の試合を見るSBファンにメッセージを。 「僕はお客さんの喜ぶような試合をしたいと思っています。今後上に行くためにも、会場に来てくれた方が僕のことを覚えて帰ってもらえるように頑張りたいと思います」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント